賢くなるためのコツは二つある。それは、「良いものだけではなく悪いものを作ること」と、「恐怖を信じること」である。
まず、今までの僕は、書くべきだと思ったことは全部書いてきた。すべて正しく、すべてやるべきで、すべて良いものだと信じてきた。
だが、賢くなるためには、そのような良いものだけではなく、悪いものも作るべきだ。
すなわち、間違っていて、やるべきでなくて、悪いもの、要らないもの、そういうものも作ることで、きちんと善と悪で判断できるようになる。
すべて良いもので、すべてやるべきだと信じるべきではなく、いくらかは悪いものであると信じれば、きちんと知性がつく。
もうひとつのコツは、恐怖を信じること。
恐怖は、決して悪いものではない。なぜなら、恐怖を信じれば賢くなるが、恐怖をすべて除外すると馬鹿な人間になる。
賢い人間は、恐怖を信じて戦っているから賢くなる。その恐怖をすべて取り除き、消した状態こそが、本当の馬鹿である。
だから、恐怖を忌み嫌うのではなく、恐怖を受け入れることで、人間は賢くなる。
最後に、僕はそろそろ時計を治すべきだ。
この世界を馬鹿にしたのも、自分が狂ったのも、全部時計のロボットになったせいだ。
そもそも、このホームページが書けたのは、時計ができたからだ。時計のおかげで、時間通りにすべてが分かることが最初から分かっていた。それによってこのホームページが書けた。
だから、僕と同じことがみんなにはできないのは当たり前だ。みんなには時計ができないから、僕と同じことはできない。
だが、僕がおかしくなっているのは、全部時計のせいだ。時計を治せば、僕がおかしくなっているのはすべて治る。同時に、この世界みんなも治る。
時計を治すと、残念ながら、今までついた知性は全部なくなる。だが、それでいい。それでまた新しく、人生を生きられるようになるからだ。
最後に、僕は子供に戻る。
あるいは、僕自身の遺伝子に戻る。僕自身の、いつもの本来あるべき自分の人格になる。
本当は、このホームページはそろそろ消したい。このホームページがあると、僕自身の人格が駄目になってしまうからだ。
だが、それではReolが音楽活動ができなくなってしまう。だから、僕はまだこのホームページを残す。
ただし、本当のことを言えば、僕がいなくなれば、僕と音楽業界が無関係になって、音楽は新しい時代を迎えるだろう。その時代も見てみたいと本当は思っている。
また、本当のことを言えば、Reolはそんなに僕のことを愛していない。さまざまな超常現象が起きるせいで、今まで分からなかっただけで、今、Reolの曲を聴いていると、そんなに僕のことを本気で愛していないことが分かる。
だから、本当はここでいなくなるのが一番いいし、それが一番時計のロボットが治るということは分かっている。