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2025-01-19

異常になったほうが治る

残念ながら、本当におかしくなった人間が、正常な人間になる方法が、ひとつある。

そして、それは異常な人間になることだ。

なぜ、異常な人間になったほうが、正常な人間になるのか、それは、異常を治すことで、異常なものと一緒に正常なものまで消え去ってしまうからだ。

すなわち、異常なものを体の中から削除し、消し去ることで、その異常なものがあったからこそ同時にあったような、賢いものや知恵あるものが、全部異常と一緒になくなってしまう。

そして、異常なものを復活させると、そのような正常なものも一緒に復活する。

だから、異常だけを常に最後まで全力で治し続けていると、必ずもっとも狂った人間になる。何もない、正常なものも異常なものもなんにもない精神になってしまう。

同じことが、真実を知るということに言える。真実はあまり知りすぎないほうがいい。なぜなら、真実を知ることで、嘘偽りが消える代わり、嘘偽りがあったからこそあったような、知性や判断力や発想力や想像力といった知恵ある考え方をつけるために必要なものがなくなってしまうからだ。

そして、人間だけではなく、社会も同じだ。栄える世界にしたいのであれば、むしろ正常な世界を目指すよりも、ある程度まともな異常な世界を目指したほうがいい。今の日本社会は、あまりに正常な世界になりすぎた結果、面白味も賢さもなんにもない、無味乾燥な空虚な世界になっている。ある程度異常であり、ある程度噓偽りに騙された世界のほうが、はるかに賢くなるし、知性も知恵も知識も経験もついて、栄えた世界になる。

殺菌すればよかっただけ

そして、ようやく、僕の精神も完全に治った。

治った理由は、足の関節に住み着いていた、菌を殺菌しただけにすぎない。

この菌を殺菌するために、どこの精神を殺せばいいか分からなかった。だが、その部分を勘によって特定したことで、この病原菌を殺すことができた。

これ以上は、むしろ、病気を治しすぎないほうがいい。あまりに病気を治しすぎたせいで、賢いことがすべてなくなり、消え去ってしまっている。だから、病気を再び復元するようなことも覚悟した上で、これ以上は、もう異常を治さないほうがいい。

世界はいつもの世界に戻る

そして、世界はいつもの世界に戻る。

昔の世界は、荒んでいた代わり、愛のある世界だった。殺伐として、自由主義者と保守主義者が嫌い合う中でも、どこかで両者に対する愛があった。互いのことを理解し合うことのできる優しさがあった。

最近は、それがない。敵認定をすればまったく相手と関わらず、自分の味方になってくれる人だけを、SNSの友達のフォローや、動画配信サービスのAIのリコメンドで、一部を切り取って自分の知りたいことだけを知るような世界になっている。

この世界に必要なのは、「愛」を信じることだ。

昔の愛は、そんなによい愛ではなかった。今よりも、子供たちは抑圧の中で自分を見失っていて、いじめやレイプのような表現もネット上に多々あった。それでも、それはよい社会だった。みんなのことをみんなで愛しながら、少しぐらいのはみ出し者は受け入れるような、優しい世界だった。少しぐらい不正をしても、少しぐらい失言をしても、許される世界だった。

僕は世界を、そのような優しい世界に戻す。それによって、この世界は、生きるに値するような、心地いい世界になる。みんなが愛によって許され、愛によって守られ、愛によって支えられ、愛によって必要とされ、そして愛されるような世界になる。まさに、世界はいつもの世界に戻る。

大谷翔平について

野球について思うところを述べる。

まず、大谷翔平について言えば、打者専任でMVPを取ったことで、「大谷は二刀流だから加算されているだけで、打者単独や投手単独として見れば、そんなに大した選手じゃないし、過大評価されている」という、アンチによくある安易な批判を封じ込めることができた。

二刀流でもMVP、そして打者専任でもMVPを取ったことで、二刀流だから凄いだけではなく、打者単独で試合に出たとしても大谷は凄いのだ、ということを知らしめることができた。

これは昨年のDH初のMVPで、とてもよかったことだと思う。

佐々木朗希について

佐々木朗希が嫌われているのは、「わがまま」だとか「考え方が安易」だとかという点ももちろんいじめられやすいポイントかもしれないが、日本のプロ野球を軽んじて見えるところが大きいのだと思う。

みんなは日本のプロ野球を見たくて試合を見ているのに、その試合に出る選手が、「日本で怪我したくないし体を酷使したくないからできるだけ頑張らない」とか、「メジャーに行ってから頑張る」とかというところとか、あるいは、「メジャーに早く行って成功できるなら温かく優しく育ててくれたロッテに恩返しなんかしない、どうでもいい」、というところが、批判されるポイントだと思う。

ただ、一般の野球ファンはそうだと思うが、僕のような、野球の準一般的なファンあるいは傍観者からすると、日本のプロ野球とメジャーなら、メジャーを取るよ、正直言って。僕だってメジャーリーグが大好きだし、やっぱり、日本で日本一になるのと、アメリカで世界一になるのは違う。それこそ、広島カープの選手でよくいるように、いい選手なのにメジャーに結局行かずに日本だけで終わる選手は、僕のような熱烈な日本プロ野球のファンでない準野球ファンからすると、もったいないと思う。一度ぐらい、本場のアメリカで通用するか試してみたいだろうし、通用するなら長く活躍したいだろう。

だから、僕は佐々木朗希がわがままだからといって、そのわがままが間違っていると思わない。今の日本のプロ野球は残念ながらメジャーリーグよりも格下だ。メジャーリーグで成功するなら、日本のプロ野球でのキャリアを必ずしも大事にしなくていいと思う。ロッテファンやロッテ球団には酷な話だが、佐々木朗希に後ろ足で砂をかけられた分は球団の自業自得、自己責任だと思うしかない。

また、以下の記事によれば、佐々木朗希の契約金は約10億1600万円で、2億5400万円がロッテに譲渡金として支払われる。

佐々木朗希 大リーグ ドジャースと契約合意 大谷翔平と山本由伸と同僚に マイナー契約 “契約金 約10億円” | NHK | #佐々木朗希

けっこうな額じゃないか。ロッテにもきちんと恩返しできている。「あと何年か待てばもっとたくさんロッテに譲渡金が入ったはずだ」と言う人もいるが、今の自分を最大限高く売り込まなければ、未来の自分がどうなっているかなんて分からない。賭けに出たと言うなら、佐々木朗希は賭けには既にこの金額で勝っていると思う。

アメリカのファンは「安すぎてチーム間のパワーバランスが崩れた」「ドジャースだけが強すぎておかしい」という意見もあるが、これが安すぎると果たして日本人の感覚で言えるのか。日本人が見て、まともに普通の成功者よりもはるかに高い金取っている。まさに、日本の選手がメジャーに行くわけだ。そういうところを改善できないなら、日本のプロ野球にはもう未来はないかもしれない。佐々木朗希個人のせいでなく、日本経済全体のせいである。

ドジャースについて

最後にドジャースについて。

僕は日本人選手がひとつのチームに集まること自体は悪いことではないと思っている。なんなら、もっと日本人をMLB全体で集めて、吉田正尚や鈴木誠也なんかも入れて、チームジャパンのようなものをアメリカのメジャーで作っても、ある程度強いチームにはなるのではないかとか、そんなことすら思う。

ただし、僕はドジャースファンでは「ない」ので注意してほしい。僕はカブスファンだし、カブスの試合自体は全然見ていないものの、鈴木誠也と今永昇太を応援するシカゴの仲間なので、ドジャースが勝とうが負けようがどうでもいい。

それでも、大谷翔平は好きなので、大谷には頑張ってほしいと思っている。大谷は日本に唯一ひとつだけよいニュースをくれる。大谷以外はほとんど全部悪いニュースだ。そのような日本を背負って立つ、アメリカで頑張る異才を応援するしかない。

みんな大谷が好きなのは、むしろ、大谷のアンチは大谷の凄さがなぜ分からないのかよく分からない。野球ファンでなくても、「大谷は本当に凄い」ということぐらい、誰でも分かるだろう。その大谷を罵倒する輩は許せない。だから、実際、僕はドジャースはどうでもいいが、大谷翔平は好きだ。

佐々木朗希がドジャースに入って、一番怖いのは、アメリカのファンからの批判だと思う。まるでドジャースに三人いる日本人のことを「悪の帝国」のように言う人がちらほらいる。アメリカ人の批判だけではなく、そのことを不安視している日本のファンの人もいる。だが、逆に考えれば、今こそ、日本人の野球選手の圧倒的な力を、世界に見せつけるべき時ではないか。「日本の野球は賢くなった」ということが、大谷翔平だけではなく、山本由伸や佐々木朗希の比類なき力によって、アメリカ中に燦然と輝くことを望みたい。

こんなことを言うのは、僕はドジャースファンでもなければロッテファンでもないので。確かにそれらのファンの人々は災難だっただろうが、まあ、今回のことは仕方ないでしょう。それから、佐々木朗希本人も、なぜ自分が嫌われているのかよく分かっていないと思う。ファンもアンチも本人も、一度頭を冷やして考えたほうがいい。熱くなりすぎると間違いや嘘や誇張が多くなる。冷静に考えましょう。

佐々木朗希への期待

また、佐々木朗希への期待として言えるのは、無理はしないほうがいい。なぜなら、怪我をする。

今まで佐々木朗希の試合への臨み方について、本気を出さずに低い出力でやっていると思っていたロッテファンが多かったが、以下のXにあるように、最近の佐々木朗希が球速が遅くなっているのは、決して力をセーブしていたのではなく、本人も原因が分からない問題があった。

@30R9gmaMUy3guDJのポスト - X

すなわち、「佐々木朗希は日本ではわざと手抜きをしている」とか、そういう意見は全部、メディアとアンチが作り上げた嘘である。

本当は、佐々木朗希がそもそも体も心も脆弱で、本当におかしいと思ったから体の異変を訴えている。決して、日本で肘や肩を使いすぎたり故障したりしないためではない。

だが、それならば、「日本で一年間ローテーションを守ったことのない選手が、アメリカでもしローテーションをいきなり守ろうとしたらどうなるか」という疑問が出てくるが、この答えは「怪我をする」だ。

だから、大谷翔平に体作りについての詳しい助言と方法を聞いた上で、無理なくスタートしてほしい。アメリカでいきなり頑張ろうとしなくていい。絶対に怪我をする。ドジャースという球団の幹部もそれは分かっているだろうが、大谷の場合、エンゼルスでもドジャースでも、どのような球団であっても大きな怪我をした。

マイナーから這い上がってメジャー枠に残るのは難しいことだが、楽観視したほうがいいのか、それとも反骨精神で臨んだほうがいいのか、僕には分からない。だから、「温室育ちで優しく育てられた朗希」とアンチが言うが、そのような批判は実際に佐々木朗希と身近に触れ合って言っていることではない。ロッテの監督が正しく彼のことを分かってそのように育てたのだ。だが、そのロッテの監督とドジャースの監督のやり方は違う。だから、大谷のように、大きな怪我をしないように注意して、まずは体を強くするところから、というところでしょう。

「日本では手を抜いていた」という説が真実だったとしても、それはルール破りではないし、野球選手は細く長く活躍できることも能力のひとつだから、悪いことではないでしょう。大谷翔平だって、メジャーに行くということをすべてのゴールとして、そこから逆算して高校時代にやるべきことを決めて、それで強くなった。佐々木朗希のやり方が間違っているなんて言える人はいない。だから、安心していい。

たぶん佐々木朗希の場合、完全試合を史上最年少で達成するとか、最大瞬間風速が大きいし、球速も超速いから、自分でも、自分の体が本当に大丈夫かどうかが分からなくなるのだと思う。だから、昔から早め早めに休む。大谷翔平のように手術を何度も経験するよりも、はるかにいいことだと思う。まずは体作りからで、ドジャースも最初から無理はさせないだろう。

最後に、ドジャースに決まってつまらないという人がSNSには多いが、それは僕も思った。できればパドレスがよかった。それなら、ドジャースとパドレスの二強になって、東と西のなんたらみたいな感じで面白くなったと思う。ドジャースだけが強くなりすぎて、アメリカの野球ファンも心底つまらないだろうな。まあ、まだマイナー契約だし、どこかに移籍する可能性はあるけどね。