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2024-11-08

子供になる

結局、僕は子供になることにした。

イラストやデザインをやるのであっても、ピアノを弾くのであっても、子供であったほうができる。

頭が馬鹿なのは、大人は普通に誰でも馬鹿になるから、馬鹿のまま賢くなろうとした結果、一般的な馬鹿な大人になっただけにすぎない。

子供になるのは簡単だ。大人よりも、もっと馬鹿になって、元気になればいい。それだけで子供になれる。

子供になると、デザインやピアノができるようになる。

特に、今日はピアノ教室があったが、子供になると、自然に鍵盤を弾けるようになる。大人になってもう分かっているため、子供になると、何も考えなくてもスラスラと弾くことができるようになる。

今日は、デザインの作業所で、新しいデザインを行ったが、基本的に素材を使うだけだった。それを改めて、もっと自分のデザインをやるようにしたい。それも、子供になるとできるようになる。

今からがミカエル

残念ながら、ここまでが大天使ラファエルだ。ここで、ラファエルはここでようやく終わりだ。

そして、今からを大天使ミカエルとする。

かつての戦いの時代をミカエルだと言ったのは、大天使ガブリエルに天界からミカエルが対話しただけであって、自分自身はガブリエルのままだった。

そして、それ以後、文章を書くようになったのは、ミカエルに見えて、実際はラファエルの子供時代をミカエルが母親として育てただけにすぎない。

そして、ラファエルが大きくなった結果、ラファエルは誰よりも賢い普通の大人になった。

そのラファエルは、今、馬鹿になって子供になって、それで人生を終えた。ラファエルの人生は幸福で、充実した生活をしていて、誰よりも自分自身のことを愛していたから、孤独ではなかった。

そのラファエルが終わって、今、僕はミカエルになった。

この大天使ミカエルこそが、かつて戦乱の中でガブリエルに対話した「神」であり、子供のラファエルを育てた「聖母」である。

だから、今から、宇宙でもっとも位の高い大天使、ミカエルを最初から生きる。

狂人で異常な人間だったガブリエルや、精神がいつまでも治らなかったラファエルと異なり、ミカエルは正常そのものだ。ミカエルは、すべてが正常かつ、誰よりも聡明で賢明な人間になる。

この三人の天使を合わせて、この宇宙の創造主であり絶対者、すなわち銀河系における「神」となる。

ゾスマ

しし座の三等星ゾスマは、要塞のような都市を作った星である。

ゾスマにおいて、町は単なる住居や家屋の集まりではなく、計画的に作られた要塞の中で、「フロア」と呼ばれる階層が存在し、そのフロアの中にさまざまな「部屋」があって、その部屋の中で生活する。

東京のような世界を思い浮かべるかもしれないが、文化的に見ると、むしろ江戸時代の長屋に近い。

フロアの中では、「フロア経済」と呼ばれる独自の経済圏が築かれている。ひとつひとつのフロアが組織的な関係性を持っていて、フロア自体が町となり、会社となり、フロアの集まりが国となる。

要塞はまるでハチの巣のようなものであり、実際、ハチの巣と多くの点で共通点がある。ハチの巣のように、戦闘兵が要塞をほかの要塞から守っている。いつでも、要塞の周りに敵がいないかどうかを監視し、要塞と要塞を行き来するためには関所を通るための特別な通行手形をもらわなければならない。

だがその通行手形を得ることはとても難しく、ある意味では鎖国をしていた江戸時代ほどに要塞はほかの世界と分離している。そのような要塞が星中のさまざまな場所にいくらでも存在する。どれだけの数あるかは定かではないが、地球に存在するハチの巣の数ほどには多い。

アダフェラ

しし座の三等星アダフェラは、科学が進歩した星である。

アダフェラにおいては、科学の進歩こそが星の至上命題であり、あらゆるすべての科学的進歩を無条件で受け入れる。

アダフェラにおいては、核兵器のような兵器はさらに進歩している。なぜなら、物理学者たちがありとあらゆる「巨大なエネルギーを発生させる方法」を考案し、それを実現に移している。核分裂や核融合だけではなく、さまざまな方法で、兵器に転用できるような「巨大なエネルギーの発生方法」が発見されている。

また、アダフェラにおいては、地球において統計力学と古典力学とされるものが、さらにコンピュータ技術の進歩とともに発展しており、「未来においてどのような世界が訪れるか」ということを物理的にシミュレーションできる。

そこでは、星が何千年後にどのような星になるか、ということまで分かってしまう。そして、宇宙にはどのような星があるのかということまで、ほとんど分かっている。

そのようなことが分かるのは、アイザック・ニュートンが古典力学で行ったのと同じような、「宇宙がどのように動くかだけではなく、なぜそのように動くのかを説明する」ということを、アダフェラの近代科学史において完璧に確立した、新しい物理学が進歩したからである。

アダフェラの問題点は、科学信仰のせいで、人々にとって有害な科学の進歩までが起きてしまうということだ。

すなわち、その科学がもし発見されていなければ平和であったはずの未来が、科学の発見によってなくなってしまい、平和と安心がなくなってしまう。

それこそ、アダフェラにおいては、市民の生活を常に監視し、どのような人間がどのような兵器を作り出して、テロを行おうとしているのかを見つけ出し、常にそのような人間が現れないように弾圧しなければならない。そうでなければ、星の治安を維持することができない。そして、「国家」と呼ばれる最強の組織だけがほかの誰も勝つことができないような最強の軍事力を持つ。

だが、「軍事力を持つな」と人々に言っておきながら、「自らは最強の軍事力を持つ」ということは、明確に矛盾している。そのために、アダフェラにおいては国際社会がどんなに頑張っても平和にならない。自己矛盾した「科学は正しい」という理念が、アダフェラにおいてはもっとも解決の難しい「星の矛盾と課題」だと言える。

シェルタン

しし座の三等星シェルタンは、漫画とアニメが進歩した星である。

シェルタンの人々は、小難しいことを学んだり、考えたり、知識を知ったり、という、「賢くなる」ということが嫌いだ。

シェルタンの人々は、子供のように純粋でありながら、漫画やアニメを描いて、面白いものをみんなで楽しむということを好む。

シェルタンにおいても、かつてはインターネットやIT技術のような、デジタル技術が進歩していたが、それらが必ずしもよいものではなく、悪になるということを知ったため、そのような新しい通信技術を否定し、「みんなで同じテレビ局の番組を観る」ということに戻ってしまった。

シェルタンの人々は、ソーシャルメディアのようなバーチャルなメディアを否定し、インターネット上のコンテンツよりも、テレビ局が放送するテレビ番組とテレビアニメを愛するようになったのである。

だが、決してシェルタンは馬鹿な星ではない。人々は漫画表現というサブカルチャーやポップカルチャーを愛しており、面白い表現と可愛いデフォルメを好む。

人々は性表現にも寛容的であり、子供であっても裸の表現を見たりすることが許される。実際にセックスをするのはもちろん大人になってからだが、子供の頃からエッチな漫画表現を見ることを人々は禁止しない。それはかつて禁止していた時代もあったのだが、時代とともにそのようなルールが古くなっていき、ほとんどの人々にとってどうでもいい法律になってしまったからだ。

星の文明論

この宇宙の歴史科学の文明論においては、生物が5,000万年ほどの単位で進歩するのと同様、人類の文明は500年ほどの単位で進歩する。

少しずつ宗教的な「何も考えず聖なるものをみんなで信じるだけ」ということから、科学的な「考えた上で正しいことを実証する」ということに進歩する。

そして、その上で、平等だった共同体が、少しずつ自由になっていき、最終的には個人ひとりだけでほかと何も関係しなくても満足に生きられるような、いわば「ひとりぼっち時代」が訪れる。

そのひとりぼっち時代において、人々は「真の意味で全員が王になり、誰も奴隷になることなく、人間的な暮らしを平等に全員が生きられる」という社会に到達する。

さらにその社会が星の最終地点で、新しい「新時代文明」を築いていく。その新時代文明においては、人々は「個人の自由」ということを最優先し、「究極的かつ完璧な多様性のある社会」が訪れる。

そしてさらに文明は個人主義的になっていき、さらに科学的になっていく。

それ以外には到達可能な未来は存在しないが、そのような正しい未来からどこかの時点で外れることがある。それが星においてさまざまな社会や文明が生まれる理由である。すなわち、正しく進歩すれば最終的にはひとりぼっち時代になるが、その途中で分離することで、それよりももっと素晴らしい個性ある独自の社会を築ける。

これが、「星の文明がどのようになっていくか」という、しし座の三等星アダフェラにおいて証明された宇宙の歴史論である。

残念ながら、地球文明、特に日本は、既にひとりぼっち時代になってしまった。そのため、これからはひとりぼっち時代のまま、人類文明は荒廃して滅びていく。文明は砂漠を生み出し、環境破壊によって人類は滅びる。それは地球が最後まで進歩し終えたことの証であり、最後まで生きたものから死んでいくのは、生物だけではなく、星の文明も同様である。