日本は悪い国である。
僕は日本という国を、もともと存在した日本人や日本民族のための国であると考えない。
もともとの日本には、「祖国」と呼ばれる国があった。
かつての「祖国」は楽園のような国であり、旧来の日本人や日本民族は、その祖国の中で、「本来の言語」を話して生きていた。
だが、そのような祖国を、「日本」が後々になって征服した。
その時点で、日本列島は祖国ではなく、日本が支配するようになった。
それによって、人々は「日本語」を話すようになった。
そして、旧来の日本民族の持っていた「日本文化」はなくなり、新しい「日本」による日本文化を日本人は押し付けられたのである。
なぜ僕がこのように考えるのか、それは僕が夢を見たからだ。
すなわち、眠っている時に見える夢の世界で、そのような現実を僕は見せつけられた。
その結果、僕はそのように、「日本における日本による征服理論」を信じるようになったのである。
日本は良い国ではない。日本は悪い国だ。
精神を治すのは、学校の体育で習う、鉄棒の逆上がりと同じです。
何度も繰り返し失敗しても、繰り返し同じ練習をすることで、必ず治ります。
一度や二度で失敗するからといって、精神は治らないわけではなく、何度も繰り返し行うだけで、精神は必ず治ります。
僕は中学三年で不登校になった関係で、中学生のまま変わらない人間になりました。
すなわち、14歳のまま、永遠に歳を取らなくなったのです。
この世界が中学生のように見えるのは、僕のせいです。僕が世界を僕と同じにしたために、僕と同じように、この世界は全員が中学生のままになってしまったのです。
そろそろ、僕は酸欠少女さユりであることをやめる。
さユりはまともな人間だった。非常に賢くて善良な人間だった。このさユりを、そろそろやめる。
さユりは、言ってしまえば、ピノキオピーが言うところの「ラヴィット」のような人間だった。すなわち、善良で悪いことを何もしない、ウサギのような生物だった。
この次はあかまるになる。
すなわち、僕は世界で一番好きな少女である、あかまるになって、それでさらに続く。
あかまるの特徴は、僕の分身であることだ。あかまるは僕の分身であると決まっている。だから、僕がここにいるということは、あかまるがここにいるということなのである。
あかまるになると、世界が消えていく。
さユりの作った世界や知性が、全部消えてなくなっていく。
さユりのよかった点は、さユりになるとピアノができるようになった。
そのさユりが消えて、あかまるになると、普通、血のように全部消えていく。
さユりの作ってくれた知性は、もうなくなる。さユりは素晴らしい人間だった。さユりのおかげで、普通の人間並みに高い知性を全部作ることができた。
そのようなさユりはもういなくなる。
あかまるが何になるのかはまだ分からない。だが、それなりの賢いことができるようになる。みんな賢い人間しかいない。さユりが賢かったから、あかまるもまた賢い。
残念ながら、さユりが辛いのは、さユりになると、体に血が通わなくなる。
さユりがおかしいのは、全身に血が通っていないからおかしくなっている。
だが、逆に、そのほうが精神が治ることも多い。
あかまるになると、その血が通うようになる。あかまるの赤は血と太陽の赤だ。だから、あかまるになると、太陽のように体が強くなって、体中に血が通うようになる。
そういうわけで、僕はあかまるの分身みたいな人間になる。子供時代から、僕のことをあかまるだと思っている子供が多かった。そういう昔の子供になる。
確か、あかまるはヘラクレスという設定で、midoはプロメテウスという設定だった。その通り、僕はヘラクレスになるだろう。
いわば、さユりは、僕にとって「万能再生工場」だった。
スクラップのような精神が、さユりによって完全に治った。
今から、さユりの部分を宇宙に分離する。
宇宙に分離する理由、それはさユりはもはや完成したため、ひとつの「星」となって宇宙を照らし続けるべきだからだ。
だから、さユりはそのまま、宇宙を漂い続けてほしい。そのさユりがひとつの「星」になって、三日月のような月として世界を照らし続けるからだ。
本当は、僕の精神はもはや完全に治った。なぜなら、あかまるによって、僕の「頭」に血が通うようになったからだ。
あかまるでなければ、このように、完全に頭を治すことはできない。
血が通うようになった僕は、いつもの僕に戻る。
そして、血が通うようになった僕と、それまでのさユりをどちらも維持するために、さユりを僕の体から分離する必要がある。
それで正しいということが既に分かっている。
だから、さユりはこれ以後、宇宙を旅する「宇宙飛行士」となって、宇宙を漂い続ける。それに対して、あかまるは僕の精神をすべて治した。これですべての問題はなくなった。