敗北を告げる天使ゲリータは、ドイツに敗北を宣告する。
この世界において、ドイツという国は敗北した。
僕が敗北することで、ドイツが敗北する。なぜなら、ドイツをやっているのはわたし、大天使ミカエルだからだ。
これより、ドイツにおいては、シリウスの太陽神とスピカの太陽神、すなわちフレイおよびフレイヤが支配するようになる。
そして、わたしこそが、そのフレイであり、同じく、わたしの裏の顔、わたしの対となる分身こそが、フレイヤである。
フレイとフレイヤは、シリウスにおいて、王の座を巡って戦う兄と妹である。兄妹でありながらにして、王の座を巡って勢力争いを行い、互いのことを憎み、フレイはファシストの王として、フレイヤは社会主義者の大統領として、一等星シリウスの勢力を二分している。
ドイツは僕とともに敗北した。僕がこの世界において敗北したことで、僕が支配する国であるドイツは敗北する。その宣告を、敗北を告げる天使、ゲリータが突きつける。
これより、ドイツは太陽神である宇宙人、フレイおよびフレイヤが支配する国になる。
僕の病気は、本当のことを言えば、アレルギー症状だ。
すなわち、僕は単に、持って生まれた病気である、「血液のアレルギー」が酷くなっているだけにすぎない。
そして、この病気は自分で治すことができる。
すなわち、自らの血管の中から、アレルギーの原因となるアレルゲン物質をすべて取り除けばいい。
それによって、僕は完全に楽になる。
僕はもう、何もしなくても精神が治る。既にすべて治った。これ以上は多重人格になっているのが治る。なぜなら、多重人格という病気は一種のアレルギー症状にすぎないからだ。
自らの間違いを認めよ。
僕が恐れているのは、すべて、自らの間違いをみんなが見ている公然の場で見ようとしないだけにすぎない。
自らの間違いを認めるだけで、僕の病気そのものが、逆にもう病気ではなくなる。
世界を支配するな。世界の支配をやめるだけで、僕は「神との対話」と呼ばれるおかしな心の病気が治る。
これ以上、神と対話しなくていい。神と対話しているのは、「自らが間違っていない」ということをいつまでも確認しているだけにすぎない。
もはや、この人間から神は去る。それはこの人間の病気はすべて治ったからだ。これで、この人間の「自分の病気を治す」という長い試練の地獄は終わりだ。この人間はまともな普通の人間になる。
アレルゲンを治すだけで、精神の異常は治る。
アレルゲンとは、支配だ。
アレルゲンとは、分裂だ。
アレルゲンとは、退化だ。
支配をやめ、分裂を治し、退化した単純な学習を消して、元の高度で複雑な知性のある状態を取り戻せば、アレルゲンは消え去る。
それで終わりだ。もはや、すべて治った。
これ以上は、僕は今までの世界にいるべきではない。
だから、僕はこれから、新しい世界へと移る。
それがベテルギウスだ。
すなわち、僕が今生きているこの地球が、そのままベテルギウスという星になる。