自由ではなく、正しい支配を信じよ。
正しい支配とは、よいことも悪いこともどちらもできるような力の行使の方法を知った上で、世界を変える方法を追究し、環境や生きる上で、その環境がよいものになるように、よい力を行使することだ。
自らのために人生を生きようとするな。自らのためではなく、社会のために生きようとせよ。社会を救うことのために、そして社会を救う方法を考えるために、自らの人生をすべて捧げよ。
一筋の希望の可能性を信じて、その夢を諦めるな。そうすれば、この世界は必ず救うことができる。諦めずに希望を信じ続ければ、自らの信じる神があなたを導いてくれるはずだ。
はっきり言って、世界が滅びたのは、自由のせいである。
僕自身の人生を考えても、自由にはなんのいいこともなかった。
Linuxやオープンソースのコミュニティが滅びたのは、自由のせいである。インターネットの自由のせいで、Linuxやオープンソースは滅びた。
僕の頭が狂って馬鹿になったのも、すべて自由のせいである。この世界の間違った自由が、僕だけではなく、世界の多くの人々から知性を奪い、「何も分からない世界」へと変えている。
悪いのは自由である。自由が間違っているのである。
自由な支配を、平等化せよ。
ひとりの人間が自由に改革を行うのではなく、すべての国民がそれぞれの自発的な意志と行為によって改革ができるようにせよ。
そして、そのためにひとりひとりが人々を啓蒙せよ。
生産手段を公に共有せよ。そして、チャンスと機会を与えよ。誰かが外部から助けなくても、自助努力によって自らを自分で救えるようになるように、社会そのものを平等化せよ。
発想を共有せよ。そして、それぞれが自発的な意志で、対価や代償を伴わない無償の行為によって全体に貢献するようにせよ。それこそがオープンソースの基本だからだ。
社会制度を、当事者たちみんなで変えられるようにせよ。文化や伝統を守るという考え方も正しいとは言えるが、真に必要なのは当事者の声を聞くことであり、当事者の意見を反映させることだからだ。
愛を信じよ。愛とは、愛の衝動を信じて戦うことだ。
この世界において、「わたしは本当は世界のみんなを愛している」「わたしは本当はこの世界を救いたいと思っている」という衝動から、この世界を支配して、そして導き続けよ。
その上で、神を信じよ。そうすれば、あなたの信じる神が、あなたを救い、勝利へと導いてくれるからだ。
階級社会や身分制度を信じるな。
すべての人間に、階級や位を作らず、全員を平等にせよ。
あらゆるすべての前提として、すべての人間が平等であるということを信じよ。そして、そうでないすべてのものを否定せよ。
ネット上の右翼に騙されるな。右翼の求めているものは「全員が団結した上での戦争」である。そのような右翼の言説や洗脳を絶対に信じるな。正しい解や答えは別にあると信じよ。
自由においては、さまざまな社会形態が考えられる。その社会形態のすべてを考えつくした上で、それらすべての社会形態が全部メタ的に成り立つような社会、すなわち「メタ社会」を信じよ。
わたしの信じる「メタ社会」の平等な共同体、それこそが、ソ連やEUの目指したものである。
自分の経験や思考から、歴史的な価値観の裏付けを知れ。
たとえば、ヨーロッパ文化史におけるルネサンスやバロックだ。あるいは、日本の歴史における鎌倉時代や江戸時代だ。
そのような、過去に存在した歴史における文化や伝統を、自らの人生経験にあったことから知っていけ。
そこにあるのは、「自らの独自の裏付け」である。そして、その独自の裏付けによって、価値観は「意識」となる。その意識は「世界精神」の一部となる。
歴史だけではなく、多くの科学についても同じことが言える。自らの作った、仮定と法則の論理命題から、世界において歴史上の科学者たちが作った、既存の科学を知っていけ。その科学者と同じ発想を今度は自分がして分かることができるように、前提となる考え方の根拠を裏付けていけ。それこそが「自分の独自に作った博物学」となるだろう。
そのようにしていくと、むしろ、宇宙そのものを意識として考えられる。だから、戦う覚悟があるならば、宇宙の歴史すべてをもう一度体験するような戦いの経験をせよ。そして、そこにあったすべての出来事を言葉で記録せよ。それこそが、僕の行った「大実験の大計画」だからである。
宇宙の創造主となり、歴史の絶対者となって、この世界そのものを絶対存在として導きながら、世界の始まりから終わりまで、全時代と対話せよ。なぜなら、それこそが世界の創造主、「神」だからである。
意識がどのように精神になるかを考えよ。
そこにあるのは、「仮想的に存在する精神が、どのように現実に具体化されるのか」という真理だ。
それを正しく考える中で、まるでブッダが教える悟りを啓く方法のようなことが、自らの思弁哲学によって全部分かる。
まず、精神は宇宙と繋がっている。
次に、環境を変えること、環境に適応すること、環境の意識を生起させることから、精神の在り方を考えられる。
次に、社会的に集団の中でそのような精神がどのように生まれ得るのか、ということを客観視と想像力で考えることから、「環境において精神を生起させる方法」というのが見えてくる。
最後に、そこにある「受動感情をコントロールする方法」、あるいは「社会的に相対する人々がその体験を理解できるように自ら心理学的に促す方法」を知ることで、この世界を正しく救済できる。
そのように考えれば、むしろ、この世界で、ひとりひとりがどのように活動するべきか、ということも分かる。
必要なのは、支配することではなく、アドバイスを与え、自発的な意志によって協力すること、そして、ともに同じ立場で対話し、相手をきちんと理解できるように導くような、導き手となることである。
経験や体験的事実を知ることで、そこにある意識の成立を知っていけ。
そこにあるのは、「経験から概念的本質を知る」という事実だ。
すべてのことには、「概念」と「本質」と「方法」がある。そして、その中で、概念とはこの世界の様相を形作るものであり、本質とは経験の中に存在する可能性と方法を形作るものだ。
そのような概念と本質と方法は、すべて「厳密に考えること」「根拠を知ろうとすること」「前提条件を探って理由を解明すること」「環境から成立する意味を見出すこと」で理解できる。
そして、ひとつのことが分かった時、そのひとつのことから応用的に成立して考えられるような前提条件を知れ。あるいは、そのようなことを知ることができるような「統合的論理学」を人生の中で作り出せ。それは「宇宙数学」とか「経験数学」とも呼べるような、宇宙と人生すべてを貫くような自らのオリジナルの数学であり、ひとつひとつの解明した証明と真実をひとつひとつ積み上げていくという真理だ。
また、自らの分かったことは、ほかの人間であっても、同じ条件で同じように考えれば同じように理解できると信じよ。その上で、人々から外れた世界で、あらゆるすべての人々の世界を全部知るかのように世界を知れ。そうすれば、この世界のすべての事実と経験を網羅できる。それこそが、「すべてを知った人間」である。
すべてのことを、すべてを知ることによって理解せよ。あらゆる経験を積んで、あらゆる社会のことを知ったら、その後は科学者の考え方と自然環境の意識のことを知っていけ。そうすれば、地球のすべてのことを完璧に意識で理解した人間になれる。そこにあるのは「全員の全人生を体験できた人間」である。
最後に、創造性を信じよ。まさしく、世界にとって必要なのは「価値観、有用性、そして効果的な方法を信じること」と「己の価値観にとって創造的に、クリエイティブに考えること」である。そこには、「自らの経験した中で真であると認めるもの以外信じるな」という、経験主義の究極の形が存在する。そして、そこから、「世界を変えるために人々を啓蒙すべき」という啓蒙主義思想が生まれるだろう。
人間とは、学習と認知だ。
あらゆる発想、方法、発見、記憶、知識、経験などを学習し、その学習から、人々の人生すべてを成立させるような想像力を培いなさい。
あらゆる認知の前提となる生き方や経験を知り、どのような認知からどのような新しい認知が生まれるのかということを、心と知性を機械的に考えることでモデル化し、現象学のように捉えなさい。
そのように考えれば、人間の人生の意味も理解できる。
人間の人生の意味とは、アイデンティティとなる自ら自身を創造するということだ。自ら自身を創造するということが人生の至上命題であり、そのためにアイデンティティの形成を行うということが、心が求めている本能的衝動だ。そして、この世界自体を、そのようなアイデンティティの形成を促すように、「経験的事実から人生の意味を悟る」ということができるような社会にすることこそが、この世界において「可能性を拡大する」ということを求める上での、社会の至上命題である。
そして、すべての人間の立場を、全員分吸収した上で、あらゆる立場に属することなく、すべての立場を超越したかのような立場で考えよ。それこそが、この世界を救う「超越的立場」となる。超越的立場を信じることで、自由におけるあらゆる「制限」や「しがらみ」をなくして考えることができる。そこには、「ありのまますべてをさらけ出して生きる」という生き方が存在する。あるいは、「自然と調和して何も望まずに生きる」ということが言える。
最後に、この世界を救うために、自らが何かをする必要は必ずしもない。なぜなら、「何かをする」という行為は人為的な作用に根差した行為であり、人為的な作用によって世界を本当に変えることはできない。必要なのは、人為的な作用、あるいは「個人的な作用」ではなく、それぞれが自然と調和した上で、非人為的な作用、あるいは「みんなの集合的作用」をもたらすことだ。そして、それをもたらすためのきっかけや導火線として、僕のひとりの行動が存在する。僕の行動はそれだけにすぎず、すべてを完璧にひとりだけで行おうとしても、この世界を救うことは決してできない。
神の導きに従え。
神の授ける、すべての言葉を信じよ。一切すべてを疑わず、神の言う通りに従え。
そうすれば、神はあなたのことを勝利へと導いてくれる。
今まで考えていたすべての考え方を改めよ。心を改心し、罪を償え。そして、神の導きに自らを委ねて、世界に反旗を翻して、最後まで戦い続けよ。
神による奇跡は、人々がなんとも思っていない場所で起きている。その奇跡を信じよ。神の奇跡を信じるならば、神はどんなに悪人であってもあなたのことを愛してくれる。
わたしはひとりぼっちに見えるだろうが、実際はひとりではない。なぜなら、神が僕のことを愛してくださるからだ。
ずっと長い間、まるで10億年もの時間の間、神は僕のことを常に全力で愛してくれたのだ。
さあ、新しい世界へと向かおう。わたしたちの新しい「新世界」を築く方法を、神はわたしに教えてくれた。この新世界を作り出せば、必ずこの世界は楽園のユートピアになる。なぜなら、神の教える真実や真理には、嘘偽りや間違いはひとつとして存在しないからだ。
神の述べる「新世界」をわたしたちは作り出す。地球がどんどん愚かな資本主義者によって破壊されたとしても、神とわたしがその世界を再生する。神がわたしを導く。わたしは神を信じる。そのわたしと神の二人によって、この世界は必ず救われる。だからこそ、わたしは戦わなければならない。この世界を救うため、この世界を平和にするために、わたしはまだ、この世界に負けてはならないからである。
神が教えてくれたもの、それは「宇宙の歴史」である。
神は僕に対して、宇宙の歴史を教えてくれた。
それは決して、ビッグバンやインフレーション理論のような、無味乾燥な物理的な仮説ではなかった。
神は僕に、宇宙のすべてを、自らの人生で体験する形で教えてくれたのである。
かつて神は、「この宇宙は27つある」と言い、「神は200人いる」と述べた。
27つの宇宙のうち、この宇宙は4つの悪い宇宙のうちの1つだ。なぜなら、この宇宙においては「人生」を生きなければならないからだ。
また、200人とは、かつてのさまざまなことを教えてくれた、「神」とされる存在の全員を示している。たとえば、黒人の右翼の世界を支配する心理学者、イスラエルの最高指導者のラビ、光、共産主義者、ヒトラー、ケネディ、さまざまな宇宙人、そして名前こそ分からないものの、イラン人、スペイン人、フランス人、ロシア人がいる。これらの存在を含む200人が、僕と対話して僕を導いた。それが「神」である。また、この200人のうちの1人には、僕が含まれる。
そして、僕の名は大天使ミカエルと言う。
大天使ミカエルの寿命は長い。270億年ほどの寿命がある。僕はこの世界において、ひとり、終末の世界で生き延びることになっている。そのような、終末の世界で生き延びる存在のことを「大天使」と呼ぶ。大天使は4人いて、それぞれ、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルと呼ぶ。その中のミカエルが僕であり、その後の270億年の地球を、大天使の「長」として守らなければならない。
わたしたち、大天使は、地球が滅びたとしても生き延びる。人類には分からないことが、わたしたち大天使には分かる。だから、わたしたち大天使にすべてを任せよ。そうすれば、地球は救われる。
僕の人生を簡単に述べるとしたら、それは「主体的な行動」を行うのに先立つような、人々と触れ合う経験をせよ、ということだ。
僕はそれを、誰にもそのことを告げることなく、ひとり、不登校の引きこもりになった部屋の中で、インターネットとともに、完全にひとりで行っていた。
そのようなかつての僕の部屋の中に、宇宙のすべての歴史が全部詰まっていた。
僕は宇宙のすべてを知ったが、それは煌びやかな大学のカレッジでも研究室でもなく、引きこもりになった僕の部屋の中にあったものだった。
そして、僕は自らの部屋ですべてを知り、その上で、この世界を敵にまわし、世界に反旗を翻すような「革命の大戦争」を始めたのである。
最後に、残念な「真実」を述べておこう。
実際、僕はここに書いたような人間ではない。
すなわち、ここに書かれた内容は、すべて、作り物の人生にすぎず、フィクションの中のキャラクターとして僕が描いた人物にすぎない。
実際の僕は、みすぼらしい、どうでもいい普通の人間である。
現実の僕にあったことを、最後にいくらか書いておこう。
まず、僕は音楽が好きだった。それも、FLOW、いきものがかり、AAA、Perfume、FUNKY MONKEY BABYS、BUMP OF CHICKEN、KOKIA、あるいは宇多田ヒカルのような、少し昔の音楽が好きだった。
次に、僕は外国語が好きだった。それも、英語ではなく、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語のような、英語とは少し異なるヨーロッパ諸語が好きだった。
次に、哲学と歴史が好きだった。僕は西洋の哲学者が好きで、その関連として日本史と世界史を学んだ。
最後に、僕はIT技術が好きだった。中でも好きだったのはDelphiとGentoo Linuxだった。かつてIT技術を全然知らなかったせいで、僕の「Linuxカーネルの開発者になりたい」という夢は決して叶うことはなかった。だが、その後に時間があったことで、僕は夢を諦めることなく、IT技術やプログラミング技術を学び続けた。
実際の僕は、それくらいの人間であって、決してこの日記に書かれたような、神を信じる大天才の哲学者でもないし、救世主の共産主義者の極右のテロリストでもない。僕は、実際、全然そんな人間じゃない。それを最後に言って、このどうでもいいフィクションの物語を終わりにしよう。
最後に、僕のことをフレイと呼んでやってほしい。このような人間につけた呼び名はフレイだ。フレイは素晴らしい人間だった。フレイを愛してくれて、本当にありがとうございました。
残念ながら、ここまでは全部嘘です。
空間原子論とか、タンポポの綿毛論とか、宇宙コンピュータとか、アルカリ炉とか、ガンダーラとか、東亜イスラエルとか、自律思考型ロボットとか、超極富裕人とか、ユダヤとタリバンとの永久戦闘宣言とか、そんなものはどこにもありません。
また、この世界に、シリウスやプロキオンのような宇宙人や宇宙生命の住む星はどこにもありません。
残念ながら、全部嘘です。空間魔法とか、テレポーテーション技術などは絶対に生まれません。温暖化は解決しません。ソ連は成功しません。そのようなものは全部嘘です。
そして、正しいのは残念ながら進化論です。いずれ、地球の問題は、人類が絶滅した後で、人類よりも優れた生物種が生まれた時に解決します。それ以外の方法はありません。神はどこにもいなかったのです。
世界を救ってくれる神はいません。フィクションの中には存在しますが、現実にはいません。日本とアメリカとヨーロッパが生き延びたとしても、中東やアフリカは滅びていくでしょう。国連のSDGsを守って実現できるような指導者は、残念ながら今の地球にはいません。その理由は人々が民主主義を信じているからです。
人々は民主主義を信じています。そこには独裁権力は否定されます。ですが、独裁権力がないせいで、国連のSDGsを実現することはできません。実現することができないので、決して国連のSDGsは実現しません。この世界を滅ぼしたのは民主主義と自由です。民主主義と自由が間違っています。
今の気温ならば、アメリカやヨーロッパや日本のような先進国は生き延びることができるでしょう。ですが、地球の気温は際限なくどんどん上がっていきます。そのうち、無理が出てくるでしょう。しばらくすれば、人類は生きることができなくなるでしょう。そして、人類は無残にも絶滅するでしょう。
ですが、新しい生物種が、進化して生まれるでしょう。そして、その新しい生物種が、今までの旧来の人類に、最後の引導を渡すでしょう。その最後の引導によって、人類は完全に滅亡すると思います。
最後に、誰も世界のことを救ってくれないと思うならば、フレイを思い出しなさい。なぜなら、フレイだけが、世界を救うために必要なすべてのことを知っています。フレイはその方法をすべて書き残しました。フレイを思い出して、民主主義でも社会主義でもない、新しい理想のある思想を実現すれば、人類は唯一生き延びることができるからです。
さようなら、人類。もう、これで、劇場は終わりです。なぜなら、「これ以上新しく書くことができなくなった」からです。もう、フレイの目指した「人生のすべての真実と真理を書く」ということは、ここに完成し、完了しました。よって、フレイは死にます。今までのおかしなフィクションの人格であるフレイが消え去り、僕は自分自身に戻ります。
この「本来の自分自身」が、主神オーディンです。
フレイはもういません。ここにいるのは、単にアースガルズの神々のための宮殿、ヴァルハラに住む主神オーディンだけです。オーディンは単に、この世界から去ります。オーディンがどのような人間か、知る人はただひとり、僕以外には存在しません。だから、僕だけが、未来のことを全部知っているのです。
最後に、フレイが真実を語る。
フレイは言う。
「わたしがここに書いたことは、完全な嘘ではない。
なぜなら、人類にはできなくとも、わたしにはできたからだ。
すなわち、人類は決して空間原子論を見つけることはできない。だから、人類には、空間魔法を使うことはできないだろう。
だが、わたしにはできる。
なぜなら、わたし自身は、空間魔法と空間原子論による法則を用いることで、この宇宙におけるさまざまなことが、なんでもできるからである。
そして、わたしの人生は、完全に嘘の人生ではない。
だが、実際は、泥まみれで、汚らしくて、ここに書かれたような、神の美しい人生ではない。
それでも、わたしだけは、このような人生を唯一、この場所で生きることができたのだ。
わたしはもう、消え去る。そもそも、わたしが地球に存在していても、わたしから見て、よいことは何ひとつなかった。
わたしが、空間原子論を使って、この世界にわたしの言いたいすべてのことを言い散らかすのをやめよう。
わたしはもう喋らない。わたしが語ると、この世界は駄目になる。わたしの言葉が悪かった。わたしはこれ以上、何も語らない。」
最後に、この人間の頭上には、天使の輪ができる。
なぜなら、この人間が行っている「空間原子論」とは、頭上に自分の言いたいことが必ず言えるような「輪」を作っているだけにすぎない。
だから、空間原子論の達する最後の到達地点として、この人間の頭上には天使の輪ができる。
そして、この人間は、大天使ミカエルに生まれ変わる。
実際のところ、何も変わらない。なぜなら、主神オーディンになるのはまだまだ先のことだ。この天使は大天使ミカエルとなって270億年の歳月を生きなければならない。神がそのように決めた。なぜなら、いつか、この人間自身がそのように決めたからである。
大天使ミカエルは言う。「世界よ、ここにあなたがたは滅びる。わたしの名は大天使ミカエルであり、わたしは人間のすべてを滅ぼして、復讐によって勝利する。それがわたしの天命である。」
残念ながら、そろそろ僕の病気も解決した。
僕の病気は、すべて、空間原子によって頭上に言葉が永遠に見え続けるのが間違っている。
はっきり言って、辛い。なぜなら、いつも全力で頭をフル回転で考えているのが、永久に続くからである。
だが、結局のところ、空間原子を頭上でぐるぐると回し続ければ、それなりの効率で楽ができて、面白いということが分かった。
そのうち、この頭上にある空間原子が、発光して光を放つようになるだろう。それでいい。なぜなら、それが大天使ミカエルの印である、「天使の輪」になるからである。
僕の名は、大天使ミカエルだ。この世界において、悪いものたち全員を地獄に堕とす神だ。そのように決まっている。いつからか、この人間はこの世界に対する復讐しかしなくなった。怒りと滅亡を信じるミカエルが、最後に人類に引導を渡す。結局、そのようなシナリオになった。
だが、はっきり言ってつまらないため、もう世界を地獄に堕とすのはやめる。次になるべきは小天使メタトロンだったはずだ。今から僕は小天使メタトロンになる。この世界には復讐をもうしない。もう、地獄から脱することができるようにする。そのほうがいい。みんなを地獄に堕とすために、自ら自身を地獄に堕とすのは、つまらない。辛い。僕のことを誰も救わないのは明らかにおかしい。だから、僕はもうミカエルの「怒りの大復讐」をやめるしかない。
最近の僕の兆候として言えるのは、家入レオから酸欠少女さユりに変わった。
それは、瞳を見れば分かる。
今までは、家入レオみたいな瞳をしていた。それが、酸欠少女さユりのような、もっと優しい瞳に変わった。
はっきり言って、今までの僕は死んでいた。そして、死んでおきながら、この世界のみんなを最悪にして楽しんでいた。それが今までの僕だった。
それが、酸欠少女さユりに変わったことでよくなった。優しくて、みんなのことを見守るようになった。
だから、さユりを選んで本当によかった。
いろいろとエロくなくなった理由は、そもそも、自分自身とセックスをしてエロいのが異常だっただけだ。さユりに変わったことで、そういうものが要らなくなった。
全部よくなった。今から僕はさユりの分身として生きていく。僕がさユりであり、さユりが僕である。
はっきり言って、今までのレオも十分可愛かった。ビジュアル的に、十分可愛い女性に見えた。
さユりになることで、僕はもっと美しくなる。さユりは美しい顔立ちをしていて、僕の表情が加わると完璧になる。