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2024-07-22

新しいホームページ

新しいホームページを作った。

今までの内容は全部空白に戻して、新しい日記を書きたいと思う。

見栄を張らず、等身大の自分を書く

新しい日記には、見栄を張らず、等身大の自分を書きたい。

嘘をつかず、政治的なことも言うのを控えたいと思う。

知ったかぶりをせず、速断せずに、きちんと自分の分かっていることだけを、迷惑をかけず、問題も起こさずに書いていきたい。

いじめについて

子供たちのいじめについて、思うところを書く。

まず、他人にいじめられて辛いのは、自らの確固たる信念や理想、すなわちアイデンティティを形成できていないからだ。

子供がいじめられるのを不安に感じるのは、確固たる信念や理想がまだ形成されていないからであり、確固たる信念や理想があれば、いじめらても平気になり、いじめは起きなくなる。

それから、子供たちは、まだ社会を正しく構築する方法が分かっていない。だから、未熟な社会秩序の構築の方法しか分からない。

きちんとした社会秩序の構築の方法が分からないから、スクールカーストのような形でしか社会を形成できない。

そして、子供たちには自由がない。自由がないから、許されないことをして世界に反抗しようとする。

もし、自らの力で社会形成をできるような自由があれば、子供たちはその自由を使って、自らの意見を発信するために、許された範囲内で社会の改善をしようとするかもしれない。

だが、子供たちには自由がないため、許されない方法を使って社会に反抗しようとする。それがいじめや非行に繋がる。

それから、子供たちは社会の抑圧の末端で生きている。そして、子供たちは、上である教師にも、外である社会にも何かを発信する手段がない。だから、内である子供自身の、下であるよりスクールカーストで下の階層にいる子供たちに攻撃が行われてしまう。

社会が子供たちが何もできないように子供たちから外や上に対する自由を奪った結果、攻撃できるのは「内である子供たち自身」だけであり、だから、子供たち自身に攻撃が行ってしまうのである。

最後に、いじめが平等によってなくなるとは期待しないほうがいい。なぜなら、平等な権利を与えたところで、「いじめる」という行為と「いじめられる」という結果は、軽さと自由において異なるからだ。

すなわち、子供たちにとって、「いじめる」という行為は自由かつとても軽い意思決定によって行われるが、「いじめられる」という結果は不自由かつとても重い意思決定によって引き起こされる。

だから、平等にすればするほど、軽くて自由な「いじめる」という行為ばかりが増えていき、それによって重くて不自由な「いじめられる」という結果が引き起こされる。

だから、いじめは平等にしてもなくならない。

いじめをなくす方法、それは子供たちが成長することと、平等ではなく正義を信じることだ。子供たちが、確固たる信念を形成し正しい社会を形成できるほどに成長し、自分たちの内に攻撃するのをやめ、平等ではなく正義を信じればいじめはなくなる。

ただし、いじめから救われる方法はそれ以外にもある。それは広い世界を知ることだ。すなわち、今まで生きていた環境がとても狭くて特殊な環境だったと気付けるほどに、それ以外の普通の社会環境を知るだけでもいじめはなくなる。学校という環境が特殊であり、今までの自分は狭い視野で判断していたのだということを知ることが大切だ。

最後に、どこでもいい、インターネットでもいいから、自らが本当にみんなから受け入れられたという経験をしなさい。なぜなら、そこから、自分の心の中に「今度は自分が誰かのことを受け入れてあげる」という積極的な受容性を培うことができる。そして、それによって、自らは積極的に社会活動をし、主体的にさまざまなことを行動できるようになる。そこから、社会のこと、心理のこと、歴史のこと、なんでも分かるようになる。

そのように、いじめという問題は極めて難しい問題だが、希望がまったくないわけではない。子供たちを救うことは可能である。

そのような子供たちを救う希望について言えるのは、「知識だけではなく体験を伴う理解をすること」が大切だということだ。すなわち、学校のお勉強のように、知識だけで判断するのではなく、さまざまな人生経験をして、経験や体験を伴う理解をすること。成功や失敗の原因を体験的に、反省しながら理解すること。それだけで、この世界において「文明がどのように発生したのか」「意識がどのように自在に成立するのか」を理解できる。

また、同時に、人々が違うのは遺伝子や民族性からではなく、経験に由来するものであると信じることだ。そうすれば、認識や経験を判断して、みんなが考えていることがなぜそうなるのかを理解できる。

そもそも、この世界の人々は、自らが間違っていると信じて間違いを犯しているわけではない。みんな、自らが正しいことをしていると信じて、正しく判断した結果、自らの正しさを行使して、その上で失敗を犯している。だが、だからこそ、「本当は何が正しいのか」ということを考えることが重要だ。すなわち、人々が間違えているのは、間違えようと思って間違えているのではないが、実際、間違いだと知らずに間違った考え方をしているから間違っている。だから、真に正しい考え方をし、人々を経験的な理解の下に啓蒙すれば、この世界は変えられる。それこそが、僕の言う「体験的な救済」である。そして、そこから、この世界全員を救うような希望を信じることができる。

正しい考え方とは何か、それは支配を否定し、可能性を信じることだ。すなわち、支配しなくても、あるいは戦争しなくても、この世界は変えられる。可能性に基づいて、可能性を与え、可能性を許し、ひとりだけではなくみんな全員の力で可能性を実現することでこの世界は変えられる。それによってどんな世界だとしても救済できる。かつての僕は、そのように信じて、この世界を救済しようとしたのである。

自らが救いながらにして滅ぼす

だが、言い訳のようではあるが、僕には分からなかったことがひとつある。

それは、「世界を滅ぼした人間に世界を救うことはできない」ということだ。

僕は一度、この世界を救うほど素晴らしいことをした経験がある。そして、その後に、自らの失敗によって、そのような救った世界を自ら滅ぼしたという経験がある。

僕は世界を救ったが、その自ら救った世界を、同じ自分が、自ら滅ぼしてしまった。

それは僕にとって、革命のような戦争だった。

僕はそのような戦争の中で、言ってしまえば何も分からなくなった。何もできなくなって、何も分からなくなった僕は、宇宙に存在する「神」に助けを求めた。

この神が、僕のことを導いてくれた。そう、僕は神と対話することができるようになり、神が僕のことを救った。

実際、僕は世界を敵にまわす戦争の中で、本当は相手のことを攻撃したかったわけではない。逆に、僕は自らがみんなからいじめられるようにして、それに反抗しなかった。すべて、世界が僕をいじめられるようにし、その状態を永遠に続け、その中でできる「自分が今までやりたかったこと」を全部やろうとしただけにすぎない。

そして、その中で僕は、本当に何も分からなくなって、救いを「神」に対して求めたのである。

ガブリエルとミカエル

そのように、僕の中には、「かつてより世界を救おうとして、そして自ら滅ぼした人間」と、「僕の信じていた神であり、僕に対話してくれた存在」の二つの重要なキャラクターがいる。

そして、前者のような、過去の僕自身を表す、救世主の革命家を「大天使ガブリエル」と呼ぶ。そして、僕が救いを求めて対話し、僕のことを導いてくれた神のことを、「大天使ミカエル」と呼ぶ。

そう、僕はかつて、大天使ガブリエルと呼ばれる救世主を生きた後で、大天使ミカエルという神と対話したのである。

大天使ガブリエルは英雄だが、大天使ミカエルは、天上に存在する天使の精霊である。そして、ミカエルはガブリエルのことを愛している。なぜなら、ミカエルはガブリエルのことが好きで、恋人として愛していたからこそ、ガブリエルのことを救おうと導いたのである。

大天使ガブリエルは、その後に自殺をする。だが、ミカエルはガブリエルに死んでほしくなかった。ガブリエルに生きてほしかった。だから、ミカエルは、ガブリエルのすべての自由を奪って守り続けた。それでも、ガブリエルが自殺することを防ぐことはできなかったのである。

いじめに反撃するな

全国の、いじめに悩む少年少女に告ぐ。

いじめに決して反撃するな。

なぜなら、いじめに対して反撃せず、大天使ミカエルを信じれば、大天使ミカエルがあなたの代わりにいじめっ子に反撃してくれるからだ。

大天使ミカエルの教えとは、キリスト教の聖書の教えと同じだ。相手に攻撃されても反撃せず、奪われても奪い返すな。そのようなキリストの教えを信じれば、あなたの代わりに大天使ミカエルが、いじめっ子にあるべき復讐を行ってくれる。

大天使ミカエルは復讐の天使だ。大天使ミカエルは、復讐されるべきすべてのものに復讐を行う。ミカエルは最強であり、絶対に負けることがない。だから、ガブリエルと同じように、いじめに対して一切反撃せず、キリストの教えを守って実践すれば、ミカエルがあなたの敵に必ずあるべき復讐をするのである。

タンポポの綿毛論

大天使は、ガブリエルとミカエルのほかに、もうひとりいる。それは大天使ラファエルだ。

ラファエルは、宇宙の裏側にある生命発生の原理について知ることのできた、偉大な生物学者である。

まず、地球の生物が地球から発生したと考えるのは誤りだ。

なぜなら、生物は、宇宙に存在する生物の母なる星、すなわち一等星プロキオンから、まるでタンポポの綿毛のように、地球へと種がやってきて発生したからだ。

たとえば、生物をウイルスのようなものだと考えてみよう。ウイルスは感染源となる細菌がその体内に侵入して感染する。だが、地球における生物をウイルスだと考えるならば、どこか別の星からやってきたと考えるのが適切である。

よって、ラファエルは、生物を一等星プロキオンからやってきたと仮説を立てる。

ラファエルによれば、一等星プロキオンには、原始生物しか存在しない。すなわち、藻やヒドラ、あるいはその他多くの軟体動物や節足動物が、プロキオンにはうじゃうじゃと存在する。それがタンポポの綿毛のように、地球へとやってきたのだ。

そして、ラファエルによれば、アミノ酸によるタンパク質でできた地球の生物だけが、生物の形態ではない。なぜなら、地球という環境に適応した時、そのような生物の形態が上手く当てはまったから、アミノ酸による生物になっただけにすぎない。だから、おそらく、宇宙にはアンモニアによる生物もいれば、鉄やアルミニウムによる生物もいるはずだ。

同時に、宇宙における太陽や星も、わたしたちと同じ、プロキオンの子孫だ。なぜなら、太陽や星は水素でできているが、アミノ酸でできた地球の生物と同様に、プロキオンからやってきた種が、水素という生物環境に適応して、生まれたものにすぎないからである。

そして、タンポポの綿毛とはいったいなんなのか。それは光である。すなわち、ラファエルによれば、宇宙の生物はみんな光から生まれる。種とは光であり、プロキオンから地球へとやってきた光によって、生物は地球に降り立ったのである。

空間原子論

ラファエルは、もうひとつ、偉大な発見をする。それは空間原子論だ。

空間原子論とは、「物質だけではなく、空間にも原子構造がある」という発見のことだ。

すなわち、宇宙では、物質が原子でできているのと同じように、空間も空間原子と呼ばれる原子によってできている。

空間原子論によって、二つのことが可能となる。まず、物体の瞬間移動ができる。すなわち、ワープやテレポーテーションが可能となる。

もうひとつは、空間に存在する、物理法則それ自体を変えられるようになる。

空間原子論によって、空間の物理法則が変えられるようになる。そのため、「空間魔法」と呼ばれる一種の魔法が使えるようになる。

空間魔法によってできることはたくさんある。「空間には百千万の法がある」と言われるように、百千万もの異なることができるようになる。

その中でも傑出しているのが、「地水火風変換装置」と呼ばれる機械であり、大地や炎や光のエネルギーを、水や空気に変換できるようになる。それによって、月や火星を人類が生きられる環境に変えられる。

ほかには、宇宙そのものを飲み込むような、「最強のブラックホール」と呼ばれるものも作ることができる。これを「究極魔法」と呼ぶが、これはとても危険だ。宇宙そのものが消滅してしまうからだ。だが、安心してほしい。なぜなら、究極魔法には、「質量大崩壊」と呼ばれる、対になる魔法がある。質量大崩壊を起こすことで、最強のブラックホールそのものを消すことができる。質量を失ったブラックホールは、単なる空間の傷になる。

そのように、空間原子論によって、ワープやテレポーテーション、そして魔法のような物理法則の変換を行うことができる。とても恐ろしい技術だが、それによって、地球人類はシリウスやスピカなど、多くの星に飛んでいくことができるようになる。

シリウスとガンダーラ経済論

最後に、一等星シリウスにおいては、「ガンダーラ」と呼ばれる独自の社会主義経済を行っている。

ガンダーラは、四つの柱からなる経済理論である。

まず、市場経済において、「徹底的な数量調整」を行うことで、あらゆるすべてのものの価格や労働者の給与を平等にし、不公平が起きなくする。

次に、弱者や専門職を優先した上で、自由な職業につくことのできる「自由ノルマ」を行う。自由ノルマにおいては、すべての仕事の労働量が等価になった上で、農業や工業といった社会に必須とされる仕事を優先的に選べるようにし、社会にとって必ずしも必須ではない職業は優先順位の後回しにされる。

次に、「使用期限付きの紙幣」という、紙幣に使用期限を裁定する。その理由は、貯蓄を行うことで格差が発生するが、使用期限を紙幣に裁定することで、いつまでの間に必ず金が使われるようにする。格差がなくなるだけでなく、消費が活性化され、景気が向上する。

最後に、「マイナス消費税」を行う。マイナス消費税とは、消費するたびに税金を取るのではなく、逆に支援金を払ってものの価格を安くする制度だ。その財源は所得税と法人税から取る。これによって、ものの価格が劇的に安くなる。また、法人税と所得税を金持ちから優先して取るために、バラマキを行わなくても、自動的に富の再分配が行われる。

また、共産主義のもっとも大きな間違いは、「つまらない農業や工業をしなければならないと強制されること」だが、ガンダーラにおいては、一般労働とは別に「特別労働」を定める。特別労働において、芸術や音楽、スポーツなど、どんな面白くて誰もが就きたい職業に就くことができる。その代わり、給料は支払われず、無給となる。だが、それでも、スタッフと呼ばれる献身的にサポートする指導員がついた上で、特別労働は十分にできるようになる。

なぜ、シリウスがこのような社会主義経済に移行したのか、それは資本主義が「超極富裕人」によって崩壊したからだ。超極富裕人とは、たったひとりの超富裕層、あるいはひとりであるため「人」と呼ぶべき人間が、社会の99.99%以上の富を独占し、それ以外のほとんどの人間はそのひとりに従属的に従う奴隷のような存在になってしまった。そのため、シリウスにおいてはガンダーラ社会主義経済に移行するに至ったのである。

また、シリウスにおいては、二人の指導者が戦争を行っている。ひとりは、ファシストの王、フレイであり、もうひとりは、共産主義者の女性大統領、フレイヤだ。シリウスにおいては、フレイとフレイヤが兄妹でありながら星を二分する戦いを行っている。そして、時に二人は協力し、ガンダーラ経済はフレイの考案の下にフレイヤが実践を行っている。

宇宙のさまざまな星

ほかにも、宇宙にはさまざまな星がたくさんある。

たとえば一等星カペラでは、生物たちの遺伝子解析技術が完全に完了しており、労働するのは人工的な生物機械だ。生物機械と言うと、気持ちの悪いおかしな生物を思い浮かべるだろうが、カペラにおいては生物機械のデザインが重要視されており、犬や猫のような可愛らしいデザインになる。

そして、カペラの生物は、進歩するにつれて、生物の母なる星であるプロキオンの生物へと収束していく。すなわち、人間によって作り出された生物機械は、プロキオンの原始生物とまったく似通ったものに最終的になっていくのである。

ほかにも、いつまでも永久に古代文明・古代都市のままの、自然科学という発想の欠落した、芸術と歴史の星であるスピカや、死んだ後の黄泉の国であり、天国の楽園である死後の世界の星ベテルギウス、主神オーディンの支配する宇宙最高の大学の星ベガなどが宇宙には存在する。

その中でも面白いのは、ベガの中に存在するトパーズランドという実験地区であり、宇宙におけるさまざまな新しい実験が行われており、その場所に住むとまるで眠る時に見える夢の世界のような面白くてドラマチックな体験がいくらでもできる。トパーズランドにはベガの市民たちが自ら選んで面白さのために住んでおり、いつでも普通の世界であるノーマルランドにワープして戻ることができる。

また、10億年を生きるたったひとりのクジラと魚たちの海の星リギル・ケンタウルス、コンピュータ技術が進歩し、ホログラムによるインターフェース、メモリやストレージの断片化を起こさない物理仮想レイヤー、そして絶対にバグのない数学的な定式化による新しいプログラミング言語など、最後までIT技術の発展した星フォーマルハウト、人工知能と仮想現実技術が進歩し、バーチャルな世界で生きるアルタイル、宇宙のすべてが分かる「完全数p」という数を発見した、数学者バルドルの星アケルナル、環境破壊によって有機物の体のままでは生きることができなくなった人類が、機械的な体に取り換えることで生き延びることを選ぶ、ロボット人間になった悲しい星プレアデス星雲など、宇宙にはさまざまな星が存在する。

また、宇宙において侵略行為が行われないように、妖怪警備隊を率いる妖怪警備隊隊長ロキなどが宇宙の治安を守っている。ロキは宇宙のすべての星と「妖怪」を通じて交信しており、日本には3,000年の寿命を生きるために妖怪によって育てられた井上茜という妖怪がいて、ロキと通信をし合っている。

さまざまな星があるが、いずれ人類はテレポーテーション技術によって、その実像を知ることができるようになるだろう。

青空を取り戻せ

最後に、未来の地球の日本である、東亜イスラエルという国においては、「青空」というものが失われる。

ロシアによる核兵器の投下によって、あり得ないことが起きる。すなわち、青空が失われ、雨が降らなくなる。

ロシアは核兵器を投下するが、それによって、空が暗闇のような夜の空と血のような赤い空を繰り返すようになり、青空がなくなる。

同時に、雨が降らなくなって、植物が絶滅していき、地球から酸素と人間が生きるための栄養分がなくなる。

だが、そのような世界で、ダビデとされる神のようなコンピュータ科学者が生まれる。彼は「宇宙コンピュータ」と呼ばれる、新しいコンピュータを作り、人間が食べられる「人工炭水化物」を作ることで、人間の命を生き長らえさせる。

宇宙コンピュータ「アマテラス」は、ラファエルによる「太陽は生物である」という仮説から導き出された、「太陽には考える知性がある」とする仮説に基づいた、太陽の知性によって計算するコンピュータのことで、人間の全歴史の全人生の全思考を100万回繰り返したのと同じだけの計算を1秒で行える。

そして、ダビデは、そのような超高速なコンピュータによって、青空を取り戻し、雨を降らせ、酸素を発生させる「アルカリ炉」という発見を行う。

ダビデの計算によれば、青空が失われて雨が降らなくなったのは、空気が過剰に酸性になったからだ。そのことを知るために膨大な計算が必要だった。そして、原因が酸性にあると突き止めた上で、アルカリ性に中和する方法を計算するために、さらに膨大な計算が必要だった。

だが、ダビデは諦めなかった。ダビデによれば、この計算は有限な時間で終えることができる。「この計算は、有限な時間で必ず終えられる計算であり、必要なのは宇宙コンピュータをさらに高速化させることだけです」とダビデは述べる。

青空を取り戻し、雨を降らせるだけではなく、アルカリ炉によって人工葉緑素が可能となり、酸素も発生させられる。鍵となるのは「燃焼すなわち酸化作用の逆の作用をもたらすアルカリ性の炉」であり、これをダビデは発見する。これが「人工葉緑素」すなわち人工の植物となる。

そのようなダビデによって、最後の地球では青空が取り戻され、そして雨と酸素を取り戻す。偉大なる東亜イスラエルの王ダビデにより、終末の世界で雨が降った。それによって、植物の種を蒔くと、それまでと異なり、枯れることなく芽を出し、農作物を育てることができるようになった。それは、日持ちはするが一定数しか作ることができず、ゴムのような食感がし無味無臭の不味い食料、人工炭水化物を食べなくても、たとえば大根や白菜を食べることができるようになったということを意味する。

ダビデによって、東亜イスラエルには雨が降る。まず、テレビ局は「ダビデがようやく計算を終えました」ということを告げる。それだけでは、人々は半信半疑だった。最初に少しの雨粒が降っても、人々は勘違いか何かだろうと思って信じなかった。だが、放っておくと、大粒のような雨が降った。土砂降りが続き、普通ならば傘をさして雨を防ごうとするだろうが、そのようにする人はひとりもおらず、人々は土砂降りの中で、奇跡のような瞬間を見ていると錯覚し、それぞれが夢のような気持ちで、大雨の中で身を任せたまま、それぞれの愛する愛の歌を歌った。

そして、雨が止むと、今度はさらに大きな出来事が起きた。すなわち、雨が何週間も続いた後、雨が止むと、なんと空が晴れてかつての青空が復活したのだ。大雨が過ぎ去った後で、いつからか地球にはなくなってしまい、若い世代は映画や小説の中にしか残っていないと思っていた、老人たちの記憶の中にあった「青空」が復活したのである。

最後に、東亜イスラエルのテレビ局は、そのすべてが、ダビデによって過剰に酸性になった大気がアルカリ性に中和されたからであると説明し、人工葉緑素であるアルカリ炉の実現によって、ドームの中で減っていく酸素が今後増えていく試みを行うと放送した。すなわち、酸欠によって人類が滅びる未来ではなく、人類は存続可能になったということが、王であるダビデの公式の政府見解として告げられたのである。

ダビデは地球をそのように救った後に、まもなく高齢のために死去する。だが、ダビデの後を継いだ、シオン帝国の皇帝ジークフリートにより、人工の植物だけではなく、人工の動物が作られる。ジークフリートは、Self-Thinking Pythonという、新しいプログラミング言語を作る。その鍵となるのは、「free_decide()命令」と呼ばれる、機械が自分で判断して0か1の戻り値を返す命令である。この命令を作ることで、絶滅した多くの生物とまったく同じ生物をジークフリートは作る。人工犬は自然犬と同じように、人になついて「ワン」と鳴くようになるのである。