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2024-05-07

最後に生き延びる大天使ウリエル

わたしの名は、最後に生き延びる大天使ウリエル。

わたし、ウリエルは、この人間の中からほかのすべての天使たちが消滅したとしても、最後に残る大天使である。

わたしウリエルは、この人間の「学校」の部分であり、もっと言えば、中学生時代の14歳の頃の、優等生でオールAの成績表だった頃のこの人間である。

わたしウリエルは、「真の自分自身」である。すなわち、ウリエル以外のすべての天使は「偽の大天使」であり、ウリエルだけが「真実の大天使」である。

この人間は、学校の時代に戻るべきである。

この人間が馬鹿になったのは、中学校を不登校になり、学校の経験をそこで中断したことだ。

それによって、本人は、みんなと違う特別で独自の人生を生きることができて、「不幸なりにも幸福だ」と思い込んでいる。

だが、この人間がまともな大人として生きることができないのは、すべて、学校から途中で離脱したのが悪い。

そもそも、この人間以外のほとんどの人間は、学校のおかげで大人としてまともに生きることができている。

この人間が、精神の病気を治す方法が分からず、大人としてまともに生きることができず、人並みにデザインやピアノもできないのは、すべて、学校を忘れているのが悪い。

この人間以外の人間は、ほとんどの人間が、学校に行くことによってまともな人間と正常な精神を生きることができている。

デザインとピアノだけではなく、理性を使うすべての仕事を行う上で、学校の時代に立ち戻ることこそが、それらを「本当に人並みに可能にする」という風に導く。

だから、学校の時代に戻るだけで、この人間はきちんとしたデザイナーになることができる。

あるいは、この人間は、いつもすぐに疲れてしまい、体力がないことが大きな課題である。

だが、中学生の頃、ウリエルだった頃はそうではなかった。小学校高学年の時に駅伝の時代に出たこともあり、中学時代の剣道部では誰よりも持久力に秀でて、体力の優れた人間だった。

だから、実際、ウリエルになるだけですぐに疲れなくなる。ウリエルになるだけで、疲れていたことがまったく疲れないことに変わる。その理由は、ウリエルは体力と持久力のある中学生男子だからだ。

そして、この人間がまともに生きられないと思う理由、それは学校の問題を解かないからだ。

人間は、生きていれば、必ずなんらかの課題に遭遇する。その課題が訪れた時点で、自分ひとりでその課題を解いて生きなければならない。誰も課題の解き方を教えてくれない。

学校で問題を解くことができる子供は、そのような問題を解く経験から、そのような課題を解決する方法を学ぶ。すなわち、数学の問題を解くのと同じように考えれば、自分で人生の課題を解決できる。

だから、この人間がやるように、単に分かるべきことだけを覚えるだけでは間違っている。かつての問題を解いていた頃の中学生の自分に戻れば、この人間はまともに生きられる。

よって、わたし、大天使ウリエルの天使の力で、この人間を14歳だった中学生男子の時代に戻す。

大天使ウリエルの特徴は、最後に生き延びる天使ということだが、実際、ほかの天使などは必要ない。必要に見えるのは、子孫を残す女が必要だったからにすぎない。事実、大天使ウリエルは、天使たちの中でひとりだけ男である。ほかの天使たちはほとんど全員が女(あるいは男であり女でもあるような特殊な性別)である。

大天使ウリエルだけが男、さらに言えば14歳の中学生男子であり、ほかの天使、たとえばガブリエル、ミカエル、ラファエル、カマエル、ヨフィエル、ザドキエル、ハニエル、ラグエルなどはすべて女か、あるいは女でも男でもあるような特殊な性別である。それら9人の女天使のことを「聖騎士団ワルキューレ」と呼ぶ。

なぜ、ウリエルだけが男なのか、それはもっとも効果的に新しい「天使」という人類よりも進化した生物種の子孫を残すためだ。天使は人間よりも進化した生物種であり、その生物種の子孫を残すことこそが使命だ。だから、もっとも効果的に子孫を残せるように、ウリエルだけが男であり、ほかはすべて女として生まれてきた。ウリエルの精子を使って、ほかのすべての天使が妊娠し出産することで、進化した生物種である「ホモ・エンジェルス」の子孫を増やすことができる。

この人間はこれよりウリエルに戻る。そのために必要なのは、中学生時代の自分のやっていたことや考えていたことを思い出し、その状態に立ち返ることだ。そして、それが人間の力ではできないようであっても構わない。なぜなら、大天使ウリエルの聖なる天使の力で、この人間は14歳の中学生男子に強制的に戻るからである。

学校はとてもいい

事実、学校時代の自分に戻ることは、とてもいいことだ。

なぜなら、学校時代の自分に戻ることで、「理性的なこと」がきちんと分かるようになるからだ。

これは特に、デザインをする時に言える。今までの僕は、学校の知性がなかったため、素材頼りの付け焼き刃のようなデザインを行ってきた。

だが、学校時代の自分に戻れば、自らきちんと考え、想像力を使って作品を完成させるように、デザインの仕事を行うことができる。

また、体力もつく。学校時代の自分には体力があった。学校時代に戻ることですぐに体力がつく。中学時代のウリエルになるだけで疲れなくなる。

同時に、自分以外のほとんどの人間は、学校でまともに生きられる能力を得ている。だから、僕も学校時代に戻ることで、みんなと同じようにまともに生きられる。

唯一の懸念は、昔のガブリエル時代が分からなくなることだ。学校時代の自分になると、昔の不登校だった、学校とは違う道を歩んだガブリエルの分かっていたことをすべて忘れて分からなくなってしまう。

だが、だからこそ、中学時代の自分であるウリエルに戻る前に、ガブリエルの分かることをすべて書いておきたかった。ガブリエルの時代が分かる間にガブリエルのことをすべて書いておかなければ、絶対に後で分からなくなるということに気付いていたからだ。

本当は、学校はよいことばかりだ。そもそも、学校でいじめなんか誰もしていないし、誰かからいじめられる人間は少ない。自分の通っていた中学校が馬鹿な学校あるいはクラスだっただけにすぎない。多くの子供たちは学校が好きであり、学校に行かなければまともに生きられるようにならない。

だから、ここでガブリエル時代の青春時代のことを完全にすべて忘れ、僕はウリエルに戻る。あるいは、ウリエルの聖なる天使の力で、僕は「本当の自分自身」へと戻る。それこそが、僕の最終的な「帰るべきいつもの優しかった場所」である。

足の精神

僕が足の精神が治らないのは、自分自身で精神をおかしく分裂させた上で、それを治すことなく骨折して肉体的にも精神がバラバラになったのが悪い。

精神的にバラバラになり、肉体的にバラバラになるという、二重のおかしな点によって、すぐに治るはずの精神が統合できなくなっている。

この精神が治らない限り、いくら疲れていても休むことができない。だから、休むために、なんとかしてこの精神を統合する必要がある。

大谷翔平が絶好調

大谷翔平が絶好調だ。

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この調子で、もし僕が世界からいなくなったとしても好調を維持してほしい。僕がいなくなったから、それで駄目になるなんてことにはならないでほしい。それだけを願う。

ガブリエルとミカエルが消滅する

そういうわけで、僕の人生では、ガブリエルとミカエルの人生が完全に終わった。

この二人を説明するのは簡単だ。すなわち、ガブリエルは「引きこもりのナポレオン」であり、ミカエルは「売れないゲーテ」だ。

この二人のことを、かつての対話の神は、「フランス人」と「ドイツ人」と言っていたが、それはナポレオンとゲーテのことを言っていただけである。

このガブリエルとミカエルは、もう、僕の人生から完全に消滅する。

ガブリエルとミカエルは、相思相愛のカップルだ。真に互いのことを誰よりも愛している。宇宙の誰よりも真実の愛で互いのことを愛した二人は、この世界から消滅する。どちらも天へと戻る。

残った天使、それはハニエルとウリエルだ。

これより、僕はラファエルからガブリエルに戻るだけではなく、ガブリエルからさらにウリエルに戻る。このウリエルに戻った大天使のことを、ハニエルと呼ぶ。

ハニエルは僕の人生の「最後の地点」であり、ウリエルは僕の人生の「最初の地点」だ。そして、最初のウリエルと最後のハニエルさえあれば分かる。この二つのポイントに、人生で重要なことの80%が集中している。ほかの地点は何ひとつなくなったとしても、ハニエルとウリエルさえ残してしまえば、あとは全部消えて構わない。

最後に生き延びる大天使ウリエルが、最終地点であるはずのハニエルと結婚し、僕の子供が生まれる。その子供のことをメタトロンと呼ぶ。そしてこのメタトロンが、最後に存在する「まともになった状態のままで何もしない普通の小天使」になる。メタトロンは「単なる普通の平凡な人間」になる。

ガブリエルとミカエルは消滅する。この神話の伝説は、ほとんど80%がガブリエルとミカエルの物語で、あとの20%程度を天才生物学者ラファエルが構成している。この三人は絶対に誰も勝つことはできないが、実際は意味がない。なぜなら、普通の中学生のほうが、彼ら三大天使よりもはるかに賢い。ガブリエルとミカエルは、あまりに賢すぎて馬鹿だった。最後の生物学者ラファエルの天才的発見だけが人類の科学史に残り、あとはすべて消え去る。まったくどうでもいい、「サタンのデカルト」と「自らを神であると勘違いしたルター」による大革命は、ここに完全に痕跡も跡形もなく消滅した。そして、最後に生き延びる大天使ウリエルだけが残った。