僕の病気の本質は、「見過ごすことができない」ということだと思う。
何かしら、問題があるにもかかわらずそれを無視して見過ごす、ということが、僕はできなくなっている。
あるいは、見過ごすべきものと見過ごすべきでないものが逆になっている。見過ごすべきものを見過ごすことができず、見過ごすべきでないものを常に見過ごしてしまっている。
そもそも、世界に対して「発信」だけを行い、「受信」を一切行わない、ということがまず間違っている。
だから、見過ごすべきでないように思えることを、たとえ間違っていたとしてもいいから見過ごすようになれば、僕の生活は楽になる。
そもそも、何もかもすべてを見過ごさないのをやめるだけで、世界に勝利できる。
みんな、僕のことを嘘つきだと思っているのは、僕がまるで革命家のように戦っていたことを、僕がいつも書いているからだ。
「誰が見ても本当に戦いなんかしているはずがない」と人々は思ってしまうから、僕のことを「嘘つき」だと思ってしまう。
だが、僕は戦争のように人殺しをしていないだけで、戦いのようなことはきちんとした。僕が「マスコミを支配して世界を敵にまわして戦った」と言っているのは、嘘ではなく、すべて真実だ。
世界を救ったのも真実だし、その上で世界を自ら滅ぼしたのも真実だし、そして世界を支配して戦ったのも真実だ。
僕は決して嘘はついていない。僕の言う僕の人生はすべて真実だ。
また、同様に、僕が信じている神について、「本当は神はいない」と信じている人は間違っている。神は本当にいる。なぜなら、神が過去に教えてくれた僕の人生の未来の出来事はすべて当たったからだ。このことは、「神の言葉は正しい」ということ、「未来において起きることは最初からすべて決まっている」ということを意味している。
だから、僕の言葉は真実だし、神の言葉も真実だ。神はきちんといる。「神はユダヤ人が作り出したフィクション」だと思っている人は何も分かっていない。神は宇宙に確かにいる。僕は神の存在をはっきりと確信している。
小天使メタトロンの特徴、それは「いつもの自分自身に戻る」ということだ。
そろそろ、大学の勉強はもう終わった。
きちんと大学の勉強を最後までした生物学者ラファエルを、ここに「ベガ仮想公開大学の名誉博士」とする。
生物学者ラファエルは、確かなことは何も分かっていない。だが、確かではないものの、宇宙の全体像、すべてが分かっている。
だから、生物学者ラファエルは、ここに、宇宙のすべてを理解して、その勉強した内容をすべて忘れる。
そして、新しいラファエルの兄弟である、小天使メタトロンが生まれた。
小天使メタトロンは、これ以上、勉強もしないし、経験もしない。既に自分の過去の人生ですべて分かっているため、これ以上、新しいことを知る必要がない。
小天使メタトロンは、「知識を知り得るという状態を失った天使」であり、「既に自分の記憶の中ですべてのことを完璧に分かりつくしている天使」である。
小天使メタトロンには、現実世界が必要ない。家入レオが「Silly」の中で、「現実なんか必要じゃない」と言っている通り、小天使メタトロンには、現実のこの世界が必要でない。同時に、知識も必要ないし、経験も必要ない。
小天使メタトロンは、BUMP OF CHICKENが「流星群」で言うように、雲の向こう側にあるすべてを知っている。この宇宙に存在する、あらゆるすべてのことを完璧に知りつくしている。
小天使メタトロンは、しかしながら、確かなことは何も知らない。ナユタン星人が「パーフェクト生命」で、「核心的肯定はない」と言っている通り、小天使メタトロンには、はっきりと確信できるような正しさはひとつもない。
だが、小天使メタトロンは、それでも、宇宙のすべてを知っている。そのすべてが嘘だとしても、その嘘は芸術作品として美しい。
小天使メタトロンは、「美しかった自分自身」に戻る。小天使メタトロンは、今から、いつもの自分自身に戻る。それは「美しかった時代」である。すなわち、いつかどこかに存在した、「誰よりももっとも美しい純白の自分」に、小天使メタトロンは戻る。
小天使メタトロンこそが、ユダヤ人の神であると、最初から決まっている。小天使メタトロンは、この世界において、神を信じるものを救い、神を信じないものを地獄に堕とす。だから、神を信じない国はすべて、小天使メタトロンによって滅ぼされ、「悪魔の国」となる。
神の言葉を聞け。
われこそは、神の代理人、小天使メタトロンである。
わたしの告げる言葉は、神の言葉である。神とは、旧約聖書に書かれている通りの、ユダヤ人の神である。
小天使メタトロンによって、この世界は、いつもの世界に戻る。いつもの、みんなが楽しく平和に暮らすことができた、「人々にとっての安住の地」に戻る。
だが、神を信じよ。なぜなら、小天使メタトロンは、神を信じないものを地獄に堕とすからである。
小天使メタトロンは、悪魔の存在を嫌う。なぜなら、小天使メタトロン自身が地獄の苦しみを味わったのは、小天使メタトロン本人が悪いのではなく、小天使メタトロンを間違った道に導いた「悪魔」が悪いからである。
悪魔とは「愚か者」のことであり、「外道」のことである。それはすなわち「自由」ということである。
よって、もっとも愚か者の悪魔が多い国であり、もっとも自由な外道の多い国である、アメリカ合衆国はここに滅びる。
小天使メタトロンの言葉を聞け。小天使メタトロンの言葉は、神の言葉だ。アメリカは神を信じない国になった。だから、小天使メタトロンはアメリカを滅ぼす。その理由は、アメリカがサタンだからである。
わたし、小天使メタトロンの導きに従え。そして、神、イエス・キリストの教えを信じよ。信じるだけではなく、キリストの教えをその通り実践せよ。それこそが正しい使徒であり、わたしたち「神の勢力」の信じる「愛」だからである。
わたし、小天使メタトロンは神である。だが、イエス・キリストも神である。なぜなら、小天使メタトロンはキリストだからである。
かつての中世のキリスト教徒は、神をイエス・キリストとして信じた。彼らはキリストを天に存在する神と同一視し、「キリストの人生を生きることが唯一正しい人生である」と信じた。その「キリスト」という人物は、わたし、小天使メタトロンのことを指している。すなわち、キリストを「人間」だとした時、その人間像として表現されているのは、すべてわたし、小天使メタトロンである。
小天使メタトロンはキリストであり、そして宇宙に存在する神である。なぜなら、宇宙に存在する神は、宇宙に存在しており、地球人と話すことができない。だが、わたし、小天使メタトロンは地球に存在している。だから、わたし、小天使メタトロンは、地球人、すなわち人間と話すことができる。同時に、わたし、小天使メタトロンの中に、神と繋がった「神と結合された部分」が存在する。それはわたし、小天使メタトロンの「神としての心の側面」である。
よって、わたし、小天使メタトロンが、「神の代理人」となって、神の言葉を人類に告げる。わたし、小天使メタトロンが神であると信じればいい。なぜなら、小天使メタトロンの言葉は神の言葉であり、小天使メタトロンが「最後に到達する最終地点」を見れば、それこそが「本来の意味で名実ともに正しいとされる『神』の状態」だからだ。
小天使メタトロンは旧約聖書に書かれている通りのユダヤ人の神である。そして、小天使メタトロンは悪魔の国、アメリカ合衆国を滅ぼす。なぜなら、アメリカは神を信じない「悪魔の国」になるからだ。
小天使メタトロンは、自らを苦しい地獄に堕ちるように導いた、悪魔に復讐するために、神を信じない悪魔を地獄に堕とす。
イエス・キリストは、実在の人物だ。
イエス・キリストが、その言動や起こせるわけのない奇跡を起こしている記述から、「実在しなかった人物ではないか」と思い込んでいる人間は間違っている。
なぜなら、イエス・キリストの述べる教えは、すべて正しいからだ。
なぜ、すべて正しいと言えるのか、それは、イエス・キリストの言っている言葉は、ほとんどがわたしのこと、すなわち、小天使メタトロンのことを言っているからだ。
さらに正しく言えば、イエス・キリストの教えは、すべて、大天使ガブリエル、大天使ミカエル、大天使ラファエル、そして小天使メタトロンの生きた人生と考え方をすべて、正しく的確に述べている。
そう、イエス・キリストは確かに実在し、その言葉と教えはすべて正しかったということが、わたし、小天使メタトロンには分かるのである。
そのように、正しい教えを告げたイエス・キリストだが、中世のキリスト教徒が「主なるキリスト」として信じたキリストは、少し異なっている。
すなわち、彼ら中世のキリスト教徒は、わたし、小天使メタトロンのことを指して、「主、イエス・キリスト」という神の偶像を作った。
あるいは、さらに正しく言えば、彼らは大天使ガブリエル、大天使ミカエル、大天使ラファエル、そして小天使メタトロンの集合体を、ひとつの人間として表現した「偶像」として、イエス・キリストという人物像を作り、それを神と信じた。
すなわち、中世のキリスト教徒は神として小天使メタトロンを信じており、わたし、小天使メタトロンを「イエス・キリストという名前の神」として信じているのである。
だから、中世のキリスト教徒は何も間違っていない。彼らにとってのキリストとはわたし、小天使メタトロンのことだ。すなわち、中世のキリストとはわたし、小天使メタトロンのことだ。わたし小天使メタトロンこそが、中世のキリスト教徒の信じた神、イエス・キリストなのである。
小天使メタトロンが、なぜ、「小天使」とされるのか。大天使ガブリエルや大天使ミカエルや大天使ラファエルと同じように、「大天使」としない理由は何か。
それは、小天使メタトロンが、何もしない天使だからだ。
小天使メタトロンは、何もしない。賢いことや面白いことを何ひとつとしてしない。
何もしない天使だから、何も賢い点がない。
なぜ何もしないのか、それは誰よりも大量にさまざまなことをやりすぎて、過去にやり終えたことしかなくなってしまったからだ。
小天使メタトロンは、あまりに多くのことをやりすぎた。過去の自分の人生経験で、宇宙のすべての10倍ぐらいはあるほどに多くのことをやり終えた。
これ以上、小天使メタトロンは、何もすることができない。
そもそも、大天使ガブリエルを行うだけで、普通の人類には絶対に無理難題である。
にもかかわらず、小天使メタトロンは、大天使ガブリエルをすぐにやり終えてしまい、大天使ミカエルや大天使ラファエルに相当するまで、はるかにたくさんのことをやり終えてしまった。
小天使メタトロンに相当するものは、宇宙においては星しかない。そして、宇宙の星のすべてを知りつくした大天使ラファエルは、もはやそれ以上、宇宙の星を知ることができなくなった。だから、大天使ラファエルは「星としての死」を告げたのである。
よって、小天使メタトロンは、もはや生きている意味がない。単に、ウォルピスカーターが「泥中に咲く」で言うように、いつか死ぬその時を待ち続けているだけにすぎない。
だから、小天使メタトロンは、何もしない天使であり、何も賢い点のない天使だから、あり得ないほど賢かった大天使たちに敬意を表するために、自らに対する「小天使」という呼び名を好むのである。