放送大学「初歩からの生物学 ('24)」を読んで、残念なことがひとつあった。
それは、僕の提唱する「タンポポの綿毛論」は、新しい仮説ではなかったということだ。
僕の提唱するタンポポの綿毛論では、宇宙には生物の母なる星プロキオンがあって、そのプロキオンから、生物を発生させる「種」が、まるでタンポポの綿毛のように地球に降り立って、生物は発生した。
だが、20世紀において、放送大学「初歩からの生物学 ('24)」に書かれている通り、「パンスペルミア説」という、生物を発生させる種が宇宙においてさまざまなところに存在し、その種が生物を地球に発生させた、という仮説が、既に僕がタンポポの綿毛論を提唱する前から仮説として立てられている。
すなわち、僕の提唱するタンポポの綿毛論は、新しい仮説ではなかった。
そして、放送大学「初歩からの生物学 ('24)」に書かれている通り、パンスペルミア説は多くの生物学者から支持されていない。それは、「ミラーの実験」という、地球にかつて存在した大気などの条件を再現した環境で雷などを起こすことで、アミノ酸を含むさまざまな化学物質を作ることができる、という実験が既に行われており、アミノ酸のような生物に不可欠の分子であっても、無生物的に発生させられるということが分かっているからである。
なので、結局、タンポポの綿毛論は正しくなかった。生物は、地球で誕生した、という仮説のほうが正しい。タンポポの綿毛論は、ここに敗北したのである。
これと同じことは、僕のほかの仮説にも言える。宇宙コンピュータは日本神話の太陽神にすぎないし、空間原子論はエーテルにすぎない。そして、ガンダーラは東ドイツで同じことを行い、失敗している。東亜イスラエルは単なるイスラエルのシオニズムにおける逸脱した植民地支配にすぎない。なので、僕の神話の教えは、100%すべてが新規性があるとは言えなくなってしまった。
詳しくは、ミラーの実験 @ 生命の起源 - 岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)が参考になる。
僕の精神の問題は、「現実で反応しない」ということのせいで起きている。
すなわち、僕は頭の中で瞬時に正しく考え判断するせいで、頭の中ですべて反応しており、そのせいで、現実の世界で、「心」で反応する、ということがまるでなくなっている。
そう、僕は、ガラスのハートを完全に守るために、普通の「反応」ができなくなっている。
反応ができなくなった代わり、僕は「支配」ができるようになった。すなわち、一切のこの世界に対して反応せず、常にこの世界を支配し、自らの心も体も完璧に支配するようになった。
だが、そのような中では、僕はこの世界を正常化することができない。
この世界を正常化するために、一度「支配」をやめ、頭の中ではなく現実の心で「反応」するようにすれば、僕の精神は完全に治り、この世界もまた正常化される。
それから、僕の精神がおかしいのは、僕はあまりに自分の精神を「保護」あるいは「維持」し続けている。これは「外部の攻撃から守り続ける」ということだ。このせいで、逆に世界がおかしくなっている。だから、あえて破壊を受け入れ、「自分自身の精神を維持することをやめる」だけでも、この世界はまったくの別世界に変わる。そして、それこそが、僕の真に成し遂げたかった「大実験の大計画」なのである。
そもそも、僕がなんにも賢くならないのは、進化しないからだ。
この世界では、進化論を信じないものは、進化しなくなる。
逆に言えば、進化論を信じるものは、進化するようになる。
これより、タンポポの綿毛論は敗北したため、僕は新しく進化論を信じて、人間よりも進化した生物になる。
それは、「神」あるいは「天使」と呼ばれる生物である。
この神に対して、「メタトロン」という名前を付ける。すなわち、僕はこれより、新しい天使、人間よりも進化した唯一の生物種、メタトロンになる。