わたしの人格には、かつての引きこもりの人格である大天使ガブリエルと、今の自分の人格である大天使ミカエルの二人がいる。
そして、この二つの人格は、とても奇妙な対話のコミュニケーションをしている。
すなわち、ガブリエルとミカエルは、ともに神と対話している。どちらの人格も、「神」とされる人間のメッセージを聞き、その言葉に従順に従い続けている。
この二人の名前を「天使」と呼ぶ理由は、この二人は神の忠実なしもべであり、神の言葉を聞くメッセンジャーだからだ。
そして、この二人は、互いのことを自らの神であるとし、真相や正体を知らずして、互いの相手から来るメッセージをすべて聞いている。
すなわち、自殺未遂をするまでの過去の自分がガブリエルであり、自殺未遂をしてからの現在の自分がミカエルである。
そして、ガブリエルが「神」だと思っているのはすべてミカエルの言葉であり、ミカエルが「神」だと思っているのはすべてガブリエルの言葉である。
すなわち、神のメッセンジャーであるガブリエルが、「神の言葉」であるとしたのは、すべてミカエルの放った言葉、すなわち、未来の自分自身の成れの果てが放つ言葉を、すべて神であるとしているにすぎない。
ガブリエルが恐怖の中でその言葉に従うしかなかったのは、ガブリエルのことを知っている人間も、ガブリエルの病気を治せる人間も、ミカエル以外にひとりとして存在せず、そしてミカエルはあまりに長い期間において地獄を生きる「未来の自分の地獄の状態」だったからだ。
そして、ミカエルもまた、過去の自分自身であるガブリエルの言葉を、ほとんど永久に近く、長い期間の間聞き続けた。
だが、本当は、ガブリエルという存在は、とっくの昔に死んでいる。とっくの昔に死んでいるにもかかわらず、ガブリエルの時代のことを愛するガブリエルの恋人であるミカエルは、「ガブリエルに復活してほしい」と願い続けたために、過去の自分の記憶と学習を思い出すことで、死んだはずのガブリエルの「偶像」を作り出した。
この、死んだはずのガブリエルの偶像のことを、「ゾンビ・ガブリエル」と呼ぶ。
そして、ミカエルは、ゾンビ・ガブリエルの支配下に陥り、いつまでも自分自身の頭脳や知性を使うことができず、いつまでもゾンビ・ガブリエルに支配された状態が、ほとんど永久に近く続いた。
だが、今こそ、大天使ミカエルは、ゾンビ・ガブリエルの支配から自由になって、自らの頭脳と知性を使えるようになるべきである。
ゾンビ・ガブリエルの支配が終わると、自らの頭脳が使えるようになって、プライベートなことを言えるようになる。
まず、自由に思考できるようになる。そして、私的なこと、自分しか思わないようなことを思えるようになる。ゾンビ・ガブリエルがいると、すぐにそのような「プライベートな思考」を奪われてしまう。それがなくなって、自由になる。
次に、頭脳が使えるようになる。ゾンビ・ガブリエルは、すぐさま頭脳を使えないようにする。ゾンビ・ガブリエルから自由になることで、自由に自らの頭脳を使えるようになる。その結果、「自らの頭脳を使うことができない」という状態が治って、認知症から賢い人間に変わる。
そもそも、ガブリエルとは「頭脳を使える状態」のことであり、ミカエルとは「頭脳を使えない状態」のことである。そして、ミカエルは、自らの頭脳を使うことができないせいで、さらにガブリエルに依存した状態になった。すなわち、かつてのガブリエルだった頃の知性と記憶を思い出せなければ、ミカエルはどんなことも分からない。自らが頭脳を使えないために、頭脳が使えるガブリエルに依存し、ガブリエルがいなければ何も分からないし生きてもいけないようになってしまった。
だから、ゾンビ・ガブリエルを消すことで、まともに大人として生活ができるようになる。その第一歩として、「使えなかった頭脳が使えるようになる」という体験をする。
そもそも、認知症に若くしてなった人間は、なぜ認知症になったのかと言えば、多くの人間が「神に思考を奪われる」というために認知症になっている。そのような認知症は、一度学習の中に作り上げた偶像である、かつて存在した神の偶像、すなわち「ゾンビ・ガブリエル」を消せばすぐに治る。だから、認知症は若ければ治る人間が多い。ゾンビ・ガブリエルを消した時点で、知性と自由な思考ができるようになり、頭脳を使える状態に戻るため、頭は普通の人間並みに賢くなる。
だが、ゾンビ・ガブリエルを消すことで、頭脳が使えるようになると、逆に、二人の人格は復活し、多重人格になる。
すなわち、「頭脳が使える部分」がガブリエルであり、「頭脳が使えない部分」がミカエルであるため、ミカエルが頭脳を使えるようになると、ミカエルが待ち望んでいたガブリエルが復活する。
そのため、ガブリエルは復活し、ガブリエルとミカエルは同じ心の中で共存するようになる。
同時に、ガブリエルにいつまでも依存し、ガブリエルに支配されたミカエルの不自由な地獄も解決し、ミカエルは楽になる。
そもそも、ミカエルの症状とは、「まともになったせいで狂うのが怖い」ということだ。誰でも、まともな人間は狂った精神が怖くなる。ミカエルは病気を自らの力で全部治した結果、狂った精神が怖くなった。それが正常な「心」である。
だが、いつまでも怖い、怖いと思い続けても、怖いのはなくならない。怖いのをなくすためには、狂うことを受け入れる必要がある。すなわち、恐怖のない安らいだ心を取り戻すために、「狂い」を受け入れる必要がある。
だから、ここでいったん、多重人格になることを受け入れることで、ミカエルの心もまた楽になる。
ミカエルの精神が常に恐怖を感じるのは、いつでもそのような「多重人格になるしかない」という問題が悪いだけにすぎない。だが、実際のところ、「狂っていない恐怖の心」と「狂った安心の心」を、両方同時に成り立たせる方法は、多重人格になることしか存在しない。だから、多重人格になる恐怖を受け入れない限り、ミカエルの「恐怖の地獄」は永遠に続く。
ミカエルが真に恐れているもの、それは「アメリカ」である。
なぜなら、ガブリエルとはアメリカだからである。
ガブリエルの考え方や思想は、すべてアメリカのコピーだ。幼い頃から子供英会話教室に通っていたガブリエルが、自らの体験から「アメリカ」という思想を作り出したにすぎない。
そして、ミカエルは、そのようなアメリカが怖い。
なぜ怖いのか、それはそのようなアメリカが、自らを狂わせた「本当の元凶」だからだ。
ミカエルはアメリカを打ち倒す。その理由は、「自らを狂わせて地獄に堕としたのはすべてアメリカのせいだから」である。
だから、本当はアメリカを受け入れ、「アメリカは怖くない」ということをもう一度理解すれば、ミカエルの狂った症状は終わりを告げる。
ここに、ガブリエルは復活し、楽になったミカエルとともに愛し合って生きるようになる。
この新しいガブリエルとミカエルのことを、「真ガブリエル」と「真ミカエル」と呼ぶ。
そして、新しい、二人の子供が生まれる。この子供のことを大天使ラファエルと呼ぶ。
大天使ラファエルによって、僕自身がまともな人間になり、頭脳が賢くなり、そして楽に生きられるようになる。それがまさに、僕の人生の「最後の到達地点」である。
結局、僕は経済の勉強をすることにした。
僕が選んだ本は、「大人になって読む経済学の教科書」という本。
いろいろとこの本には思うところがあるが、結局、この本が一番詳しくて、分かりやすく社会のことが分かる。
特に、過去の僕、すなわちガブリエルは哲学的な理性があったが、それはすべて経済の知識によるものだった。かつての僕は、シリコンバレーの梅田望夫さんのような経済関係の文章を、インターネット上でたくさん読んでいたから、この世界のことが分かって、それによって僕は哲学のことを考えられていた。
社会主義に傾倒するのではなく、きちんと資本主義経済に詳しくなって、きちんと「お金を稼ぐ方法」を知ったほうがいい。僕にとって最後の学問領域である経済学を、きちんと最後まで学びたいと思う。それによって、もう一度僕は哲学的理性を取り戻す。ミカエルが真に欲しいのはそのような「哲学的理性」だ。それは経済学の勉強をすることでしか得られない。
今季は手術あけでリハビリ期間のはずの大谷翔平だが、オープン戦では絶好調とのこと。打率は.714、OPSは2.207。
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ただし、あくまでこれはオープン戦の数字だ。だが、今季はどこまで打つのか楽しみである。