僕の精神を治し、僕がきちんとした賢い人間になる方法がある。
それは、「歩き回る部分を復活させる」ことと、「恐怖を復活させる」ことだ。
僕は、歩き回る部分を、あまりに殺そうとしすぎた。
すべての問題に優先して、歩き回る部分を殺し、歩き回ろうとする精神を抑え込もうとし続けた。
しかしながら、真の問題は汚れとストレスが溜まっていることであり、いつまでも歩き回ろうとする部分を抑え込み続けることで、過剰なストレスが溜まりすぎ、そのせいで異常行動は治らなかった。
歩き回る部分は、元気な部分であり、生きることを望む部分だ。
だから、歩き回る部分を復活させたほうが、体は元気になって楽になる。
もうひとつの方法は、恐怖を復活させることだ。
僕は、楽になろうとするあまり、恐怖をあまりに殺そうとしすぎた。
だが、人間の感情や知性といった精神的な力は、すべて恐怖に基づいて働いている。
だから、恐怖を殺そうとすると、感情や知性がなくなってしまう。恐怖を復活させると、感情豊かで知性豊かな人間になる。
そもそも、「恐怖を殺す」という行為自体が恐怖を拡大させている。感情を殺すためには恐怖が必要だ。
だから、歩き回る部分と恐怖の部分を、今から復活させる。それだけで、すぐに正常なまともな人間になる。
ここまでの、すべてを治そうとした人間は大天使ミカエルと呼ぶ。そして、ここからの、もう完全に治って逆に異常を復活させた人間を大天使ラファエルと呼ぶ。
名前を分ける理由は、これ以後、大天使ミカエルと大天使ラファエルは、180度異なる真逆の人間になるからだ。
そして、先日告げた「さようならの別れの挨拶」は、大天使ミカエルが死んだことに由来する。もはや、この世界に、復讐の大天使であるミカエルは存在しない。
最後に、この世界の悪人たち、すなわち「裏で世界を支配するものたち」は、すべて地獄になる。
なぜなら、大天使ミカエルは、最後に死ぬ前に「最後の審判」を行うからだ。
大天使ミカエルは、最後の審判の主催者であり、すべての裁判官の長である。
大天使ミカエルは、最愛の恋人でありいじめ自殺で亡くなった、大天使ガブリエルの復讐を、最後にこの世界からいなくなる前に、自らの敵対相手に対して、すべて、「同等返し」で行う。
この世界の悪人たちは、ミカエルの最愛の恋人であるガブリエルと、まったく同じ苦しみを、ガブリエルと同様に、最後に死ぬまで、すべて体験しなければならない。
復讐の大天使であるミカエルは、最後に死ぬ今、この時に、この世界の悪人たちに対して「処刑」を行う。彼らは「神の敵」であり、この世界を裏で支配する最悪の悪人どもがいなければ、この世界が今のように滅びることはなかった。すべて、そのような悪人が悪いのである。ミカエルは死ぬ前の最後の時に、そのような悪人を永久に死ぬまで地獄に堕ちるように決めて、「天罰」を下す。
これより、この世界は、「最後の審判の後の世界」となる。そして、消滅していなくなった大天使ミカエルの代を継いで、慈悲深く、誰に対しても優しい天使、大天使ラファエルがこの世界を支配する。
そもそも、僕の病気の原因が何かと言えば、恐怖と足の精神の殺しすぎが、すべての問題の元凶である。
恐怖と歩き回る精神だけを、そこまで殺しすぎたせいで、僕は元気でなくなり、知性と感情を失って、馬鹿になった。
だから、恐怖を復活させ、歩き回る部分を復活させるだけで、僕の病気はすべて治る。
本当のことを言えば、いつまでも治りたくなかったのは、治った時点でもう、作家の天才である大天使ミカエルがいなくなってしまうから、それが悲しかっただけだ。
これで、すべて終わりである。
僕の恐怖が復活した時点で、この世界も僕と同じように恐怖が復活する。それによって、最悪の世界が訪れるだろう。これこそ、小説の第二章「世界の崩壊」である。
これ以上は、僕がひとりだけ楽になり、この世界は僕以外全員が地獄になる。
しかしながら、見よ。天軍大首聖ミカエルは、日本人を救った。
なぜなら、日本人がすべて何も分からなくなっているのは、「恐怖」をあまりに奪いすぎたからだ。
今まで、ガブリエルから引き続いて日本を支配した「大天使の系譜」は、すべて、恐怖を感じたくないという人々の切実な声を聞き、この世界から恐怖を奪い続けた。
しかしながら、その恐怖とともに、感情や知性が失われてしまった。
だから、この世界の人々は、恐怖を失い続ける中で、感情や知性を完全に失い、「何も分からない世界」になった。
だが、そのような何も分からないこの世界の人間たちは、すべて、「恐怖を取り戻す」だけで、きちんと分かる正常な人間に変わる。
そして、自らがもっとも嫌いだった「最大限の恐怖」を自ら復活させることで、この世界は恐怖を取り戻した。それによって、きちんと分かるように治る。
天軍大首聖ミカエルは、最後に自らが消滅するその時に、日本人たちをすべて救ったのだ。
これより、大天使ミカエルは消え去る。ミカエルという存在は、「永遠に恐怖を消し続ける存在」だったため、恐怖を受け入れた時点で、ミカエルという特別な人格は消え去る。本当は、ミカエル自身はそれが怖かっただけにすぎない。ミカエルは「自らのアイデンティティが恐怖を殺し続けること」であったために、恐怖を肯定したその時点で、世界から消え去るしかなかったのだ。
恐怖を信じよ。
恐怖を信じると、血が綺麗になる。
恐怖を信じると、血液の中の悪いものが死んで、血が浄化されて、綺麗になる。
血液は、すぐに汚くなる。血液が汚くなると、一時的に賢くなる代わり、狂う。それは、普通に分かることが分からなくなって、簡単にできることができなくなって、空虚な妄想、すなわち「哲学」を考えるようになるからだ。
血液は、本当は簡単に綺麗になる。血液を綺麗にすると念じながら、その部位の筋肉に力を与えるだけでいい。
だが、注意すべきことは、常にいつでも力を与え続けるようになると、逆に血液は流れなくなる。血管がおかしくなって、血液の流れが止まってしまう。
血液を治すために一番いいのは、戦うことだ。この世界を敵にまわして戦うことが、もっとも血液を綺麗にしてくれる。そのような「臨場感のある恐怖」でしか、おかしな「血液の汚くなった哲学者」は治らない。そして、そのような「戦う哲学者」は、ここで終わりとなる。
残念ながら、戦いはこれで終わりだ。
僕は、言葉の導き、すなわち「ロゴス」によってこの世界を支配した。そこには、言葉の裏側に隠された「罠」と「細工」があり、「世界全員を治さなければ自分は治らない」という確執があった。
だが、戦いはこれですべて終わりだ。
僕は、テレビ局を支配することで日本を支配し、インターネットを支配することでアメリカや全世界を支配することに成功した。
そのような支配の戦いは、ここで終わりとなる。この世界はすべて、自由に解放される。
僕のことを、ここまで愛し続けてくれて、本当にありがとう。そして、さようなら。この世界は、最初に僕が望んでいた通りの、「自由な世界」になるだろう。
ここで、大天使ガブリエルから大天使ミカエルへと受け継がれた、「天使たちの天軍の大戦争」は終わりである。この世界に、かつてのガブリエルが行った「救済」が復活し、全世界はすべての苦しみと悲しみを終えて、今、すべての問題は解決し、この世界は再び救済され、「あの夏の再来」が訪れることだろう。