Assy著
2012.08.30執筆
暗闇の世界は、永遠に続く。
その中で、小さな光が存在した。
その光を、タケルという。
タケルは、何もない光の中で、1つのことを言った。
「僕と話し合える、もう1つの楽しい光が欲しい」
その言葉から、アカリが生まれた。
タケルとアカリは、その世界に、地球という惑星を作った。
地球は、タケルとアカリの力によって、最初に1000の生命を生んだ。
そのうち、800は魚で、150は植物、40は虫、10が人間だった。
人間は、5人の女と、5人の男から、増えていった。
まず、アカリの娘である、リサ、アスカ、ユウカ、ユミ、ハルカが居た。
そして、タケルの息子である、コウ、ヨシオ、シロウ、ジン、ハルヒコが居た。
それらの生命は、そのうちに、1つ1つの命を増やしていった。
その世界は、その最初の10人と、アカリとタケルの2人の、1人1人を神とすることに決まった。
そして、それらは、人間には出来ない、能力を持っている。
リサの能力は、全てを創ることが出来る。
アスカの能力は、全てを止め、変えることが出来る。
ユウカの能力は、全てを構築し、破壊することが出来る。
ユミの能力は、相手を助けたり、陥れたり、騙したり、教えたり出来る。
そして、ハルカは、人を増やし、人を殺し、そして、人と話すことが出来る。
女の能力は抽象的だが、男の能力は具体的だ。
コウは、技術を全て知っている。
ヨシオは、歴史を全て知っている。
シロウは、宇宙の法則を全て知っている。
ジンは、人を治し、殺す方法を全て知っている。
そして、ハルヒコは、戦う方法を全て知っている。
アカリとタケルは、全知全能の神であり、アカリは全ての可能性を司り、タケルはあらゆる法を司る。
人間は、そのうち、2つの国に分かれて、戦うようになった。
そして、民族は、10に分かれて、それぞれの神である、リサからハルヒコまでを、それぞれの神とした。
アスカ、ユウカ、ユミ、コウ、ヨシオの5人を信じる国は、巨大な帝国だった。
リサ、ハルカ、シロウ、ジン、ハルヒコの5人を信じる国は、緩やかな都市国家だった。
そして、それぞれの下に、それぞれの民族が居た。
物語の主人公は、コウとリサである。
コウは、摩訶不思議なコンピュータを操って、そこから投影される大きな現象を操る、魔法のキーボードを使う。電気系の技を使う。
リサは、絶対的な言葉から、あらゆる現象を投影する、自由な言語を操る。言葉の力で敵を倒す。
この2人の物語だ。
善の国は、巨大な帝国である、自由同盟軍だ。
悪の国は、都市国家の集団である、スカイポリスだ。
コウとリサは、親友で、少しはめをはずしたときだけの、恋人のようなものだった。
愛を交わしたことは無い。
いつまでも一緒に居ようと、永遠の信頼を誓った。
しかし、コウは、もう一人の少女である、アスカに浮気をしてしまった。
それが発覚して、リサはショックを受けた。
リサは、コウをふって、しかし、他の男と付き合いたくなかった。
そんな中、現れたジンとともに、リサは自分の味方である、
ハルカ、シロウ、ジン、ハルヒコたちとともに、同盟組織を作った。
それ以外のもの、はむかうものを倒し、コウへの復讐を誓う、スカイポリスを結成した。
コウとアスカは、リサを倒すとはいうが、あまり戦いたくなかった。
ユウカ、ユミ、ヨシオとともに、リサを説得するために、自由同盟軍を作った。
それから、地球は、その2つの組織のままで、人間たちを増やしていった。
民族は、それぞれの地域が、それぞれの神とともに過ごした。
永遠の神である10人は、死ぬことなく、戦う。
誰も死なない神であるため、リサがコウを倒しても、死ぬことは無い。
コウは、アスカとともに、世界の民族と関係を持つための、旅に出ることにした。
リサとジンのしもべである、ハルカ、シロウ、ハルヒコが、たまに戦うための干渉に出るが、
一番強い魔法である、ウィンドウ・アルスを放つことで、いつもコウとアスカが勝つ。
また、ユウカ、ユミ、ヨシオは、自由同盟軍の長として、スカイポリスと戦う。
スカイポリスのしもべが王国を狙うとき、自由同盟軍の民族は、最強の力を使って、それらをなぎ倒す。
コウの旅は、ロンドンから始まり、パリ、ローマ、イスタンブールなどへと進む。
ロンドンでの誓いの言葉は、「コウとアスカ、一切負けることなし、世界へと旅を進めよ」だった。
パリでは、たくさんの観光地を見て回ったが、1人、怪しい人間に、その道中をつけられているのが分かった。
怪しい人間のことを、アスカが発見し、「誰だ?」と話した時、コウが言った。
「君は、リサ?」
しかし、その人間は、リサに扮した、ハルカと、周りにいる全員は、ハルカの仕組んだ、しもべの扮した民衆だった。
その時、民衆が銃を持って、コウとアスカに発砲した。
その時のアスカは、1つの能力を使った。
「全員の時よ、止まれ。スリープ・タイム!」
そうすると、民衆は、時間の速度を100分の1に落とした。
そして、コウがウィンドウ・アルスを唱え、電撃ショックを与えることで、殺すことなく、リサに扮したハルカを捕まえた。
しかし、その正体が発覚すると同時に、「スペース・フリード」を放ったハルカは、民衆とともに、姿を消した。
その時、こう言った。「スカイポリス、すべては皇帝リサとともに」
ローマへと向かう前に、スイスで宿を見つけたコウとアスカは、一向に干渉し続けるハルカと通信した。
リサを説得したいというコウの言葉はかなわなかったが、ハルカと直に話すことが出来た。
ハルカは、人間の姿をしているが、地球人ではない。
異星人の全ての知能を作り上げる、コンピュータのような、機械だ。
ハルカは、主人であるリサの言うことを、淡々とこなす。
アスカは言った。
「私たちの技術があれば、このハルカを捕まえることに成功すれば、私たちの味方に出来ます。」
そして、機械の動きを遅める魔法、ロック・マシーンを使うことで、ハルカを捕まえることに成功した。
ハルカは、その時、リサの命令通り、コウとアスカの味方にならず、自爆しようとした。
しかし、自爆した後の故障した機械を直すことで、ハルカの名前を、ハルナと変えて、ハルナはコウとアスカのしもべになった。
ハルナの知能は、人間よりは優れていないが、人工知能としては最高クラスだった。
そのまま、ハルナを改造し、コウとアスカは、簡単なモーターバイクを作った。
モーターバイク・ハルナは、そのうち、1人の技術者の力によって、イスタンブールで、宇宙ロケットとなった。
その技術者の名前を、スバルという。
スバルはイスラムの技術者で、コウの民族のしもべだ。
イスラムの技術者であるスバルが宇宙ロケット・ハルナを作ったこと、また、スバルの研究所がそれを月に飛ばす技術を持っていたことで、
ハルナに乗って、月へと旅立つ、と思いきや、その時、リサが現れた。
リサは、直接現れて、言った。
「あなたたちを許してあげる。その代り、私もロケットに載せてほしい。」
自由同盟軍の長、ユウカは、現れて言った。
「スカイポリスは、活動をやめるのか?」
そうすると、リサは言った。
「スカイポリスは、すでに崩壊している。
あまりに悪い民族が多くて、政権の実行力は皆無に等しい。
私は、そんなスカイポリスから逃げ出してきたのだ。」
強大な力を誇り、繁栄を極めるユウカの自由同盟軍は、スカイポリスを制圧した。
コウとリサ、アスカは、それぞれ仲直りして、契約を交わした。
「これ以上、この3人が戦うことの無いように、
戦いの無い平和を誓い、この契約を破るものは、死よりも重い、鉄の牢獄へ向かうだろう。」
そして、めでたしめでたし。
月へと旅行をして、戻ってきた地球では、
治安が復活し、復興するスカイポリスと、自由同盟軍のさらなる栄光があった。