L4に関する世界観です。
マイクロカーネルOS。Mach/Hurdよりも性能が高く、「マイクロカーネルが性能に問題があるとしたのは、Machの設計や実装が間違いだっただけだ」とした。
オリジナルのL4のインターフェース(ABI)を再実装した後継がいくつも開発されている。これを「L4マイクロカーネルファミリー」と呼ぶ。
開発者のヨッヘン・リートケによれば、
それをカーネルの外に移した場合、つまり競合の実装を許した場合にシステム必須の機能を妨げてしまう場合だけマイクロカーネルの中に入れても構わない
という設計思想がある。
マイクロカーネルは性能的に劣っていると見なされがちだが、リートケはマイクロカーネルそのものが性能で劣るわけではなく、Machの設計や実装の問題であるとした。
その証拠に、リートケによって注意深く設計・実装されたL4は、高いIPC性能(多くのアーキテクチャで最速)を誇った。
FiascoやPistachioはL4カーネルの後継の新しい実装のひとつ。
モノリシックなLinuxサーバをマイクロカーネルのL4上に移植することは出来ます。しかし、それではマイクロカーネルの利点を生かしているとは言えないでしょう。