小学生時代にやった駅伝の入門書(になる予定)。
僕が小学生時代にやっていた駅伝は、1キロメートルをそれぞれが走り、五人でつなげる、と言うものでした。
1キロメートルと言うと、大したことないと思われるかもしれませんが、小学生で1キロメートルは結構辛いです。
僕は、小学五年生と六年生の頃に、駅伝の大会に出ました。
練習は、ただ、走るだけです。
小学校のグラウンドを、1キロメートル分走ります。これが、本当に、最初にやると地獄のようになります。
やっていると、楽しくて、また次の時走りたくなります。
僕はこの経験が活きて、中学校に「地獄の階段」を上る時も、他の部員の仲間(剣道部)よりも速く上れました。
大会当日は本当に緊張します。
体をほぐしてストレッチをし、本番に備えます。
ただ、僕はメインメンバーとして出たのは五年生の時だけで、六年生は補欠だったので、あとで補欠だけの1キロ走を走りました。
五年生の時も、一番速いクラスではなく、二番目に速いクラスでした。
走っている最中は、前のグループに追いつくように走ることで精いっぱいで、順位のことは考えられません。
それでも、順位がはるかに下なのは誰でも分かります。
ただ、走り切ってしまえば、気分は爽快で、次の候補を応援し、最終結果は持ち帰るしかありませんが、僕の小学校時代の中できっと最高に楽しい経験でした。
そういうわけで、小学生時代、僕は体力がありましたし、中学生になってからも、剣道部の持久走で、一番か二番を取っていました。
ですが、その後引き篭もりとなり、体力は消耗し、骨折したことで、走ることが出来なくなってしまいました。
今の僕は、駅伝や短距離走は出来ませんし、自転車にも乗れません。
作業所では、馬の散歩と一緒に、少しの距離をスタッフの方とともに歩いています。少しずつ、体力を回復したいと思っています。
僕は、駅伝やマラソンなどの持久走の楽しさは、「己の限界に挑戦し続ける」ということだと思います。
持久走は、言ってしまえばとても辛いです。疲れの限界と戦いながら、途中で止まらずに長距離を走り続けなければいけません。
ですが、これは「己の限界に挑戦し続ける」という、別の意味での楽しさがあります。
僕は、このような、限界を超えて挑戦するということが、子供の頃から好きでした。1キロメートル走は大人にとってはそれほど長くありませんが、当時の小学生の僕にとっては非常に辛く、そして楽しかったです。