イラストACの世界観です。
イラストACは、自由に使えるグラフィックデザインの素材サイト。
JPGやPNGだけでなく、Adobe IllustratorやPhotoshopのようなソフトウェアで開くことのできるepsやai形式でもデータがダウンロードできることが特徴。
無料で使うには制限があり、お金を払ってダウンロードユーザーになることで制限なくデータをダウンロードできる。
素材のアップロードはさまざまなイラストレーターの人が投稿しており、デザイナーはダウンロードするだけではなく自由に利用を許可したオリジナルの素材をアップロードすることでお金を稼ぐことができる。
実際のところ、デザイナーがすべてのイラストを自分で描くことは、現実的ではない。
僕のようなデザイナーは、素材を使うことで、仕事を楽にこなすことができて便利。イラストACの素材は商用利用も許可されており、著作者の明記も必要がない。そのため、自分で作ったイラストと同じように素材を使うことができる。
自分の作業所では、お金を払ってダウンロードユーザーに登録して使っている。
また、素材をそのまま使うのではなく、いくらか加工するのはデザイナーにとって必須のスキル。色を変える、レイアウトを変える、そして形を変えるのは必須。僕は素材を使ってさまざまなアートワークを作ることを作業所で大きく学んでいる。
加工のために素材がどのように作られているかを解析するスキルも重要であり、最近の僕は素材がどのように作られているのかがよく分かるようになってきた。
イラストACで素材を探すには、絞り込みが重要。aiやepsデータを含む素材がもっとも使いやすいのもあるし、素材を単語ひとつで検索すると、たくさん出てきて、選ぶのが大変になる。
また、素材の並び順も重要。多くの場合、デフォルトの「関連性が高い順」よりも、「人気順」にしたほうが、いい素材が一覧できる。
ただし、なんでもかんでも素材に頼っていると、逆に素材がなかった時にどうしようもできなくなる。
このような時は、写真をトレースしたりして自分でアートワークを作ったり、自分でイラストを描くスキルも必要となる。
正直に告白します。僕はイラストACの素材ばかり使う駄目デザイナーです。
僕の作業所では、お金を払ってイラストACのダウンロードユーザーとして登録しており、僕は事あるごとにイラストACの素材を使っています。
もちろん、自分でイラストを作ることもあります。たとえば、老人ホームや児童養護施設などの紙面デザインで、そこにしかないものが写真に写っていることがあり、そのような場合には低いスキルであっても僕はイラストを自分で描きます。
ですが、多くの場合、量とクオリティが求められるイラストなら、僕はイラストACの素材を使います。
イラストACは決して悪ではありません。逆に、ある程度のイラスト作成スキルのあるイラストレーターなら、自分で描いたイラストをイラストACに投稿することで、1クリックにつき数円の報酬を得ることができます。これで稼いでいる人もデザイン業界には多くいます。
ですが、自分は本当に駄目デザイナーだと思います。僕の作業所の同僚には絵やイラストが得意な人もいますが、僕も彼らと同じぐらい、きちんとイラスト能力をつけたい、向上させたいといつも思っています。そうしなければ、きちんとしたまともなプロのデザイナーになることはできないでしょうし、もし仕事が入ったとしてもそれをこなすことには無理があるでしょう。デザイナーになるために、もっとネットの素材に頼らない方法で頑張っていかないといけないと思っています。
2023.10.06
イラスト素材がダウンロードできる。