GPL党(GPL Party)を考えました。まるでYouTubeのようです。
1.全てのソフトウェアは、GPLでライセンスされます。
自分の所有するコンピュータを除く、全てのソフトウェアを公開する時には、GNU GPLを適用しなければなりません。
そして、自分の操作しているソフトウェアがGPLでなかった時は、そのソフトウェアをGPLで利用し、ソースコードを得る権利が存在します。
ここで、GPLによってソフトウェアを公開する企業を、「ソフトウェア公開企業」とします。
これを、「ソフトウェアのGPL公開の原則」とします。
2.GPLソフトウェアを使って、独自の応用的システムを作り、それを販売すること、責任をもってサポートすることで儲けることは可能です。
ですが、注意点として、次の3.に繋がりますが、儲けた金の1%をGPL党に納める必要があります。
ここで、GPLソフトウェアによって儲けた企業を、「ソフトウェア販売企業」とします。
これを、「GPLソフトウェアで儲ける自由の原則」と言います。
3.GPLソフトウェアを使い、応用して販売し、儲けた企業は、その利益の1%をGPL党に納めなければなりません。
つまり、ソフトウェア販売企業は、儲けた金をきちんと1%、GPL党に納めなければなりません。
これを、「GPLソフトウェアの利用による利益還元の原則」と言います。
4.ソフトウェア販売企業による利益の1%をGPL党が受け取った場合、そのお金は、GPL党が公平公正に、ソフトウェア公開企業に還元します。
これを、「GPLソフトウェアの利用による利益を公平に分配する原則」と言います。
僕は、ITとコンピュータの未来として、あるいは新しい国や著作権法を作る上で、MySQLのモデルが参考になると思う。
要は、ソフトウェアは基本的にオープンソースにし、無料版はGPLにする代わり、それを自分のプログラムに組み込む場合は、商用利用のライセンスも用意して、そのライセンスを購入する、というモデルである。
僕は、一度著作権法を刷新するのであれば、基本的にコピーは自由かつ無料にし、「コピーレフト」として誰でもコピーして良い代わり、そのコピー出来る権利を原則防げてはならないが、それを例外的に「コピーライト」を主張したい場合には、商用のライセンスも用意して金を作者に払う、というモデルが、一番正しいと思っている。今から、おそらく、自然にそういう著作権法になっていくだろう。GPLを今の著作権法の下で著作者が勝手にライセンスで決めると、誰も守らない。きちんと国の法律で決めるべきである。
それから、特に、公開を無料にし非公開を有料にする、というGitHubの例は、サービスにおける有料・無料の模範にもなるだろう。オープンソースコミュニティの一員としてサービスを利用する場合は無料にするが、私的な利用や商売の利用は有料にする。これもこれで、新しいモデルである。
YouTubeの仕組みを参考にするのであれば、広告をつけることで配信する会社が利益をあげて、その利益を個々の著作者に還元し、著作権がなくても著作者が利益を得られる仕組みのようなものが考えられるかもしれません。