OpenVMSに関する世界観です。
OpenVMSは旧DEC(現HPE)によるミッションクリティカルなシステム向けのOS。
とても古くからあるOSであり、もともとはDEC VAXで動作したが、後にDEC Alpha向けとなり、最近はIntel Itaniumにも移植された。
OpenVMSのCommon Language Environmentは、さまざまなプログラミング言語を使ってOpenVMSのシステムを連携させることのできる定義標準。全ての言語をCで開発するUNIXとは対照的。
また、クラスタシステムはOpenVMSで最初に始められた。マシンが故障した時に別のマシンが代わりを務める「フェイルオーバ」を、特別な設定をすることなく実現する。
クラスタも参照のこと。
OpenVMSの名前の通り、OpenVMSはオープン系の仮想マシンを目指したOSと言えるでしょう。
IBMの中央集権型アーキテクチャではなく、分散型のオープンなアーキテクチャにおいては、クラスタ環境と仮想化が重要な技術となります。
OpenVMSはUNIXとはまったく違ったシステムでありながら、フェイルオーバなどのクラスタ機能を標準的に実現します。
そのように、OpenVMSは「IBMよりも先進的な分散型のコンピュータ形態を」ということをよく考えたシステムであると言えます。