Amigaに関する世界観です。
コモドールによって販売された昔のコンピュータ。
GUIならぬMUIのデスクトップ環境Workbenchを搭載し、プリエンプティブマルチタスクをパソコンOSではじめて実現した。
強力なグラフィック性能を備え、3DCGとビデオ映像を唯一まともに操作できるコンピュータとして、ゲーム端末や映像制作向けなどの用途に、主に欧州で普及した。
もともとはモトローラの16bitのMC68000で動作したが、のちに32bitにも対応した。
AmigaのOS。
AmigaOS 4.0を動作させるためのプラットフォーム。
AmigaOS 3.1 APIのオープンソースの実装。x86ベースおよびPowerPCベースで動作する。
OSの一つ。完全にはオープンソースではないが、とてもかっこいい先進的なOSである。
マイクロカーネルのQuarkはプロプライエタリだが、他のコンポーネント(たとえばAmbientデスクトップインタフェースなど)にはオープンソースも活用している。
Amigaについていえるのは「グラフィックスこそが新しいコンピュータの世界」であるということだと思います。
IBMのメインフレームに比べて、もっと先進的なコンピュータ形態を目指す試みとして、まず「並列処理」「グラフィックス」そして「ネットワーク」が言えると思います。
たとえば、UNIXなどは並列処理とネットワークを活かしたシステムの先駆的存在です。
これに対して、BeOS、Amiga、そしてWindowsなどは、グラフィックスやGUI処理を目指したOSであると言えます。
そもそも、そのようにOSの趣向が違うため、現在のように、クライアント向けのOSをWindowsというグラフィックス処理の得意なOSにさせ、サーバを並列処理とネットワークが得意なUNIXにさせるというモデルは、まったく間違ったものではなく、必然的なことであると言えるでしょう。
確かに、X11はGUIシステムとしては使えますし、Windows Serverをサーバに使う例などは一部にあります。それでも、LinuxやUNIXはネットワーク上の安定した並列処理が得意であり、WindowsはGUIが得意である、という事実は変わりません。
AmigaやBeOS、あるいは昔のMacなどは、すべてグラフィックスを重視したクライアント向けOSです。GUIというシステムは非常に先進的で、実現するのが困難です。GUIであるからこそ不安定であるというデメリットもあります。ですが、LinuxやUNIXは、安定していると言っても、一般的なパソコンユーザーにとって、必ずしも「ユーザーフレンドリー」であるとは言えません。LinuxやUNIXはエンジニアが使うものであり、ソースコードは技術者のために公開されていますが、同様のことをWindowsがやることはできないでしょう。Windowsのようなクライアント向けの技術は、会社がきちんとデザインして行ったほうがいいものができるからです。
ですが、AmigaやBeOSは、結局のところ「Windowsに対する敗北者」であるとは言えるでしょう。