Waylandに関する世界観です。
X11の代替を目指す、ディスプレイサーバ。
X11がモジュール化し、機能をクライアントとウィンドウマネージャに明け渡すことにより、X11サーバーはほとんど何もせず、データ通信をしているだけになってしまった。
そのため、X11の機能を単純化し、単純なディスプレイサーバとして、Waylandと言うものが開発されている。
僕の見たところでは、今までの「のっぺり・もっさりしたGUI」が速くなるのではないか、と言う期待をしている。
Fedora 25は、GNOMEではWaylandを標準のディスプレイサーバとして採用している。
従来のX11のプロトコルでは、X11のセッション上のアプリケーションがほかのアプリケーションのリソースを読み取ることができたり、アプリケーションのグラフィックメモリを識別するためのハンドルが単なる数値であるため、悪意あるアプリケーションから簡単に利用できるなど、セキュリティにさまざまな問題があり、単にパッチでなんとかなるレベルではありません。
また、X11はなんでもひとつのサーバーで中央集権的に役割を担うため、コード量が膨大になります。
Waylandではセキュリティを改善し、アプリケーションはほかのアプリケーションの情報を参照できません。また、できるだけサーバーの役割を削減するととともに、クライアントとコンポジタのやり取りを最短にし、ディスプレイサーバーとして画面に描画するための余計なステップを削減します。
Flatpakではサンドボックス環境でアプリケーションを実行できますが、FlatpakとWaylandを組み合わせることで、デスクトップアプリケーション環境のセキュリティを向上させられます。
Flatpakも参照のこと。
2026.04.28
ちなみにWaylandのコードは以下から参照できる。
WaylandはFedoraで標準に採用されたのち、Ubuntuでも標準とオプションを繰り返して(一時期不安定ということで非標準に戻った)、最近はDebian 10でも標準になるとのこと。
いよいよX11は死んで、Waylandの時代ではないかと思います。
MriはUbuntuで独自に作られていたWaylandと似たような次世代のディスプレイサーバだったが、今ではUbuntuもWaylandを採用するなど衰退した。
Waylandを使う際に重要なのは、レガシーなX11アプリケーションの移行の問題である。
GNOMEやKDEのようなモダンなデスクトップ環境は、Waylandにネイティブ対応する傾向にあるが、古いレガシーなX11アプリケーションは、Waylandに対応していない場合がある。
そのようなレガシーなX11アプリケーションを使う場合には、WaylandとXorgなどのX11サーバーを併用する必要がある。
だが、ここで使えるのが、XWaylandという技術。XWaylandはWaylandの上でX11サーバーを動かす技術で、Wayland上でレガシーなX11アプリケーションを動作させることができる。
なので、今の時代は「Waylandネイティブ」「旧来のX11サーバー」「XWayland」という三種類のディスプレイサーバーを、場合によって使い分けることになる。
ただし、RHEL 10などでは、Xorgサーバーは完全に削除され、X11サーバーはXWaylandだけが提供されている。Waylandだけですべてが可能になる時代は、すぐ次の瞬間に迫ってきている。
2026.04.28
SwayとHyprlandはWaylandコンポジタの一種で、タイル型ウィンドウマネージャとして利用できる。
タイル型WMも参照のこと。
2026.04.28
X11に替わるディスプレイサーバのWaylandについて。