iproute2に関する世界観です。Linuxネットワークも参照してください。
ifconfig, netstat, routeなどのようなネットワーク関連のツールが含まれていたnet-toolsパッケージは、2011年の1.60以来、リリースバージョンが途絶えているため、使用するのは非推奨となっている。
新しく推奨されるのは、代替の機能を有するiproute2というパッケージで、ip, tc, ssの3つのコマンドが主なコマンドとして含まれている。
ifconfigも参照のこと。
主に使うのはipコマンド。ipコマンドでは「オブジェクト」と呼ばれる識別子(たとえばlinkやaddrやroute)と組み合わせて実行する。
ipコマンドのオブジェクトには、
| オブジェクト | 説明 |
|---|---|
| link | ネットワークデバイスの設定 |
| addr | インターフェースのアドレスの設定 |
| route | ルーティングテーブルの設定 |
| neighbour | ARPテーブル、すなわちIPアドレスとMACアドレスの対応表の設定 |
などがある。
それぞれのオブジェクトに、
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| add | 設定を追加 |
| delete | 削除 |
| set | インターフェースにオプションを設定 |
| list | 一覧 |
| show | 表示 |
| flush | 全て削除 |
| dev | デバイスを指定 |
などのコマンドと、インターフェース名を指定して設定を行う。
特に、addコマンドは、linkの場合はインターフェースのタイプを指定して作成する(brigdeやvlanなどをタイプに指定する)。addrの場合はアドレスをインターフェースに対して設定する。routeの場合はターゲットへのアクセス用のゲートウェイを設定する。
詳しくは以下の書籍が参考になります。
2024.02.08編集
ssコマンドについてはnetstatを参照のこと。