ネシャン・サーガの世界観です。
僕は、中学生の頃、学校でネシャン・サーガという長編小説を読んでいました。
小学生の頃は、休憩時間はバスケのような運動をして過ごしていましたが、中学生になってから、僕は休憩時間に外で運動しなくなりました。
なので、時間を潰すために、いつでもネシャン・サーガを休憩時間に読んでいました。
内容は、ヨナタンというネシャン世界で生きる少年と、ジョナサンという地球で生きる少年が、夢と現実の中で入れ替わりながら、ヨナタンが伝説の杖を持ってネシャン世界を旅して、第七代裁き司の謎を解くというものです。
この小説は、かつてとても面白かった記憶がありますが、残念ながら内容を今でも覚えているわけではなく、今では内容を忘れてしまいました。
ですが、最近になって、僕はネシャン・サーガを最初からもう一度読み返しています。
読み返して思ったのは、とても情景の描写が上手い、ということです。
穴に落ちて謎の杖を見つけたヨナタンが、穴からの脱出方法を考えて、ツチクイと戦う場面の描写は、まるでヨナタンになってヨナタンの目線から世界を見ているかのようであり、「本当に情景の描写が上手い」ということを僕は感じました。
ネシャン・サーガだけに限ったことではないかもしれませんが、僕がもし作家の道を歩むなら、このような「まるで見ているかのような情景の描写」を書くことができないといけない、書けるようにならなければいけないと、そう思いました。
ネシャン・サーガは三部作であり、三冊に分かれていて、とても分厚くて長いです。ですが、この本はそれだけの読む価値はあります。ネシャン世界の万物の創造者であるイェーヴォーについての書かれ方は、「ドイツにおける神に対する感情とは何か」ということがよく分かって、とてもドイツの文化と信仰の勉強になります。
ネシャン・サーガの著者はラルフ・イーザウで、僕はラルフ・イーザウのほかの著作も持っています。素晴らしい、僕にとっての偉大な先人であり、作家の先生であると思います。
中学生の頃、僕はネシャン・サーガを最後まで読破しました。後半のエンディングに差し掛かるところは、とても面白くて一気に最後まで読みました。中学生時代には僕はあまりいい思い出はありません。ですが、同じようにネシャン・サーガを好きだと言ってくれる友達もいましたし、僕はネシャン・サーガのことがほかの何よりも好きでした。
2023.07.03