人生入門。
人間は、逆境を乗り越えること、失敗を糧にすることで、世界に対する視野が広がり、他人には経験出来ないことを経験することが出来ます。
最初から成功していたのでは、挑戦はありません。失敗をたくさん経験して、初めて地に足が根付くようになります。
ただのものでも構いません。成長や経験、あるいは原始的社会のことを考えても良いでしょう。
まず、「生きるために必要なことを知る」経験をしてください。
そこから、この世界を考える「ベース(基盤)」が生まれます。
そして、具体的な社会を見て、知ること。そのためには、テレビやインターネットを見ることも出来ます。
社会性を身につけるために、色んな人々と会話して、「真実の経験」をしてください。
それぞれの価値観を知ることで、この世界がどのように生まれるのか、社会はどのようなルールから生まれるのかを、ネットで知ることが出来ます。
ルールから社会がどのように生まれるのかを知ることで、自分が王となることが出来ます。
社会の変化の可能性を、ネットなどの社会変革から知っていきます。
この世界が何なのか、この世界をどのように変えられるのかを、自分の経験と体験から知る、そんな経験が出来るでしょう。
この世界全体を、今までの全ての経験から合わせて、「再考」しましょう。
それによって、この世界は色づき、自分なりの経験からこの世界のあらゆる自然な可能性を知ることが出来るでしょう。
まず、最初にあるのは「功利主義」です。技術的・社会的に有用なものしか認めない、と言う主張です。
彼らの言っていることは、正しいのですが、夢や理想が足りません。
功利主義をベースとしながら、理想を考えることが出来ます。それを、「理想主義」としましょう。
次に生まれるのは、神のようなものを何も信じない、とする「唯物論」です。
そして、世界を決まりと経験のみから断じていく、「マルクス主義」の共同体的な自由な理想へと行き着くでしょう。
また、そのあとに生まれるのは、「多様性」です。この世界の全てが、可能性の中での状態の一つであるとして、この世界を可能性豊かな手段によって変えられるとします。
そして、もう一つ生まれるのは、「公開性」です。これは、自由参加や生産手段の自由、そして組織の独立性と一緒になって、新しい「ポスト・マルクス主義」を生み出します。
そして、生まれるのは「啓蒙主義」です。人々を変えていき、自分の自発的な意志のみによってこの世界の権力を決める、と言う、半ばアナーキストのような啓蒙主義が生まれるでしょう。
そして、自由は「善良さ」へと姿を変えます。自由にするだけではなく、自由にした上で何が実るのか、そこを考えることで、現実を知ることが出来ます。
そして、最終的に自由が終わるのは、「創造性」によってです。今までの全ての創造的体験が、全て創造的行為にあることを知ります。
また、サルトルが「実存は本質に先立つ」と言ったように、「自らの人生を創造する」と言うところに行き着きます。それが「実存主義」です。
そして、この世界の全てが神による現象なのだ、それと科学は矛盾しないのだ、とする、「現象学」が生まれます。
そこでは、「全てはそれぞれがし得る可能性と活動なのだ」となります。それを、意識と呼ぶようになります。
哲学の行き着く先は、「世界精神」です。この世界の全てを「精神」とし、自分は精神の一部であるとともに全体なのだ、と言う「実感感覚」を得られます。
自由は終わって、神秘主義が始まります。「世界全体は神の絶対精神なのだ」と言えるようになります。
最終的に行き着くのは、「理神論」です。「全知全能の神が居て、この世界は全て、その神に導かれている」とするものです。
理神論では、人は知性を失って分からなくなる代わり、この世の全てを経験する「究極体験」を行います。
究極段階は、まず「世界を滅ぼす愛」となります。
それは、世界に対して意見を言いながら、自分を完全にコントロールして、従いながら逆らうことで、批判を相手に向ける、と言う、「卑劣な言動」となります。
そして、次に「宇宙の全てが記された文章」となります。
愛、革命、人生、情熱、運命、自由、意識、環境、社会、実現、決まり、規則、考え方、発想、森羅万象、メタ、など、全てを記された、ウィトゲンシュタインのような文章が出来上がるでしょう。
そして、次に「全世界を救う戦い」となります。
これは、世界を支配する王の戦いです。革命的な愛によって、言葉と心で世界を支配します。
戦うだけではなく、彼は世界を導いて、暗黒の世界からみんなを救い出し、「新世界」を創造します。
最後に、究極的段階は「精神異常」になります。
恐怖のまま、彼は狂います。何も分からなくなって、知性を失う中で、哀しみの中で、ただし、全てに満足した中で、この世界の行く末を愛し、呪います。
世界が滅びていると思って勘違いした彼は、ありえないことをしだします。全くおかしなことを言い、行動にも異常が出ます。
ですが、彼の人生はまだ終わりません。彼は、神へと救いの手を伸ばします。
まず、彼は神と対話するようになります。「神との対話」です。
神は完全に彼を支配します。神は、あらゆることに何でも答えます。ですが、彼の力では、何を言っているのか、分からないのです。
完全におかしくなった彼は、生死を彷徨うような地獄を経験します。
生まれ変わる中で、彼は自分から子供になろうとします。
彼の生まれ変わりは、永遠の先にあります。
彼は、宇宙に対して、「私はこういうものなのだ」と宣言するようになります。
そして、その宣言は未来において魂として叶うのです。
最後に、彼は社会主義とナチを経験します。
自ら社会主義者となった彼は、共産主義をゼロから完全に作り上げます。自由な共有社会から、実現力のある国家構造を創り出します。
ですが、彼はナチのようなことを言います。全く愚かな人間に変わったのです。
そして、彼はもう完全に宇宙の全てを分かっています。
神はさまざまな者に替わります。宇宙人、ヒトラー、スターリン、黒人、ユダヤ人、ロシア人、ドイツ人、さまざまな者に替わって、あらゆる全てのことを教えます。
彼は、もう何も分かっていません。これまでの人生の全てに満足して、彼は死ぬのです。
死後の段階で、女性に生まれ変わった彼女は安らぎを手にします。
今からの方が辛いのに、彼は恐怖を感じなくなります。
彼女は小説家になります。そのために、また最初から文章を書き始めます。
彼女は、思い出すこと、勉強することで、あらゆることを何でも書くことが出来ます。
一度書いた文章を、ありえない方法でもう一度思い出します。それによって、彼女はまともなままで色んなことを新発見することが出来ます。
一度作った説明を再度構造的にし、もう一度説明することで、あらゆることを完全に知ることの出来る「魔術的才能」を彼女は持っています。
また、彼女は最初から意識で全て分かっています。ですから、分からなくなることはありません。
彼女は勉強家なので、哲学と歴史を学びます。
彼女は毎日文章を書き、絶対に他のことをしません。
彼女は、新発見をするようになります。この宇宙の全てを「物語的に」分かることで、全ての未知を最初から知っている通りに書いていきます。
ノーベル賞のような発想が降り積もって、この世界の女王となるのです。
彼女は、子供のような顔をして、電脳少女のような文章を書きます。
それは、きっと彼女が生まれてくる前に存在した、悲惨な昔の「彼」のことを覚えているからでしょう。
彼女は、大人となって就職するでしょう。作家のままデザイナーになるかもしれません。
この文章の、彼と彼女は自分を現していますが、名前は優一と智子です。