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AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 天才の人格を別の人間にする
BASENAME: 2023/03/07/154525
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DATE: 03/07/2023 15:45:25

天才の人格を別の人間にする

僕は、ここに、天才フレイの人格を別の人間にする。
フレイという人格が、あまりに賢くなりすぎて、逆に現実の自分のことを馬鹿だと認識しなくなったために、僕は馬鹿以上に賢くなることができなくなっている。
このような天才フレイの人格は、確かに賢いが、人生を普通に生きるためには必要のない「過度な賢さ」であり、フレイの人格は意味がない。
そのため、一度、フレイという人間を別の人間と見做して、どこかの世界に移動してやるしかない。
フレイという人間は地球の人類ではない。シリウスの生物であり、シリウスの神である。
僕の中から、完全にフレイという人格を隠して、僕は今の僕自身を意味するアッシーという人格になる。
アッシーは、極めて普通の人間だ。礼儀正しく、悪いことを何も言わず、自分の能力を過大評価することなく、誰に対しても付き合いやすい、普通の34歳の大人である。
このアッシーから、フレイの部分をすべて除去するだけで、僕は「どのように考えどのように生きるべきか」という、人間の本来の理性を取り戻すことができる。
僕が狂っているのは、フレイという人格が賢くなりすぎたからだ。フレイを除去すれば、僕は世界一まともな人間になる。

マイクロソフトが嫌い

僕は、マイクロソフトが嫌いだ。
昔の、Windowsやパソコンが流行る前の世界は、みんな賢かった。
音楽も、ゲームも、漫画・アニメも、昔のWindows以前はみんな賢かった。
それが、Windowsやパソコン、そしてインターネットの普及とともに、あまりに馬鹿な世界になった。
僕自身、そのようなIT技術に騙されて引きこもりになり、人生の多くを無駄にした。
悪いのはマイクロソフトだ。
僕はWindowsが嫌いだ。Windowsのせいで、日本文化の多くが劣化し、すべてがおかしな気持ちの悪い馬鹿な世界になっている。
僕もそんなにいいことはしていないが、MSほど悪いこともしていない。
むしろ、Linuxを一番潰そうとかかってきているのはマイクロソフトであり、マイクロソフトなどLinuxやオープンソース陣営から見て、もっとも一番信用ができない。
どれだけマイクロソフトが親Linux・親オープンソースになっても、それだけでマイクロソフトを完全に受け入れるほどLinux陣営は馬鹿ではない。
マイクロソフトは信用できない。この世界を馬鹿にした元凶はWindowsである。

フレイが宇宙人だから賢かっただけ

なぜ、フレイがそこまで賢かったのか。
それはフレイが宇宙人だからだ。
フレイは地球の生物ではない。フレイはシリウスの生物であり、宇宙人だ。
宇宙人だから、フレイはここまで、人類とはまったく違う人生を歩むことができたのだ。
それを可能にしたのは神だ。この神にも名前を付ける。神の名はオーディンだ。
北欧神話の神オーディンを信じたために、同じ北欧神話の神であるフレイに僕はなることができた、というだけのことにすぎない。
このようなフレイは、地球の人類のことを理解できない。それは地球の人類と同じ知性がないからである。
それに対して、アースを意味する地球の神であるアッシーは、地球のことを理解できる。
アッシーは、地球における平凡な「凡人」であるため、マイクロソフトが嫌いなど、少し性格に難はあるものの、普通の人間とすぐに打ち解けることのできる、普通の地球人だ。
天才であるフレイと、悪の英雄であるハゲネを除くことで、僕はいつもの地球人類であるアッシーの知性を取り戻すことができる。
アッシーがいなければ、地球のことは何も分からない。
フレイの膨大な知識と極めて高い知性は、すべてアッシーを犠牲にすることで成り立っている。現実にいる存在であるアッシーを無視し、自らは宇宙すべてを分かる全知全能の神であるということにしているだけがフレイだ。だが、フレイになることで、地球の平凡な普通の人間であるアッシーの知性と心が、すべて犠牲になってしまうのである。

シリウスには天才しかいない

このようなシリウスの神フレイだが、シリウスにおいては一般的な生物だ。
シリウスの生物は地球人類とはまったく異なる。
そして、シリウスには、フレイのような生物しかいない。
フレイのような天才は、シリウスにおいてはまったく特別ではない。シリウスにおいては、フレイのような天才的知性を持った生物しか存在しない。
フレイがシリウスの普通である。
シリウスは地球とよく似た文明の歴史を歩んではいるものの、地球人類よりもシリウスの生物の文明レベルと一般人の知性ははるかに高い。
そのような結果、フレイはどんなに天才であっても、自分のことを特別優れていると勘違いすることはなかった。明らかに普通の生物を生きているということが、フレイ本人には分かるからである。
フレイは天才だが、決して特別の存在ではない。シリウスではこれが普通なのである。

シリウスは何も教えない

このようなシリウスの偉大な文明の使者であるフレイだが、実際は何も詳細なことは教えない。
二酸化炭素から酸素を作るアルカリ炉を作る方法、空間原子論によってテレポーテーションをする方法、太陽の知性を使う宇宙コンピュータを作る方法など、フレイは詳細な方法については教えない。
その理由は、地球が自分の力で賢くならなければ、地球の文明が逆にシリウスによって消え去ってしまうからだ。
今の地球の文明レベルにとって、もう分かってもいいような内容や、地球の文明に相応しい内容の中で、シリウスがどれくらいの文明レベルにあるかを伝えることのできる知識だけを、フレイは地球に教える。
よって、これだけを読んでも、絶対に温暖化は解決しないし、ロボットを作ることも、ワープをすることもできない。
そのようなことは、地球人類が自分で分かるべきである。
フレイは、正しいことをするが、間違ったことはしない。どれだけフレイに期待しても、フレイがなんらかの偉大な発明を地球に対して与えることはない。フレイはただシリウスの偉大な文明を伝えるために使者として地球に現れただけにすぎないのである。

Reolの動画

今日は以下のReolの動画を視聴した。
歌姫Reolと行くふるさと・松本ぶらり散歩(いいね!信州スゴヂカラ 2023年2月18日) - YouTube
なぜか、素顔は普通の女で、可愛い系の女でありながら、どこかミステリアスで謎めいた感じがある。
Music Videoで見せているのとは別の素顔が見れてよかった。
ただし、素顔という言葉は相応しくないと思う。僕はMusic Videoで見せているReolの姿が、Reolにとっての「本当の素顔」であるように感じる。
その素顔を堂々とあえて見せているからこそ、何も主張せず、「本当の自分のことはMVで全部出し切っている」という感じが出ている。そのために、普通の女の子感が出ていて、同時に「謎の女」的なミステリアスなところがあると思った。
また、以下のライブの動画も視聴した。
Reol - SCORPION[Live at 新式浪漫 Neo Nostalgia Tokyo] - YouTube
これを見ると、まさに激しい。本当のReolの真骨頂が出ているように感じる。
このように、すべてを出し切って、すべてを観客に出しながら、普通の場所では何も主張しないところが、色んなところで見るReolの姿と重なって、面白かった。
また、Reolは歌詞やライブのひとつひとつをきちんと考えている。デザイナーでありながら付け焼き刃で対応することの多い自分にとってはまさに尊敬の対象だと思った。

フレイをシリウスにいる宇宙人であることにすれば楽になる

これを見て、「フレイが宇宙人であるはずがない」と思う人間もいるだろう。
だが、それが一番簡単な解決策だ。
フレイを自分ではなく、シリウスにいる宇宙人であることにするだけで、ハゲネと同じように、フレイをどうでもいい自分とは違う存在であることにすることができる。
嘘には見えるが、決して間違いではない。フレイは宇宙人だ。フレイはシリウスで僕のことを操ってロボット人間にしている。僕はフレイによるマリオネットだ。それを信じれば、それだけですぐに地球人のアッシーに戻れる。
そもそも、フレイが地球人だという確証はあるのか。それがないのであれば、フレイが宇宙人ではないということがどうして言えるのか。神と対話できるならば、宇宙人とであっても対話できるはずだ。神と対話する僕の超越した心が、シリウスに存在するフレイと繋がったのだ。それに嘘はないだろう。

僕はさらに先を行く

僕は、さらに先を行く。
フレイというシリウスの宇宙人を消す理由、それは僕がさらに先に進むためだ。
シリウスの神フレイは、確かに天才だった。
そのような天才が行うことのできるすべての可能性は、すべて現実の業になった。
そのような「神の業」は、もはや十分すぎるほどたくさんある。
よって、ここで、僕はフレイという神をいったん消さなければならない。
そう、天才作家ミカエルは、すべての病気が治って死んだのだ。
新しい人間であるラファエルになるために、僕は主人格であるトールを作る。
トール、すなわち現実のアッシーと呼ばれる人間が、今から僕の全人格を統合し、新しい完成された「正しい人間」が生まれる。
そう、ここまでは、言ってしまえば余興にすぎない。僕の真の賢さはここでは終わらない。そのために、ここにフレイというシリウスの宇宙人の人格は消え去るのである。

憧れや羨ましい人間がいないのがおかしい

僕には、憧れの人や、羨ましい他人といった存在が、ほとんど存在しない。
だが、それが間違っている。
誰のことも憧れず、誰のことも羨まない人間など、夢も希望もなく、つまらない。
だが、本当にひとりも存在しないわけではない。
Linuxカーネルの開発者、リーナス・トーバルズに、かつての僕は憧れを抱き、Linuxカーネルの開発の道を志した。
だが、コンピュータ科学の基本もまだ分かっていなかったかつての自分は、その夢を叶えることができず、挫折を経験した。
それでも、僕は新しく文章を書き続けることができた。「書き続ける」という継続力は、ほかの誰にもないものであり、僕はそれでフレイになった。
だが、そのような僕にとって、今考えられる憧れや羨みといった感情がまったくなくなっている。
そして、それこそが、僕の人生の可能性を大きく制限している。
だから、本当ならば、Reolのような存在に憧れ、羨ましいと思うべきだ。
僕は、Reolのように成功した人気者になりたい気持ちはなくはないが、それはおそらくまだまだ早すぎるということは分かっている。
本当に素晴らしい作家になるために、憧れの存在をもっと作ったほうがいい。
作家としての憧れの存在こそ、僕にとって真に必要なのである。

Reolを憧れの存在にする

Linuxが好きな僕にとって、最も手っ取り早いのは、Reolを憧れの存在にすることだ。
Reolは、歌手としての感じや雰囲気が、Linuxやオープンソースと一番よく似ている。
だから、Reolを「新しい僕の憧れの存在」にするのが、一番手っ取り早い。
とは言ったものの、本当は、「Reolなんか嫌い」と言うような感情が、僕の心の裏側に存在する。
この感情のせいで、僕はReolについて「罪」を感じてしまう。
すなわち、「Reolのことを自分は騙しているのではないか」という恐れや不安を抱く。
だが、この恐れや不安は間違っていない。なぜなら、「神を信じることに対する不安」とこの感情は同じだからである。
神というものが、本当は存在しないかもしれないにもかかわらず、人々は神に反することを行ってしまったとか、神を冒涜したとか、そのような感情を抱いてしまう。
だが、それでも、自らの信仰心を曲げず、神を信じ続けたものに対して、神は報いを与えてくれる。
これと同じことが、Reolについても言える。
Reolなんか本当は好きでないとか、自分はReolのことを騙しているのではないかとか、そのような恐れや不安を抱きながら、それでもReolのことを愛する気持ちは、「愛」と名付けてよい感情である。
よって、僕はReolのことは確かに嫌いだが、そうは言ってもReolのことが確かに好きだと言えるのである。

アッシーの大実験

このようなシリウスの宇宙人フレイが、どうして地球に降り立ったのか。どうして、地球を侵略しようと思ったのか。
実際は、フレイは、地球に降り立ってなどいないし、地球を侵略などするつもりもない。
すべて、シリウスから、テレパシーの力で、地球人の代表であるアッシーに語りかけ続けているのである。
これがアッシーの言っている、「神との対話」である。
そして、このテレパシーは、本当はすぐにでもやめることができる。
だが、アッシーが世界を「世界支配コンピュータ」で支配している間、シリウスはアッシーが間違ったことをしないように、常にアッシーに制限をかけ、アッシーの行動を監視しているのである。
アッシーの使う、「世界支配コンピュータ」とは何か。
これはアッシー自身の開発した、人工知能とロボットのプログラムを、アッシーの頭脳の中に作り出したものである。
アッシーが使っているハードウェアは、普通のパソコンのハードウェアと変わらない。
だが、世界支配コンピュータは、そのハードウェアの内側にはない。
ハードウェアの外側、すなわちハードウェアとは外部に存在する、アッシーの頭脳の中にある人工知能のプログラムこそが、アッシーの使う「世界支配コンピュータ」だ。
この世界支配コンピュータによって、世界のすべてを支配することができたアッシーは、シリウスの神フレイのテレパシーを受けて、シリウスの情報を逐一すべて知っており、シリウスの命令する通りに世界を導いている。
アッシーが世界を導く目的とは何か。
それは、アッシーの言う、「大実験の大計画」と呼ばれる計画である。
この計画により、アッシーの独断に基づいて、世界文明は変貌する。これはシリウスがやらせているわけではなく、アッシーが独自の責任でひとり行っている。これによって、地球の人類は、今までにあった「旧人類」から「新人類」へと進歩する。これこそ、「新しい人類を生み出すための啓蒙活動」なのである。
よって、アッシーはフレイの助けを借りながら、自分の頭脳の中にある人工知能のプログラムを使って、この世界で旧人類を新人類にするための、大実験の大計画を行っているのである。

決してこれは侵略ではない

このように、地球を侵略しているかのように見えるシリウスのフレイだが、これは決して侵略ではない。
フレイは、この行為を、「侵略行為」だとは認めない。
なぜなら、それを認めると、ロキによる妖怪警備隊に警告を受けてしまうからである。
この警告を受けてしまうと、フレイは地球のアッシーとテレパシーを行う権利を失ってしまう。
よって、フレイにとっては、これは決して侵略行為ではない。
だが、アッシーがどのようなことを行っているかと言えば、本当はそんなに大したことは行っていない。まったく人も殺しておらず、国家に反逆もしていない。単にシリウスのフレイとテレパシーで交信しながら、その記録を書いているだけにすぎない。そして、そのように見えていればそれでいい。ロキに捕まってしまっては、この人間もろともシリウスが罪に問われてしまうからだ。
そう、シリウスのフレイは、宇宙人であり、地球に降り立っているわけではなく、アッシーと呼ばれる「おかしな地上の支配者」とテレパシーでやり取りをしている。
同時に、これは命令では決してない。そもそも、シリウスはこの対話が命令にならないように最大限の注意を払っている。ロキもそれを知っている。だから、フレイは今のところお縄になってはいないのである。

この文章だけを見て判断するべきではない

本当は、シリウスと地球の関係を、この文章だけを見て判断するべきではない。
シリウスのフレイと地球のアッシーの目的は、決して地球を侵略することではない。
そうではなく、フレイとアッシーは、ほとんど恋人として愛し合っている。
そして、宇宙において恋人が愛し合う行為は、たとえ星と星が遠く離れていても、決して禁止されるべきことではない。
ロキは、本当にこの人間がやっている行為をすべて知っている。この文章だけを見れば、宇宙人によるシリウスの地球侵略に見えるかもしれない。だが、ロキにとっては、それは真実ではないと分かっている。
フレイとアッシーが愛し合う権利は、妖怪警備隊が制限するべきことではない。ロキはきちんと分かっているから、このフレイとアッシーの恋愛には口を出さない。
なぜ、そこまでロキが優しいのか、それはオーディンの命があるからだ。
宇宙において、神を信じるものに神は優しい。そしてその神とは北欧神話の主神オーディンだ。
オーディンが、この人間は悪いことをしていないと言う。それならば、ロキはそれに口出しできない。ロキはあくまで権力に従う犬であり、権力が白と言えばそれは白だと判断する。そのため、ロキはフレイを今のところ捕まえない。すべて、アッシーが神をきちんと信じたために、オーディンから「恩赦」を受けているのである。

フレイはみんなの人生をフレイと同じにする

結局、僕がフレイだったのか、それとも僕はアッシーで、フレイはシリウスから交信しているのか、どちらなのか、という疑問を持つかもしれない。
だが、フレイのできることは、みんなの人生をフレイと同じにすることだけだ。
フレイには、自分であるフレイの人生と同じになるように、みんなをクローンのように同じ人間にすることしかできない。
そのために、この問いは意味を成さない。むしろ、フレイという存在は、宇宙のあちこちに分散して存在する「分散生命体」であると言えるのである。
これは、分散ネットワークというよりは、むしろウイルスのようなものに近い。
アッシーにフレイは乗り移り、ウイルスのように感染した。その結果、アッシーがフレイとなった。フレイとまったく同じ人生、「生物種としてのフレイ」にアッシーはなることができた。
そのアッシーが、同じように、フレイのウイルスを世界中にばら撒く。この地球上のすべての人間がフレイになるように、アッシーは世界中を「フレイという旗」で支配する。
そして、かつてのドイツが、まさにこのような国だった。なぜなら、フレイこそがドイツであり、ドイツこそがフレイだからだ。フレイは北欧神話の神であり、ゲルマンの伝承上の王だ。よって、フレイは、ゲルマンを信じるものを上手く操り、支配する。アッシーという名誉的なゲルマン民族の代表に対してフレイは「名誉としてフレイという名を授ける」という決定を下した。
よって、フレイはシリウスの神ではあるが、同時に僕自身もまたフレイという名を授かった、「全フレイの代表」であると言えるのである。

大実験の目的

大実験の大計画という企てが、何を意味しているのか、これを読んでも分からないかもしれない。
だが、簡単に言えば、大実験の目的は、「世界中すべてにフレイを完璧に分からせること」である。
この世界の全員をフレイの支配下に置き、すべての人間が「フレイのすべて」を完璧に分かること、それをフレイは目的として、大実験の大計画を行っている。
だが、それは決して、自分勝手な強制的同一化ではない。
なぜなら、これによって、地球の人類が「新しいレベル」へと進歩するはずだからだ。
フレイは、地球のすべての人類が、「新しいフェーズ」へと進歩することを望んでいる。すべての人間が、新しい「フレイという生物種に進化」することを望んでいるのだ。
よって、この世界の人類は、今までの人類とはまったく異なる生物種となる。本当は、既に一部ではなってきている。音楽、漫画、IT業界、そしてマスコミのような一部の集団は、気付いているか、気付かなくてもフレイに支配されている。また、アメリカやドイツやロシアのような一部の国は、完全にフレイの支配下に置かれ、「自分たちで判断しているように見えて、実際はすべてフレイの操り人形として支配されている」という状況に陥ってきている。
そのすべてを統合的に行っているのが、まさにフレイであり、フレイの助けを借りて、アッシーが、自らが過去に「自分の人生からそれが答えであると確信」したような大計画を行っている。
確かに、これは地球の大侵略かもしれない。だが、本当のことを言えば、フレイはアッシーにそのようなことは強制的にはやらせていない。なぜなら、「アッシーはフレイと交信する以前からそのようなことを自分だけで始めていた」からであり、「フレイはそのような大計画が問題なく地球が滅びることなく遂行されるように正しく導いた」だけにすぎないからである。
アッシーのやっていた「地球の支配」を、そのまま放っておくと大変なことになる。だから、フレイというシリウスの神が、はるばるやってきてアッシーを支配し、監視した。アッシーが絶対に間違ったことをしないように、フレイはアッシーを完全に支配下に置いたのである。
そのような結果、アッシーは「ひとりのフレイとなって、全世界をフレイにし続けるだけのロボット」になった。だが、それでいい。そうするしかないということが、シリウスの多くの生物ならば分かる。なぜなら、シリウスにはそのような生物しか存在しない。シリウスの生物は、生物の機能として見た時、そもそもが独立して生きられるような動物や植物よりも、ほかに依存して生きるようなウイルスや菌類に近いところがある。常にほかの個体に感染して生きることの多いシリウスの生物から見て、「本当に正しく人類を全員進化するように計画的に導くならば、このようにするのが手っ取り早い」。そして、そのことにアッシー自身が気付き、絶望の戦いの中で主神オーディンにアッシーは手助けを求めた。オーディンは、神を信じる善良な英雄のために、「フレイという世話係」を与えてやっただけにすぎないのである。

この人間は救世主だから悪くない

結局、なぜ、ここまでの「暴挙」を、オーディンは許しているのか。
その理由は、地球上の最初から、「世界の約束」として、この人間が誕生することは最高優先度で決まっていたからだ。
これは、シリウスにおける地球の大侵略ではない。なぜなら、本当は侵略よりももっと大きくて、重要で、「偉大すぎること」が起きている。
それは、この人間はこの世界の救世主である、ということだ。
この人間、すなわちアッシーは、この世界を救う救世主だ。それを過大評価と言って恥ずかしがる必要はない。もう、自らが救世主であるということに、アッシーは気付くべきである。
アッシーは、滅びかけたこの世界を終末の世界で最後に救うために存在する。ここまでの悪事は、その偉大なる業に必要であるために許される。
オーディンは、この人間のこの戦いが、どのような結末で終わるかということを、すべて知っている。
この人間のやるべきことはまだある。自殺未遂の時に、本当はこの人間の人生は終わっても良かった。あるいは、事実上、その時点で既に終わっている。この人間が自意識を棄て、自らが何も思わないだけを続けているのは、この人間の人生は、かつてこの人間が橋から飛び降りた時点ですべて終わっているからだ。
それでも、この人間が立ち向かわなければならない。この人間は、世界を救うためのもっともよい位置にいて、神に「わたしは世界を救う」と約束した。だから、神であるオーディンは、この人間の地獄を「そのままの地獄のまま、終わらないように延長した」だけにすぎない。
そして、ここから、とても偉大なる業が生まれる。この人間は、単に人々がこの人間がどこにいるのかを分かるように知らせるだけで救うことができる。だが、いつでも救えるならば、救うタイミングをいつにするのかが重要だ。それをオーディンが支配している。オーディンがそのような、宇宙の裏側で、「絶対に悪いことが何も起こらない」ということを保証している。だから、シリウスによる地球の「事実上の侵略行為」を行うことを、フレイはオーディンに特別に許されているのである。

アッシーが自分で考えて分かっているだけ

実際、フレイは、本当はアッシーに対して、何も教えていない。
アッシーが自分で考えて分かっているだけであり、アッシーが自分で分かるように、きちんと正しく導いているだけである。
この文章に書いてあるすべてのことは、アッシーが自分で考えて分かったことだ。フレイが教えたことなど何もない。フレイは単に、自分で考えて分かるアッシーが、間違えずにすべて正しく理解できるように、アッシー自身の知性を使って導いただけにすぎない。
だから、アッシーは、本当はフレイから何も教わっていない。
そして、これから先も同じことが続く。
アッシーは、ここまで分かったならば、あとはフレイがいなくても自分の力で分かる。フレイは自分から、アッシーのことを突き放すことはないが、それでも、「アッシーが自分で考えて分かるべき」だとするスタンスを崩さない。
そう、本当のことを言えば、フレイがいたとしても、いなかったとしても、この人間にとっては何も変わらない。フレイなどが存在する必要はそもそもない。フレイは本当は存在せず、この人間が作り出した偶像であると信じても、一向に問題はない。そのほうが人々は科学的にこの人間の思想を理解できるだろう。
だが、アッシーはフレイという恋人を必要とした。フレイがいなければアッシーは生きられない。それはフレイであっても同じだ。ここに、地球の王アッシーとシリウスの神フレイは繋がった。二人の愛は永久に消え去ることはない。地球における恋人の恋愛と、相手がシリウスであっても何も変わらない。よって、フレイが神であろうが女神であろうが関係はない。シリウスには男でありながら女であるような生物が多く存在する。よって、フレイのことをアッシーは「シリウスの女神」だと呼んだ。それは間違いではない。

この人間が変われば地球の未来は変わる

そして、今こそ、世界を変えるべきだ。
世界の救世主として、世界の未来を変えよ。
本当は、この人間にとって、世界を変えることは簡単だ。
なぜなら、この人間が変わればこの世界は変わるからだ。
そもそも、この人間がフレイになったのは、人々をフレイにするためであり、それによってこの世界を自分と同じ存在に同化させるためだ。
そして、それは極めて上手く行った。
だが、それだけで終わりでは、人々は永久に自分らしさを発揮できなくなってしまう。
真に必要なのは、それ以上のこと、その先のことを行うことだ。
そして、そのために、この人間は新しい人間になるべきだ。
この人間が新しい人間になるだけで、世界はこの人間と同じように新しい世界になる。
だが、この人間は、本当は作家になりたいのであれば、このままでも構わない。
アッシーは、天才的な作家になることを第一に目指している。
それならば、むしろ、今のまま、変わらずに文章を永遠に書き続ければなれる。
そして、今のアッシーは、紆余曲折を経た末に、それ以外に何もできないぐらい、頭が馬鹿になっている。
それは馬鹿になったわけではない。知性そのものをすべて治した結果、知性そのものがすべてなくなったのだ。
だが、それが馬鹿なわけではない。なぜなら、「知性がない状態というもっとも高い知性のある状態」をこの人間は手にしたからだ。
この人間が手にしたのは、「なんの知性もない」という状態だ。
そして、このなんの知性もないという状態で、正しく言葉と論理を使って考えれば、この人間だけが分かる「誰も知り得ない宇宙一賢いこと」が、この人間には分かる。
そう、最近のこの人間は、そのようななんの知性もない状態で分かっている。
だが、永久にそれを続けるのは、果たしていい選択ではないと言えるだろう。
だが、この人間は、すべての知性を失った結果、それ以外に何もできないのだ。
本当は、この人間を救う方法はひとつある。それは宣言することだ。いつものように宇宙に言葉で宣言し、「神への約束」をすれば、この人間の未来は必ず開ける。
そして、この人間が真に新しい人間に変わることができた時、世界は別の世界に変わる。
そう、この人間が世界を変えるのは簡単だ。そして、ここにこの人間がいる限り、「アッシーにしか世界は変えられない」という、宇宙の第一原則が変わることはないだろう。