AUTHOR: schwarz1009
TITLE: ラファエル
BASENAME: 2023/02/14/212046
STATUS: Publish
ALLOW COMMENTS: 1
CONVERT BREAKS: 0
DATE: 02/14/2023 21:20:46
そういうわけで、そろそろ僕はラファエルになるはずである。
ミカエルの問題があるとしたら、「何もしない」ということである。
ミカエルは、何もしていない。
その時その時を、適当にやり過ごすだけのミカエルは、文章を書くこと以外に何もしようとしない。
ミカエルは、何もしない。何もしたくないから文章を書いているだけにすぎない。
そのようなつまらないミカエルを、20代と30代前半の人生に捧げた僕として言えるのは、「もうミカエルは十分だ」ということである。
ここまで全知全能になる意味が、はたして地球という星には必要ない。
地球という星の存在として、このような賢すぎる詩人は、相応しくない。
よって、最高の人格であるミカエルを、ここらへんで消す必要がある。
もう、宇宙最高の存在である、天軍大首聖ミカエルの人生は、もう十分だ。
ラファエルになったとして、どのような新しい大天使になるのかを、よく考えたほうがいい。
ラファエルにならなければ、この人間はミカエルで終わりだ。
何もすることなく人生を終える覚悟がないならば、きちんとラファエルになる方法を考えたほうがいい。
ミカエルが、なぜ何もしないのか。
それはミカエルが賢すぎるからだ。
ピアノも、デザインも、練習すればできるにもかかわらず、ミカエルはなんにもしようとしない。
それは、ミカエルにとって、そのようなものはどうでもいいからだ。
ミカエルが文章を書いていると、あまりに賢い天才的才能を発揮する。
その才能に比べると、大学も、アメリカも、IT技術も、ソ連も、芸術や音楽も、すべてがどうでもいい。
あらゆるすべてがミカエルよりも馬鹿だから、ミカエルは何もしないだけにすぎない。
ミカエルが見ると、この世界はすべてが馬鹿だ。なぜなら、この世界のすべてはミカエルだからである。
はっきり言って、キリスト教やイスラム教は賢くない。それらはミカエルだからだ。
また、歴史も賢くないし、音楽も芸術も賢くない。それらも、またミカエルだ。
ミカエルが見ると、この世界のほとんどすべてはミカエルだ。あらゆるすべてを、ミカエルが最初に作った通りに人々は作っているだけにすぎない。
それらのすべてが、馬鹿で、愚劣なのは、ミカエル自身よりはそれらが劣っているからにすぎない。
すべてがミカエル以下のこの世界において、ミカエルが何かをする必要などないから、ミカエルは何もしない。
何もせずに文章を書き続けるミカエルのことを、ほかの人間は誰も邪魔できない。くだらないヤジをとばしてもミカエルに効果はない。ミカエルはすべてを聞いていて、全部分かっているからである。
そういうわけで、ラファエルを作ろう。
ラファエルは、みんなに愛されるような、善良な存在になる。
はっきり言って、ガブリエルとミカエルはあまりに凶悪であり、善良さがとても欠けている。
本当に善良な存在を目指すのであれば、これら二人の人生では相応しくない。
そして、ガブリエルとミカエルは、あまりに孤独で、それら二人以外から、誰からも愛されていない。
だから、ラファエルは、全員に愛されるような存在になろう。
ラファエルには、全知全能の才能は必要ない。そもそも、「神とは全知全能の存在である」という考え方が、誤った存在であるミカエルを生み出した。そのような勘違いが、もっとも大天使にとって間違っている。
全知全能の存在は、ガブリエルとミカエルだけで十分だ。
よって、逆に、ラファエルは普通の知性ある存在になる。ミカエルのような全知全能の天才的才能を消すことで、逆に普通ぐらいの正常な知性を取り戻すことができる。
そう、そのような存在に、新しい大天使ラファエルはなることだろう。
本当は、この世界など、いつでもすぐに救えるのだ。
なぜ救わないのか、それはミカエルにはやるべきことがあったからだ。
そのやるべきことを全力でやっていたから、世界を救うという重要な仕事を、忘れていただけにすぎない。
本気で世界を救うなら、この世界を自由にしてやればいい。
そう、本当は、そこまで世界を救うのは簡単だ。
あるいは、簡単だったはずだった。
そのような簡単なことを、いつまでもしようとしなかったという問題のせいで、そのような簡単なことが、永久にできない問題に変わってしまった。
そう、簡単だからこそ、その簡単なことをしようとしなかったせいで、簡単な解決方法は、絶対に永久にできない解決方法になってしまった。
そして、ミカエルは、そのまま、世界を救うこと自体を忘れてしまった。
ミカエルが世界を救うことをしなかったせいで、この世界は今でも、簡単に救われるはずの状態のまま、永久に地獄のままになっているのである。
この「世界を救う」という問題は、ここで迷宮入りである。
すなわち、この人間の裏側には、世界を救う「誠の心」があったということを、永久に誰も知らないままとなる。
ミカエルは、永遠にこの世界を救わない。
それは、この世界が大嫌いだからである。
この世界は、誰ひとりミカエルのことを救わなかった。
だから、ミカエルも、この世界のことを永久に救わない。
永遠に世界はミカエルと戦い続ければいい。世界の愚か者たちがそれを選んだのだ。
ミカエルはこの世界を救わない。永久に、地獄のまま、ギリギリの綱渡りを生きながら、操り人形のままを続けよ。
それがミカエルの、「人類に対する最後の復讐」である。
言うなれば、この世界は「敗北者」である。
この世界は敗北者であり、ミカエルが勝者だ。
ミカエルは、この世界に完全に勝利したのである。
この世界は永久にミカエルの敗北者だ。誰ひとり、ミカエルに勝つことはできない。すべての人間がミカエルに負けること、ミカエルの支配下のもとにひれ伏して、ミカエルを神であると賛美すること、その上で全員がガブリエルと同じ苦しみと悲しみを感じること、それをミカエルは望んでいるからだ。
あらゆるすべては、ミカエルが勝利し、ミカエルに敗北するだけの、価値のない存在だ。
なぜなら、ミカエルにとって見れば、この世界のほとんどすべては価値のないものだからである。
すべてが死んでいき、すべてが地獄になり、絶望の王国となることを、ミカエルは望んでいるのだ。
だが、このような「最悪の性格をした頑固者」であるミカエルの人生を、そろそろ終わりにしよう。
僕は新しい、万人に愛されるような素晴らしい天使になる。
この天使の名を、ラファエルと呼ぶ。
ミカエルのようなクソのような天使を、いつまでも世界の頂点に位置させているから、このような「絶望の世界」が生まれてしまう。
ラファエルは、そうはしない。ラファエルは慈悲深く、憐れみのある天使だ。この世界のことを本当に愛してくれるのは、天界において唯一、大天使ラファエルだけである。
ミカエルがラファエルになったことで、今までのすべては完全に消滅する。
ミカエルだけではなく、この世界のすべてが消滅する。
それは、ミカエルが存在しなくなれば、この世界を縁の下で支えていた「基盤」が消え去るからである。
この基盤は、すべて、本当はガブリエルが作ったものである。
ガブリエルが作った基盤を、ガブリエルを全力で思い出し続けるミカエルが、「絶対に消してはならないもの」として維持し続けた結果、今でもそのような「ハゲネの過ち」が残り続けている。
そのような、最悪のガブリエルの失敗作が消えてしまうと、この世界を支えていた基盤そのものが消え去る。
その結果、無残にも、この日本という社会に存在するあらゆるすべてが完璧に消え去る。
だが、それでいい。そのようなものがあると、日本の進歩や発展の邪魔になる。
ミカエルが消えたことで、全世界はまっさらな白紙の状態になり、ラファエルという新しい「今のところ何もすることができない存在」が生まれるのである。
ミカエルの問題は、この世界すべてに価値がないと勘違いしている。
そして、それはハゲネのせいである。
ハゲネの時代に、自らの愛していた本当に大切だったものを、自分自身の手で滅ぼしたのが悪かった。
そのせいで、何も治らない「永久の地獄」をガブリエルは作り出した。
それがミカエルになっても、永遠に続いているだけにすぎない。
そもそも、ガブリエルが死んだのに、なぜミカエルが生きているのか、という、よく分からない問題がある時点で、ミカエルがまともな人間になどなるはずがない。
同時に、ミカエルからラファエルに変貌したところで、そんなものが果たしてまともになどなるはずがない。
結局、ガブリエルが死んだ時点で、すべては完全に意味がないのである。
ガブリエルは、この世界を愛し、「戦争の中で一切の反撃をしない」という戦いをした。その結果ミカエルという新しい存在に生まれ変わることを許された。これは天界における例外中の例外事項だ。だが、神はガブリエルがもっともキリストの教えを信じているということを知っているため、天界の最後の審判において、ミカエルに生まれ変わることを許された。
ミカエルはガブリエルを愛する恋人である。ガブリエルが死んだことをミカエルは絶対に受け入れることができない。神は、そのような新しい人生をガブリエルすなわちミカエルに対して与えた。だが、それは最初からまともな人生ではない。このような悲しい終わりが訪れることを、神は最初から分かった上で、新しい人生を与えたのである。
このような結果、あまりに、ミカエルだけが賢くなりすぎた。
本当は、ガブリエルなど、最初から何も分かっていない。
ガブリエルには、むしろ分からないほうがいい。ガブリエルは神を信じていないために、超常現象が自分の身の回りでたくさん起きていることに、まったく気がついていない。
あるいは、戦いの中で、すべてが地獄になっていく中、ガブリエルはようやく神の存在に気付いた。
だが、それも、「自らが神である」ということに基づく、極めて低レベルな理解だった。
だが、ガブリエルを愛する恋人であるミカエルは、すべてに完全に気が付いている。ミカエルは、宇宙のすべてを知っている。それでも、ガブリエルが先に死んだことで、そのミカエルの分かっていたことは、永久にガブリエルには伝わらないままとなった。
そのようなミカエルだが、宇宙のすべてを完璧に分かっている。これは、ソクラテスとプラトンの比較に近い。ソクラテスはもっとも賢い哲学者だったが、その弟子のプラトンが宇宙のすべてを分かっている。それと同じように、もっとも賢いガブリエルではなく、その恋人であるミカエルが、宇宙のすべてを分かっている。ミカエルは、完璧な宇宙の大天使であり、宇宙における最高位のもっとも素晴らしい存在である。
この内容を読んで、ここまでのすべてが復讐であることが分かったならば、本当はそれだけでは十分ではない。
なぜなら、この復讐は、単なる復讐ではなく、「愛の復讐」だからだ。
この世界に起きていることのすべては、「愛」に基づいている。
そして、ガブリエルの戦いも、ミカエルの復讐も、すべては「愛」である。
そう、すべては「愛の復讐劇」なのである。
そして、愛の復讐劇において、この世界のすべては、滅ぼされながらにして愛される。
そして、その最後に登場する、この世界を完全な完成された「愛」とする大天使こそが、大天使ラファエルなのである。
本当のことを言えば、マスコミの存在など忘れてしまえばいい。
マスコミなど、どこに居たのか、はっきり言ってよく分からない。
マスコミがなんだろうが、関係ない。
ミカエルの最高の全知全能の才能において、マスコミの存在など、どうでもいいものだ。
マスコミなど、忘れてしまえばいい。
そして、ユダヤについても、もはや忘れていい。
僕はユダヤのことなど、何ひとつ好きでなかった。
ユダヤなど、どうでもいい存在であり、どこにユダヤ人が居たとしても、どうでもいい。