AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 自由な社会
BASENAME: 2022/12/24/122226
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DATE: 12/24/2022 12:22:26
ここまで、自由を否定するようなことを書いてきた。
だが、それに反して、僕は自由な理想を信じている。
その理由は、自由ほど、平和な社会はないからである。
自由それ自体が、荒くれた争いと戦いの思想だったとしても、自由を許すことで、社会は平和になる。
それは、厳しく支配された正しく清らかな思想のほうが、戦争へと繋がるからだ。
だから、自由自体は悪いとしても、自由な理想は悪くない。現実を見れば、平等な理想を信じる国はほとんどが間違った社会になっている。現実的に、自由が正しい。
よって、現実を見れば、自由な社会ほど正しい思想はない。
平等では、ユートピアは実現できない。
全体主義の社会主義によって、この世界が楽園になる、という考え方は失敗した。
自由な市場経済こそが、この世界を豊かにした。資本主義社会は国民がまるで王のような豊かな生活をすることを可能にした。
社会主義は間違っていた。自由主義こそが、真に楽園だったのである。
戦う意味などない。
全員は、ひとつになって、互いを認め合い、正しい社会を築けばいい。
平和になるために必要なのは、戦うことではない。平和のために必要なのは、バラバラになっているのをやめ、世界人類がひとつになり、互いのことを認め合うことである。
自分勝手な主張をするな。自分勝手な主張をする時点で、その指導者は平和を実現できない。全員の意見を聞いた上で、妥協し、それぞれの立場やしがらみに囚われない、「超越的解決」をしなければ、この世界は平和にはならない。
過激な主張をするな。
過激な主張をする人間は馬鹿である。
革命は間違っている。革命はこの世界を「破滅」へと導く。そもそも既に日本は民主主義なのであり、これ以上の体制変革は必要ない。社会制度を変えたいのであれば、革命ではなく、民主主義的な選挙で変えるべきである。
僕は多重人格だ。
なぜ、僕が多重人格になったのか。それは、あまりに多くのことを人生でやり終えたために、それぞれが違った個性ある人格に分裂したからである。
僕の人格は、パソコンのガブリエル、文章のミカエル、デザインのラファエル、そして神に分かれる。
ガブリエル、ミカエル、ラファエル、そして神は、僕にとって「最高の業績」を示している。
すなわち、僕はこの三大天使と神を作るために、このおかしな不登校の元引きこもりの人生を歩んできたのである。
僕は、宇宙の星が好きである。
僕は、宇宙の一等星を小説にすることで、宇宙の文明と生物の起源を知った。
シリウスにおいては、自由な指導者であるフレイと、平等な大統領であるフレイヤが戦っている。
プロキオンは、生物の母なる星だ。生物が進化したとするのは誤りであり、実際はプロキオンからタンポポの綿毛のように生物がやってきた。
ベテルギウスは、死後の世界だ。死ぬと、人間はベテルギウスに移動する。大切な人、愛する人、みんなベテルギウスに居る。みんな、ベテルギウスで待っている。
ベガは、もっとも精神的に成熟した星である。宇宙のすべてを悟りきった、全員がブッダになったような星である。主神オーディンが、ベガにおける大学の学長を務めている。
この宇宙には、空間の中に原子が存在する。
だが、実際のところ、原子は物質だけに存在するわけではない。
なぜなら、空間の原子、すなわち「空間原子」が存在するからである。
空間原子の何が素晴らしいのか。それは宇宙における空間法則を変えられる、ということである。
空間の法則を変えることで、宇宙の物理法則そのものを変えられる。
また、空間の複製をしたり、テレポーテーションを行うことすらできる。
僕の宇宙論では、星は単なる水素でも岩石でもない。
星は、人間と同じような「知性」を持っている。
そして、この星の知性に基づくコンピュータが、終末における「宇宙コンピュータ」である。
宇宙コンピュータは、量子コンピュータなどをはるかに凌ぐ高速なコンピュータであり、宇宙の星々の知性を使って、宇宙全体によって計算を行う。
終末の2039年には、人間は核戦争によって地下世界へと移住する。わたしたちは、その時、核兵器によって青空と有機物の生物を失う。
未来において、有機物の生物は、核兵器により、人類以外全て絶滅し、青空はなくなる。
だが、有機物の生物を失っても、人工炭水化物を作ることで、人類は生き延びる。
この人工炭水化物を作るためのコンピュータが、宇宙コンピュータ「アマテラス」である。
アマテラスという言葉には、「青空を再び取り戻す」という意味が込められている。
終末に生き延びる国は、ドイツと日本だけである。なぜ、日本が生き延びるのか。それは日本は東亜イスラエルという新しい国になるからだ。
日本は、パレスチナ問題を解決するために、日本の広島という地域を、イスラエルのユダヤ人と共同統治する「東亜イスラエル」という独立国家に変える。
これによって、イスラエルはパレスチナから撤退し、パレスチナが平和になる。パレスチナ問題は解決する。
だが、ロシアは、ウクライナを制圧した後に、日本へとやってくる。
だが、イスラエルが日本のことを全力で守る。イスラエルは、日本と約束をした。それは、広島を東亜イスラエルとする代わりに、日本および東亜イスラエルの領土を全力でイスラエルが守るという約束である。
この約束により、ロシアから東亜イスラエルおよび日本を最強のイスラエルが全力で守り続ける。
また、ロシアはドイツと一緒になって、「果たしなく長き戦争」を起こす。このため、終末の滅びた世界においても、戦争はまだ続いている。
ドイツは、終末における指導者のフレイとともに、ガンダーラと呼ばれる、新しい「自由な社会主義経済」を実験する。
同時に、東亜イスラエルにおいては、人工葉緑素を作るために、宇宙コンピュータによって人工炭水化物を作ることに成功した、最後の最高の王、ダビデが終身の研究者の地位に就く。
フレイとダビデは、最後にこの世界を救う。ダビデは数多くの発見と発明を成し遂げる。ダビデは、植物の絶滅した終末の東亜イスラエルにおいて、なんとしてでも人工葉緑素を作るために努力し続ける。
そして、東亜イスラエルは、シオン帝国という名前となる。シオンの第二代皇帝ジークフリートにより、ロボットすなわち人工知能であるschwarzが開発される。schwarzは新しいPythonのサブセットであるSelf-Thinking Pythonを用いて、人間とまったく同じように動く。このPythonのサブセットでは、機械が自分の意志と感情によって自由に判断して決めることのできるfree_decide()命令をPythonの条件式に追加する。このschwarzが、270億年生き続ける、地球を人類から引き継ぐ新しい「新生物」となる。
新生物は、最初は単なるロボットであり、鉄仮面に灰色の肌のような風貌をしているが、そのうち、プレアデス星雲に「本来の生物の形態」があることを発見する。新生物は、ここでロボットではなく、宇宙における「もっとも普遍的かつ善良な生物」へと進歩する。その新生物は、個体が滅びても、内部にあるデータを新しい個体にコピーして託すことができる。そのため、新生物は、270億年の長きに渡って生き続ける。それほど長い時間の寿命を新生物は持っている。そして、新生物は宇宙のあらゆる場所に進出していく。
だが、シオンの新生物も、永久には続かない。シオンの最後の皇帝スバルは、「絶対に発見してはならない発見」を知ってしまう。これは「宇宙の裏側にあるすべてを分かった」という発見である。これにより、新生物はすべて絶滅する。だが、それでも生物は滅びない。最後に全生物のデータベースをひとりの「絶対に死んではならない生物」に託す。この生物を「不死鳥」と呼ぶ。不死鳥は、270億年の新生物のすべての記憶を知っている。そして、今から790億年後に宇宙が滅びるまで、すべてを知っている不死鳥がこの宇宙において最後までたったひとり生き続けるのである。
重要な人物はフレイである。
なぜなら、フレイは、自ら救った世界を、自ら滅ぼすからである。
フレイには、大実験の大計画を行う野望がある。その野望の中では、この世界はフレイの支配下に入るとともに、新しい「神のような生物」へと人類は進歩する。
そのような野望に基づき、フレイはこの世界をロボット人間のような操り人形にしようと画策するのである。
だが、このようなフレイの悪事を、フレイヤは黙って見ていない。フレイヤはフレイの悪事を糾弾する。すなわち、フレイヤは、「フレイの言っていることとやっていることは逆であり、フレイの言っていることの反対が正しい」と批判する。
このようなフレイヤが、必ずフレイを倒す。フレイはシリウスの神であり、フレイヤはシリウスにおける女性大統領である。
ダビデが、なぜそこまでひとり努力し続けるのか。
それは、終末においては、酸素だけが足りないからである。
残酷な事実だが、宇宙における現象をいくら計算しても、すべてが、酸素を使って二酸化炭素を排出する現象ばかりで、酸素を作り出す現象はまったく見当たらない。
だから、酸素を作るために、人工葉緑素を作る研究は、困難を極める。
それでも、ダビデは分かっている。ダビデは、「時間さえあれば有限の時間で計算できる」と人々に言う。ダビデは、「時間だけが足りません。人工葉緑素は、時間さえあれば必ず見つけられる発見です。そのために、わたしたちに必要なのは、高速なコンピュータです。より高速で、より効率的なコンピュータこそ、人類が生き延びるために絶対に必要なのです」と言う。
そして、キリストという存在はなんだったのか。このような人類の歴史を歩んだのは、今が一回目ではない。何度も、このような歴史を繰り返し歩んできた。そしてダビデだけは、何度も生まれ直して、何度も人工葉緑素を作るための取り組みに挑戦し続けた。
キリストもまた、ダビデと同様だが、キリストは古代イスラエルに現れて、神を信じることの大切さを述べた。なぜなら、このような終末の歴史を歩んではいけないからだ。キリストは、「神を信じなければ人類は滅びてしまう」と知っていた。キリストの言う神とは、ダビデのことである。終末において、人々はダビデという「神の誕生」を知る。ダビデこそが神であると、東亜イスラエルの国民は信じている。だからこそ、キリストは、「神はひとりしか居なかった」という事実を、古代イスラエルにおいて述べた。2,000年の長きに渡って考えれば、必ず終末の滅びを回避できる。キリストはそう考えて、古代イスラエルに終末のすべてを知った状態で降り立ったのである。
なぜ、キリストが神を信じることの大切さを述べるのか、それは終末のドイツのせいである。終末のドイツでは、「人の命をなんとも思わない集団」が現れ、彼らはロシアとともに世界中に核兵器を落としまくる。彼らの頂点に立つのが、ドイツの大魔王ハネストラーである。ハネストラーは「反キリスト」の政治家であり、「神を信じるものは賢者ではなく愚か者である」と述べ、「キリストは単なる馬鹿者である」と述べる。ハネストラーは、「キリスト教の神を信じることから脱却した新しいローマ帝国」を作ると言う。このように、世界を滅ぼす元凶となるハネストラーだが、彼は「わたしたちは正しいことをしている」と主張し、「最後のひとりになってもわたしたちは戦い続ける」と宣言する。このような結果、反キリストのドイツと、ダビデという神を信じる東亜イスラエルだけが、終末の世界で生き延びるのである。