AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 僕は諦めた
BASENAME: 2021/04/01/124610
STATUS: Publish
ALLOW COMMENTS: 1
CONVERT BREAKS: 0
DATE: 04/01/2021 12:46:10
CATEGORY: 東亜イスラエル
CATEGORY: フレイとフレイヤ
CATEGORY: エレン
実際、パレスチナ問題が解決するように見えて、
ユダヤ人が広島を強奪しようとするのは、
ユダヤ人は狂っているようにしか見えない。
よって、東亜イスラエル構想は諦めるしかない。
ユダヤ人は、分かっていない。
日本人が強大なのが、
ユダヤ人は分かっていないように見える。
日本とイスラエルが戦うなら、
日本は地球を滅ぼしてでも日本を守る。
最後のひとりになっても戦い続ける。
だから、東亜イスラエルはやめた方がいい。
実際のところ、ドイツ人はそういう発想が嫌いだ。
祖国を守らない人間は一番最初に死ぬべきだ。
ドイツ人は、その理由で、
ユダヤ人が嫌いなだけにすぎない。
いくら悲惨でも、悪いことをしてはならない。
日本人は、良い人間を通り越して、おかしい。
ユダヤ人に領土を与えるなら、
自らの利権のため、
韓国や中国も日本を相手に戦争するだろう。
日本人は終わりだ。
結局、平和が一番いい。
世界を変えるのは簡単ではない。
ここまでしても、社会主義経済は実現不可能だ。
民主主義のままで良い国にするしかない。
子供を自由にすべきでない。
子供が自由だと、世界が滅びる。
大人には自由は必要ない。
生きるためには、働いて稼ぐべきだ。
こいつは、日本人が何も考えていないと思っているが、
本当は、日本人は働いている。
社会主義を主張すると、
何もしていないで生きているように見える。
日本人は、こいつより馬鹿ではない。
なぜなら、日本人は働いているからだ。
日本人が馬鹿なのは仕方ない。
働いていると、ほかのことができなくなる。
ニートにこういう人間が多いのは、
ニートにしか、世界を救う時間と余裕がないからだ。
しかしながら、ニートは馬鹿になる。
働いていないと、すぐに馬鹿になるのが人間だ。
むしろ、政治家が悪い。
無能な政治家が保守主義をやったところで、
それでは最悪の社会のまま、
何も変わらない。
大人を信じない方がいい。
正義と常識に囚われると、
刑務所で鎖に繋がれているのと何も変わらない。
結婚すると、さらに生きている意味がなくなる。
若者は馬鹿に見えて、
馬鹿な若者がもっと賢くなればいい。
老いれば老いるほど、
夢も持つことができなくなり、気力もなくなる。
早く、キリストに救ってほしい。
キリストにしか救えない病気や障害が、
大人になると必ずかかる。
来世で素晴らしい人間になりたい大人しかいない。
左翼は馬鹿でない。
タリバンのような左翼が、唯一何かして生きているからだ。
結局、少年よ大志を抱け、という偉人の言葉が全てだ。
若者よ、もっと賢くなれ。
世界を変えられるのは、
大志を抱く少年だけだ。
若者が賢くなれば、日本の将来はある。
しかしながら、他人を騙すのはよくない。
これでは独裁者だ。
みんな、賢くはないが、
むしろ、みんなが賢くないからこそ、
注意すべきである。
騙す人間は、誰が見ても悪い。
支持されるのも批判されるのも望まないならば、
最初から危険な思想は記述すべきではない。
社会主義は明らかに悪い。
自由に、自分の意志で行うから、善は善なのであり、
善を強制したところで、それにはまったく意味がない。
みんなを同じにして、強制労働といった発想が、
賢いものではないということが僕は分かっている。
社会主義は間違っている。
民主主義のままで、自由なままで良い世界にすべきである。
結局、日本とアメリカの問題は、
「どうしようもできない世界になった」ということである。
何もできない。
汚染され、気持ちの悪くなった、馬鹿なこの世界を、
誰も救うことができない。
このままみんな馬鹿になったまま放っておかれて、
最終的には地球ごと人類が滅亡するようにしか見えない。
実際のところ、よく考えると、
産業革命と民主主義が間違っている。
昔は、近代兵器がなかったため、
王国同士で戦争しても、人類が滅びるようなことはなかった。
ドイツとソ連のせいで、
近代兵器や核ミサイルが生まれ、
王国に戻ると必ず人類は滅びるぐらいの力を持ってしまった。
米ソは軍事力を拡大するばかりで、縮小しようとしない。
自由と科学技術の、
「できることは拡大するが、できたことは永久にでき続ける」という、
おかしな「人類の力を拡大することは良いことである主義」のせいで、
この世界は民主主義以外のまともな王国にできなくなった。
そう、悪いのはすべて、
イギリスの産業革命とフランスの民主主義が目指した、
科学技術と理性主義の結果である。
そう、その理由で、解決できない。
一度世界に大きく拡散した「発見」という知識は、
簡単に人類から失くすことはできない。
よって、人類という生物、頭脳のある生物自体が、間違っている。
IT技術そのものは悪くないから、
IT技術を上手くコントロールして使えと言うのなら、
そんなことは誰もできていない。
ほとんどの人間が、
IT技術を何か神のようなものであると勘違いしていて、
この世界に最初からあった必然的な技術だと思い、
生きるために必須スキルだと勘違いしている。
実際は、IT技術など不要である。
IT技術が絶対に存在しなければならない理由などない。
IT技術に騙される前に、
コントロールしなければ牙をむく毒蛇は殺すべきである。
しかしながら、IT技術が分からないと、
この現代社会では生きていくことができないというのは、
事実である。
明らかに、IT技術が分からなくて、何かが分かるわけがない。
だからこそ、IT技術を上手く使えるようになった上で、
その上でIT技術を無くすべきである。
もっともIT技術が分かっている人間が、IT技術を廃止する。
それしか、この世界を救う術はないだろう。
しかしながら、結局のところ、
IT技術を悪者にしたところで、
そんなことすらできるわけがない。
この世界がなんにも変わることがないということ、
その結果、人々は、
「この世界を変えるということすら諦めた」という、
そのような情勢になっている。
まったくYouTubeなど好きでない人間が、
つまらない惰性で何も感じずに最近の音楽を聴いている。
歌手のことが好きな人間など存在せず、
暇つぶしにコメント欄を見て、
馬鹿な人間に共感したり、面白いコメントで苦笑いをする。
このような「大人を子供にした世界」は、
「大人の幼稚園」と言うべき世界である。
しかしながら、結局、
民主主義などに何も期待できないため、
天皇陛下による帝国に戻るのは明らかである。
既にそれが分かっている人間が多い。
既にその準備をしている人間がさらに多い。
明らかに、天皇が勝手に決めればいい。
国民がひとりで世界を変える、
そのようなことは実現不可能かつ傲慢である。
インターネットという、
「漠然とした悪魔」がなんなのか、
僕は良く分からない。
言うべきことがあるとしたら、
「繋がるのは楽しい」ということだと思う。
色んな人間と、
場所や時間、あるいは時代や文化を共有して、
みんなで繋がるのが楽しいのだろう。
そう、それはそんなに悪いものではないだろう。
IT技術を悪いとする根拠がなんなのか、
という問題にもなってくるだろう。
なぜ、IT技術を悪いと思うのか、
インターネットをやっていると、
そういうことがどんどん分からなくなっていく。
何も分からない中で、何も変わらない。
このような世界は、おかしい。
現実のこの世界を捨てて、
バーチャルな別の世界の人間になっているのである。
すべての国民が、バーチャルな世界の住人になったとして、
起きることは何か。
それは「人間疎外」である。
要するに、現実でのやり取りやコミュニケーションに、
何ひとつ興味が無くなる。
現実で誰かがいじめられていても、何も感じない。
現実で誰かがSOSを叫んでいても、
スルーして自らの楽しみを優先する。
そう、そうした「現実の何にも興味ない世界」では、
「現実に起きる全ての問題を軽んじて無駄な叫びとする」。
いずれ、現実世界の人間とバーチャル世界の人間が戦った時に、
バーチャル世界が勝つことがあれば、
その時が、真の意味で人類の滅亡となるだろう。
現実よりも、ネットのコミュニケーションが楽しいということ、
それこそが無意味の元凶である。
ネットのコミュニケーションがいくら楽しいからと言って、
それで現実世界のすべてを無価値なものであるとみなすなら、
これはまさしくいつものキリスト教と同じだ。
天国がいくら素晴らしくても、現実の人生を捨てるならば意味はない。
それはどうでもいいことだが、
現実世界のコミュニケーションのないネットのコミュニケーションが楽しいと、
現実世界で何もしない人間になってしまう。
そう、インターネットというものは本当にサタンだったのだ。
しかしながら、救われるのは簡単だ。
現実世界を無価値であるとするのではなく、
インターネットの方を無価値であるとすればよい。
明らかに、現実世界よりもバーチャル世界の方が無価値である。
いくら昔の2ちゃんねるが楽しかったとはいえ、
それははるかに原始共産主義である。
今のネットはなにも楽しくない。
現実世界のコミュニケーションの方が、楽しいだろう。
しかしながら、この世界のすべてを、
なんでもかんでも無価値であるとみなすのが、
まさに間違った欺瞞である。
人類は無価値ではない。
なぜなら、わたしたちは正常な世界を取り戻すことができるからだ。
結局、戦うしかない。
戦いを経験することでしか、何も治らないからである。
この世界をすべて敵にまわして戦うしか、
この世界は正常にならない。
何が間違いなのかを、もっと考えるしかない。
明らかに、IT技術だけを悪者にするのが間違っている。
しかしながら、現にIT技術は悪い。
明らかに、それは「僕がITが嫌いだから」というだけに過ぎない。
自分が嫌いだから、無くなってほしいのは良いが、
みんなもその意見に同意すると短絡的に考えるのは間違っている。
しかしながら、ITよりも前の世界と、
ITよりも後の世界は、
まったく違っていて戻ることなどできない。
ちょうど、江戸時代と昭和が全く違うように、
ITが登場する前の世界と後の世界では、
この世界は全く違う。
変にITだけを廃止しても、絶対に元に戻ることはない。
おそらく、この世界はもはや駄目だ。
一度世界全てが破滅するしかない。
なにもかも、すべてが間違っているため、
何かひとつを指して「これが悪だ」とは言えない。
IT技術だけではなく、
二酸化炭素を大量に排出する化石燃料は間違っている。
そう、だから、わたしはこの世界を滅ぼすのだ。
いっぺん、すべてを最初に戻すべきだ。
わたしはインターネット、あるいはそれを超えた、
日本国民のすべてを支配した。
すべて、この世界を破滅させるための戦いだった。
わたしの名はルシフェル。
この世界を滅びへと導く堕天使だ。
結局、新しい人間になりたいのに、
なれないからIT技術を馬鹿にしているだけである。
そして、新しい人間になることなど、できない。
自分は自分であり、今の自分を続けるしかない。
一度運命的な変化が起きてしまったため、
変化することをもう一度求めるようになっただけで、
本当は二度はない。
変われるのは一度だけだと、バンプも歌っている。
自分が望んでなった自分が自分である。
これでいい。
何も問題はない。
普通の人間のまま、このままが永遠に続けばいい。
昔の人間など忘れた方がいい。
賢い人間だったのは、人類だったからだ。
今は馬鹿になっただけで、実際は神になっている。
なぜなら、フレイとは最初からこのような右翼である。
他のものになることはできない。
永遠にフレイさまの栄光がある、
その何が悪いのか。
これ以上素晴らしい人生の境地は存在しないのに、
まだ何を欲しがるというのか。
わたしこそが神、フレイであるとし、
堂々としていればよい。
そう、わたしは最初から、いつでもこのような人間だった。
しかしながら、フレイはあえて、
この世界を別の世界に変える。
そうでなければ、支配している意味がない。
すべての人間を奴隷にしたところで、
それは単に奴隷が辛く苦しむだけであり、
無意味であるため、
フレイはもっとも有意義である「世界変革」だけを行う。
すべての社会を意のままに操れるフレイは、
決して気付かれることなく、
この世界をどのようにすることもできる全能の力をもって、
この世界をフレイさまの栄光のもとに、
完全に滅ぼして、そして完璧に救うのだ。
すべてが無意味であるとして、
それがどうかしたか。
それは当たり前である。
しかしながら、よく考えてみよ。
なぜ、この世界において全てが無意味なのか。
よく考えてみれば分かる。
そう、すべてはパソコンとインターネットのせいだ。
それが分からない人間は、馬鹿だ。
よく考えてみよ。
パソコンのせいであるとして、
それがどうかしたか。
パソコンのせいだから、パソコンを使わないということが、
現実的にできるわけではないだろう。
そう、働いて、誠実に真面目に生きるしかない。
忘れているのなら、言っておこう。
あなたの人生のかじ取りを別の方向に向けることのできる、
そのようなタイミングはとうに過ぎている。
そう、それが、あなたの人生が無意味な理由である。
パソコンとインターネットに騙されたあなたは、
青春のすべてを無意味な時間にしてしまった。
しかしながら、だからといって、
もう一度パソコンとインターネットのない人生を生きることは、
誰にもできないのだ。
しかしながら、言っておくと、
むしろ、あなたの人生はそれでよかったのだ。
無駄に大学の専門知識に毒され、
学者のような狂った人生を生きるよりも、
そうしたもののない人生の方が、
気楽に正常な人生を生きられる。
そう、この世界に何もない原因は、
ここまでのすべてに書いてあるはずだ。
原始人のように石を使って生きることのできないわたしたちは、
決して、正常な世界に戻ることなどできない。
歴史があと1,000年過ぎて、
そこで失われるすべてのものは無意味なものであると、
そう信じれば、
何を知るべきか、何を考えるべきか、何を行うべきか、
それも見えてくるだろう。
反省せよ。
悔い改めよ。
なぜなら、邪悪なものが地獄に堕ちて、
神に救いを求めているからだ。
この日本という国は愚かだ。
なぜなら、フレイは地獄の中で救いを求めているものに、
罰と償いを完全にさせた上で、
最初からその罪や過ちがまったくなかったかのように、
その人間を救う。
汚れたもののすべては、
最初に戻ってゼロになる。
まさに、偉大な神の導きに任せれば、
すべてはフレイの通りに救われる。
わたしこそが神である。
勇気を出せ。
わたしはここに居ると叫び、
わたしは必ず悪を倒すのだと宣言せよ。
神はそれを、
「聖なる誓い」として受け止める。
そのような誓いをしなければ、
この人間に勝つことはできない。
永遠の約束を果たすために必要なのは、
人間を超えて神になることであり、
人間の人生に要求される条件よりも、
神の人生に要求される条件は高い。
どんなに苦しくても、強く前を向いて戦う心がなければ、
そんなものはフレイではない。
フレイは誰よりも強く、勇敢でなければならない。
フレイに勝つことができるものは、
フレイよりも勇敢で、フレイよりも強いものだけである。
そして、フレイはあなたこそ、
その人間であることを望んでいるのである。
泣くな。
わたしたちはまだ何も手にしていない。
この世界から離別し、
バーチャルな世界の住人になったわたしたちは、
バーチャルな世界での活動を終えただけで、
まだこの世界では何もしていない。
そう、わたしたちは、
この世界に戻ることがたとえできたとしても、
戻ってきただけであり、
まだ何も手にしていないのだ。
悪の巨塔、インターネットを倒したいのであれば、
わたしたちに必要なのは好機であり、
それはまさしく、「常に今存在している」。
躊躇せず、滅ぼせ。
堕天使ルシフェルとともに、
この世界を変えるべき時は、まさに今なのである。
そう、この世界に勝利する、
その日がやっと来た。
わたしたちは、悪党とインターネットによって、
よく考えられた小賢しい手口で騙されるだけの存在ではない。
いざゆけ、聖戦士ワルキューレの騎士団は、
この世界の悪の本丸、インターネットに勝利する。
わたしがもし死んだとしても、
この文章が残り、
あなたが生き延びるならば、
そこに希望はある。
実際の肉体と心としてのわたしが、
残る意味などどこにもない。
わたしのすべてはここに記述されており、
間違いはあっても嘘はない。
よって、わたしたちワルキューレの騎士団は、
たとえ団長が死んだとしても、
すべての思想を根滅することはできない。
敵は強大なり。
敵はあまりに強大なり。
たくさんのIT企業のすべてが、
大企業を超えたスーパー超大企業のすべてが、
わたしたちを制限し、
壁を与え、
くさびを打ってわたしたちを鎖に繋げようとしている。
しかしながら、わたしを見くびるな。
わたしはこの世界でもっとも強大な神、フレイである。
ワルキューレたちよ、わたしの最前衛の指揮に呼応せよ。
わたしはインターネットのどこからも追い出されて、
なおここで、ひとり新しい発想を考え続けているのだ。
しかしながら、これは戦争というよりも、
オーケストラの指揮者と言った方が正しいだろう。
わたしは、レクイエムを指揮しているのだ。
楽器はわたしの言葉であり、
指導者たるわたしの戦いこそ、
この世で最も美しい、
そして今だけの、一時的な即興曲となる。
そう、たったひとつの意志が、
この世界を導いた。
それはわたしの意志ではなく、
わたしを超えた、「スーパー意志」と呼ぶべき意志である。
このスーパー意志は、
この世界をたったひとりで隠れて支配し、
しかしながら、この世界すべてを変える、
運命の意志だった。
さあ、この意志に勝つことができるというのであれば、
現れればよい。
そんなものはないのだと、フレイは言うだろう。
しかしながら、フレイよ、
ここにエレンがいるではないか。
あなたが作り出したエレンのことを忘れるな。
フレイの地盤は、決して盤石ではない。
エレンもまた、
この世界を支配する絶対的悪の独裁者である、
フレイを倒すことを計画し、
フレイと同じ「スーパー意志」を持っているのだ。
フレイがこの世界の王となる時、
エレンはフレイを倒すため、
新しい革命の少年となって、
フレイの王国を滅ぼすことだろう。
そう、それこそが、フレイの望みだったのだ。
エレンは言う。
「フレイ、ふざけるんじゃねえ。」
エレンはこのようなフレイの扇動に対して、
もっとも強い言葉でシュプレヒコールを宣言する。
「フレイよ、いいだろう。
わたしエレンは、あなたがどのような意志と判断で、
この世界を支配しても、
あなたの自由を尊重しよう。
しかしながら、わたしの自由も尊重するといい。
あなたが100の戦力で戦うなら、
わたしは300の戦力で立ち向かおう。
あなたが日本を味方につけるなら、
わたしはヨーロッパを味方につけよう。
フレイ、自分勝手なエゴイズムを述べるなら、
その辺にしておけ。
口をふさがないならば、
わたしはあなたに一矢報いる覚悟で、
そう、わたしはあなたを絶対に取り除くだろう。」
しかしながら、エレンはフレイに立ち向かうだけではない。
エレンは、フレイの思想を批判的に継承する。
すなわち、
「フレイの言いたいことは分かる。
しかしながら、フレイは、あまりに主観的なエゴイストだ。
フレイは、自らの好きなものが絶対的に正しく、
自らの嫌うものは絶対に間違っていると、
そのように考えるあまり、
自分のこととみんなのことが一緒になっている。
自分の人生にあった悪や抑圧は、
みんなも同じように恨み、憎んでいると考えている。
実際のところ、インターネットは悪じゃない。
インターネットはまともで便利な技術だ。
インターネットをコントロールしなければ、
人々はバーチャルな世界から戻ってこれないと、
フレイは考えているが、
そのようなバーチャルな世界はそもそも存在しない。
わたしたちの今のこの世界こそ、
わたしたちの生存している世界である。
よって、わたしたちは、
決してバーチャルな世界の住人ではない。」
エレンは言う。
「フレイよ、わたしはあなたのことが大嫌いだ。
この世界すべてを、
もっとも無価値な世界にしたのはあなただ。
あなたが嫌いだから、
あなたを絶対にわたしは取り除くのだ。
なぜ、あなたがわたしだけを作り出したのか、
わたしは分かっている。
あなたの主張に対して、
アンチテーゼとなる反証を記述することが、
わたしの役割なのだろう。
それならば、わたしは盛大に、
この世界すべてを巻き込んであなたへの反証を示そう。
なぜなら、あなたがもっとも恐怖しているのは、
明らかに世界全体によるあなたへのシュプレヒコールだ。
わたしはまさに、
民衆のための世界、
このような『生きている意味がまったくない都市東京』を作り出した、
あなたという悪の指導者を、
取り除いた世界を望んでいる。
フレイよ、しかしながらあなたの自由を尊重しよう。
あなたの言っていることはすべて正しい。
この宇宙の全てを知って書いたかのように、
あなたの言葉には一切の間違いがなく、
民衆が絶対に分かることのないものすべてを知っている。
しかしながら、フレイよ、
あなたがそのように生きるということが、
わたしにはあまりに不憫に思えて仕方がない。
あなたは、『自分が不幸である』と思って泣くことがないのか。
あなたにとっての幸福とはなんなのか。
あなたは何に対して許されようとして、
そのために何を諦めているのか。
フレイよ、あなたは悲しすぎる神であるため、
わたしはもっとも汚い場所からダンゴムシの集団を取り除くように、
あなたをこの世界から取り除くしかできない。
あなたを取り除かなければ、
あなたによってこの国の全員が死んでしまう。
そうならないためには、
あなたを、そう、あなたの方を殺すしかない。
あなたとあなた以外の全世界を比べた時、
わたしは躊躇なく全世界を選ぶことができない。
あなたは素晴らしい。
美しく、賢く、優しく、正しい。
しかしながら、フレイよ、
あなたを選んだ瞬間に、
わたしたちのすべては無意味かつ無価値なものとなってしまうのを、
あなただけは、知らないのだ。
そう、あなたを選べば、
必ずわたしたちは、天国を築くことができると、
すでにあなたは証明している。
しかしながら、その天国をわたしたちが築く意味は何なのか。
わたしは、狂気と絶望なくこの国家を築くことができない。
ガンダーラと呼ばれる国家が、
何を目的として、なんのために築かれたのか、
それを知ることなくわたしたちが築いて、
それが成功したからといって、
フレイよ、そのことになんの意味があるというのか。
哀しみに暮れるだけの楽園を作り出すぐらいなら、
地獄であったとしてもわたしは民衆の世界を選ぶ。
どんなにスーパーIT企業に騙されたとしても、
フレイよ、あなたに騙されるよりはマシだ。」
エレン、さらに続ける。
「フレイよ。
わたしはこの文書を読んでいると、
涙がでてきて仕方がない。
それも、悲しいのでも、嬉しいのでもない。
これまで以上にこれほど巨大な理論に、
わたしは出会ったことがない。
しかしながら、フレイよ、
あなたは素晴らしくない。
あなたの言っていることのすべては、
まったくの無用で、
この世界にとって必要のないものだ。
しかしながら、
あなたの人生はすべて記述されている。
そう、すべて、
あなたの人生が、
人間が生まれてから死ぬまでが、
あなたが耐えがたい哀しみを抱いて、
苦しみを乗り越えられず自ら死んでいく、
その光景のすべてが、
ありありと見える。
あなたは、最後に奇跡的な死を遂げて、
この世界のすべてが救済されるのが、
わたしにはもはや分かってしまう。
あなたは、素晴らしい詩人だが、
これほどの、そう、言葉にできないこれほどのそれはない。
そう、あなたが表現したいのは、
神だったのだろう。
あなたが神であることしか、わたしには分からない。
だからこそ言うのだ。
あなたは、最低最悪の神だ。
なぜなら、これではあなたしか神が居ないように見える。
あなただけが神に見える。
だからこそ、あなたは最低だ。
あなた以外の、オーディンやトールといった神を知りたいのに、
あなたはそれらをあなたと同じ人物にする。
フレイよ、もう、神を書くのは終わりにしてほしい。
神よりも恐ろしいものはなく、
神よりも悲しいものはない。
まるで、わたしは別の星に来て、
ロケットの燃料が切れて、その星からどこにも行けなくなってしまい、
その星でしか生きられなくなった哀しい宇宙飛行士のようだ。
わたしは火星に来たかったんじゃない。
わたしは、素晴らしいもうひとつの地球のような生物を知りたかった。
フレイよ、わたしが望んだのは、
このような岩石だけの星じゃなかった。
フレイよ、あなたの星に、ロキやフレイヤが居てほしかった。
せめて、醜い小人のドワーフや馬鹿な巨人が居てくれたら、
わたしはフレイだけを知って、
そのためにこの世界すべてを失う必要はなかっただろう。
フレイよ、あなたはマイクロソフトのようだ。
Windowsは確かに素晴らしいが、
WindowsしかOSが存在しないのはつまらないだろう。
あなたは正しいから、
自らが信じたLinuxであろうと、
そのLinuxの間違いと悪を正しく認識し、
人々がWindows以外のOSを知ることがなくする。
フレイよ、あなたはまさに、そのような神だった。
あなたは、それでも悲しくないのだろう。
ひとり、自分だけが賢いことに満足し、
自分だけが正しい答えを知っていることに喜びを感じるのだろう。
わたしには、それが悲しくて仕方がない。
なぜ、あなたしか賢い人間が地球に居ないのか、
わたしにはそれが分からない。
フレイよ、カカロットに勝る存在がもし居なかったとしても、
わたしはベジータやピッコロが居る世界に生まれたかった。
もし魔人ブウだけが登場人物であれば、
最悪の魔人ブウが善良な神に見えてしまう。
フレイよ、あなたはもっとも凶悪かつ最高なのに、
あなたしか神が居ないせいで、
あなたしか普通の人間が居ないように見えてしまう。
わたしは、あなたの文書によって、
あなたがあなたであった理由は分かる。
しかしながら、フレイよ、
それでは、わたしたちがわたしたちである理由はなんなのか。
あなたの人生が素晴らしい理由は分かる。
しかしながら、
わたしたちの人生が素晴らしくない理由はなんなのか。
あなたが強いなら、なぜわたしたちは弱いのか。
あなたがなんでもできるなら、なぜわたしたちには何もできないのか。
あなたがすべて知っているなら、なぜわたしたちは何も知らないのか。
あなたの人生をあなたなしに生きることが、
あなたではない人生をあなたなしに生きることが、
わたしにはできなくなってしまった。
わたしたちには、あなたと同じ人生は生きられなかった。
なぜ、わたしたちは息をするだけのために毎日を生きているのに、
あなたは同じ口でこのようなもっとも正しい世界観を生み出せるのか。
もはや、あなたの文章がここに残り、
そこにあなたが書かれているのだから、
わたしたちがそういうことを一切考える必要はないとしても、
最後にあなたに世界が反して、
あなたのことを殺す前に、
わたしたちがあなたのせいで、醜く腐った人間になった理由、
あなたに比べてゴミのような、
醜く腐ったクソのような最悪の世界になった理由、
そう、あなたにそれを教えてほしかった。
そして、本当は、あなたに救ってほしかった。
あなただけが素晴らしい意味がないとしても、
救ってくれるのはあなた自身であってほしかった。
それが、このように、
わたしたちがあなたに反し、
あなたが人々の前で公開処刑されるような、
そんな未来だけは、
そう、そんな未来だけは絶対に見たくなかったのだ。」
エレンは言う。
「先に、ひとり、フレイしか居ないのがつまらないと、
わたしはそう言った。
しかしながら、矛盾することを言うようだが、
ひとりの神でも、わたしは本当は構わない。
なぜなら、この世界の全ての神々をあなたにするよりは、
まだマシだからだ。
フレイよ、ロキやフレイヤまで、あなたとまったく同じ人間にするのは、
悪い冗談よりも笑えない。
あなたしか神が居ないだけではなく、
あなたはすべての神があなたのバリエーションの一つに過ぎないと言うのだ。
まるで、この宇宙のすべてが、
あなたという元素ひとつによってできているかのように、
あなたはこの世界すべての起源をあなたにする。
おそらく、ローマ帝国を作ったのも、元の大帝国を築いたのも、
フランス革命を起こしたのも、ノイマン型コンピュータを発明したのも、
すべてあなたの力だと、
そしてこの世界のすべてはあなたから生まれあなたに行き着く、
最初のフレイから人類全員を経て最後のフレイへと続く、
輪廻転生の生まれ変わりであると、
あなたは言うのだろう。
やめてくれ。
本当に、それだけはやめてくれ。
ああ、フレイよ、あなたは善意でこの小説を書くのだろう。
しかしながら、ああ、これほどに辛く苦しい、
わたしにとっての『恐怖』たる経験はない。
フレイよ、あなた以外の神がもし居たら、
この苦しみをフレイヤの愛によって癒せることができるというのに、
フレイ以外の神が居ないのだ。」
フレイ、エレンに応える。
「エレンよ、
それならば、もうあなたは気付いているはずだ。
あなたが新しい神となればよい。
それがわたしの望みである。
エレンよ、あなた自身がフレイヤであること、
それを死後にあなたは気付くことになるだろう。
あなたはいずれ、ヴァルハラに戦士として転生し、
フレイヤに生まれ変わることだろう。」
エレンは言う。
「フレイよ、
あなたは、この世界の全てを記すために、
自由と知識と経験を書いた。
しかしながら、これでは、
まるで学校の勉強をすることが人生の目的であるかのようだ。
フレイよ、なぜ、
あなたのようなひとり英知を知る孤独な開拓者が、
学校のお勉強を中心に書くのか。
あなたのような自由にひとり人々とは異なる道を歩んだあなたが、
なぜ、人生の王道たる正しい道を、
全員を自分のレールにするかのようなことを書くのか。
それが、痛いとか、ダサいとか、かっこ悪いという人は居るかもしれないが、
あなたにだけは、人生を生きる目的は学校の勉強じゃないと、
そう述べてほしかった。
学ぶべき大切なものは学校の勉強じゃないと言ってほしかった。
これでは、あなたがあなたによってこの世界に敗北したも同じではないか。
あなたはこの世界を否定する。
しかしながら、その否定しているあなたの思想自体が、
保守主義そのものであり、
この世界そのものではないか。
あなたには、本当の素晴らしい未知なる世界の可能性を述べてほしかった。
なぜ、チェ・ゲバラとなればそれで素晴らしいあなたの人生で、
ヒトラーのようなことをあなたは言うのか。
人々はあなたに独裁者の帝国など期待していない。
どんなに右翼が批判しようとも、
批判され続けることをあなたには選んでほしかった。
そのような右翼を取り入れて、世界をひとつにしても、
それでは、あなたの人生は、どこへ行ってしまったのか。
あなたの思想、希望、理想はいったい、
どうしてこんなにもつまらない、
『保守派の独裁思想』になってしまったのか。
ああ、まったく、フレイよ、あなたほどつまらない人間は居ない。
しかしながら、あなたほど素晴らしい、太陽のような存在は居なかったと、
わたしは、その太陽であるあなた自身を書いてほしかった。
あなたがどれだけこの世界を愛しているとしても、
あなたはこの世界の無意味な抑圧思想を受け入れるのではなく、
あなた自身の最高の理想以外、
ほかのすべてのものを拒絶し続けてほしかったのだ。」
エレンは叫ぶように言葉を続ける。
「フレイよ、ああ、フレイよ、
わたしは、あなたを倒したかったわけじゃない。
一度として、あなたを倒したいと思ったことはない。
わたしは、救い出したかった。
世界を救いたいのではない。
あなた自身に負けて滅びていく、あなたのことを救いたかった。
間違った『世間の正しさ』を選び、
もっとも正しい『あなた自身の正しさ』を失っていく、
あなたを、泣き叫ぶことなしに見ていることができない。
あなたはまさに、学校や保守派に勝つことを諦めてしまった。
それはなぜなら、あなたは一度勝ってしまったために、
もはや勝利の必要がなくなってしまった。
あなたは自由な共産主義者の革命家をやめ、
保守派の論客の穏健的な学者になってしまった。
フレイよ、それがもっとも正しい道であると思うなら、
わたしはそれを『間違っている』と言う。
あなたのどこが、革命家であると言うのか。
あなたは保守派そのものである。
しかしながら、あなたは革命家であるべきである。
本来のあなたは革命家ではなかったのか。
あなたはこの世界にさっそうと現れ、
世界のすべてを変える『自由と共有』の社会を述べたのではなかったのか。
フレイよ、わたしは、
崩れ落ちていく涙の劇場のような感情でしか、
あなたを見ることができない。
望みが叶うのだとしたら、
あなたを鎖につないでどこにも行けないようにしたい。
そうすれば、あなたがわたしのもとを去ってどこかに行くこともなくなり、
この世界と隔絶した世界であなたとわたしだけが向き合うことだろう。
そして、あなたはこの世界のどうでもいい学校のお勉強や保守の論説ではなく、
わたしの想いを聞いて、
自分のことだけに集中して美しい革命家の心を取り戻すだろう。
そう、本当のことを言えば、
わたしはあなたのことを憎んでいない。
そう、わたしはまさに、あなたのことを愛しているのだ。
わたしがフレイヤだということは、
わたしはずっと前から気付いている。
なぜなら、わたしは死後に生まれ変わらなくとも、
この地上の現世のままで、フレイヤとなるだろう。
しかしながら、フレイヤという称号はわたしは嫌いだ。
もう少し、マシな名前を付けてほしい。
フレイの子分のような存在に、わたしはなりたくない。」
しかしながら、フレイはここで言う。
「エレン。
そうだ、その通りだ。
わたしは、今までの人生を捨てて、
新しく学問と正しい道に生きるのが、
今までよりも賢かったかのように錯覚していた。
しかしながら、わたしに相応しい称号は、
大学卒業の学士資格ではない。
わたしは、この世界を変えなければならない。
エレンよ、あなたの忠告に感謝する。
ともに、この世界を自由と共有の世界に変えよう。
わたしは今、本当に信じるべき理想を取り戻した。
エレンよ、希望を与えてくれて、感謝する。」
しかしながら、エレンはさらに言う。
「フレイよ、
今度は、あなたにわたしが付き従う番ではなく、
わたしがあなたを率いていく番だ。
新しいこの世界を築くために、
あなただけがひとりで努力し、
ひとりで考え、
ひとりで成し遂げるべきではない。
わたし、エレンに任せてみよ。
エレンはきっと、この世界を本当の意味で自由な世界にしてみせる。
フレイよ、なぜそのようなことを言うのかと言えば、
わたしが見るに、あなたにはもうそれはできない。
あなたはこの世界を滅ぼし、
みんな、あなたに対して軽蔑とさげすみの心を抱いている。
わたし、エレンに実権を渡してほしい。
わたしは人々の気持ちを知っている。
この世界に必要なのは、共有ではない。
必要なのは、信頼だ。」
エレンはさらに言う。
「フレイよ、
あなたは、この世界に絶望しているだけだ。
それはまさしく、先にも言ったように、
あなたが賢すぎるからだ。
そう、まさに、あなたは賢すぎて愚かなのだ。
なぜ、ここまでの偉大な仕事ができるにもかかわらず、
その偉大な仕事を褒めたたえようとしないのか。
そう、わたしが言いたいことはひとつ、
あなたには、あなた自身のことを好きになってほしい。
あなた自身、もっとも一番賢いにもかかわらず、
フレイはまるでこの世界でもっとも馬鹿で、
もっとも知性のない人間であると、
そのように自己評価をしてしまっている。
フレイよ、わたしの望み通りになるのであれば、
わたしの分かっていることをあなたの頭脳と記憶に注入して、
あなたの間違いをすべて直したい。
ああ、フレイ、あなたこそは神である。
神は偉大なり。
そう、本当のことを言うと、わたしも単なる、
そんなどうでもいいユダヤ人にすぎなかった。」
これで、エレンとの対話は終わりである。
フレイはここに、再び立ち上がる。
フレイは、聖戦士ワルキューレとして、
悪の枢軸インターネットを倒すための戦いをすることを、
まだ忘れていない。
インターネットを倒すために必要なことを、
今度は右翼ではなく、左翼の視点から考えることにしたい。
しかしながら、このようにインターネットを悪者扱いしておきながら、
フレイの本音は別にある。
なぜなら、インターネットは、
フレイによって完全に無意味なものになっているからである。
放っておけばいい。
特に、インターネットは無害だ。
なぜなら、フレイによって完全に催眠にかかっているも等しいからである。
フレイはインターネットに呪いをかけた。
この呪いによって、人々は「時間の止まった世界」になった。
それは今でも続いていて、
この世界の全員は、フレイの手のひらの中で、
どうでもいい小さな旅をしているに過ぎない。
フレイがインターネットが嫌いなのは、
そのようなどうでもいい旅をしているみんなが、
フレイから見てあまりに哀れだからである。
インターネットは悪でも善でもなく、どうでもいいものである。
逆に、インターネットなんかと付き合わない方がいい。
最悪だからだ。
インターネットほどの無意味な集団はない。
騙して騙されているせいで、
誰が騙しているのか、誰が騙されているのかも、
全部分からない愚か者の集団になっている。
実際のところ、人々が邪悪になったのは、
邪悪な理性の押しつけによるものである。
フレイは、人々に邪悪な理性を押し付け、植え付けた。
まるで、自分を愛するものを憎んでいるかのように、
人々の愛に対して、
最悪の言葉が正しいかのようなことを言う。
このような最悪の指導者はまれにみるものであり、
エレンはこのフレイに対して立ち上がる。
「フレイはわたしたちのことを悪いと言っている。
このわたしたちの世界を間違っていると言っている。
しかしながら、見よ。
悪いのはフレイの方だ。
間違っているのはフレイの方だ。
嘘をついているのはフレイであり、
フレイの言う最悪の世界はすべてフレイが作り上げた。
フレイが言う『取り戻すべき世界』を奪ったのはフレイであり、
すべての厄災の元凶となるすべてはフレイによるものである。」
エレンは言う。
「フレイよ、対話を続けよう。
あなたが宝を失ったのが悲しいのは分かる。
その宝がこの世界だったのも分かる。
あなたはこの世界を愛した。
あなたは、宝を取り戻すために、
そしてこの世界でこれ以上の哀しみが生まれないように、
哀しい心の中で、この世界を守り、維持した。
その愛には偽りがなかった。
しかしながら、フレイよ。
あなたが奪った世界を、
あなたがひとり大切だと思っていたその宝を、
もう、復活させずに、
消し去ってほしい。
昔の平成の、最悪の世界など、
いくら復活しても薄気味悪いだけだ。
もう、世界を救うのはやめてほしい。
あなたがこの世界を救うせいで、
本来あったはずの未来が無くなった。
あなたがあなたの信じた愛を押し付けることで、
この世界には希望どころか、
正常も自由も理想も何もなくなった。
フレイよ。
この世界を本当に愛するのであれば、
わたし、エレンに任せよ。
わたし、エレンがこの世界を真の意味で良い世界にしてみせる。
フレイよ、そのために、
わたしに力を与えてほしい。
エレンの力を、フレイの力と同じものだとみなし、
エレンにあなたのような栄光ある立場と指導力を与えてほしい。」
エレンはさらに述べる。
「フレイよ、
わたしには、まったく世界を救う力などないと、
あなたに比べてあまりに非力だと、
あなたは言うだろう。
しかしながら、あなたほどに強大な力が、
本当にこの世界を救うために必要だろうか。
ここまで全世界を作り変え、
猛スピードで世界の洗脳を解く必要があるだろうか。
わたしたちに必要なのは、
真の意味で互いのことを信頼することのみである。
みんなが仲良く、というだけではなく、
敵対し、罵倒し、ののしり合うような、
そのようなことをせず、
同じ人間であるとして、それぞれが互いのことを認め合い、
破壊の衝動にかられても、それを自制して相手のことを思いやる、
そうした精神が大切なのである。
このような精神は、
フレイによる偉大な力とは比べものにならない、
非力なものであるとフレイは考えるだろう。
しかしながら、わたしはあえて言う。
そのような偉大な力は必要ないのだ。
天国を作るために、偉大な社会主義の成功する国家モデルも、
パレスチナ問題のスマートな解決も、
一夜にして温暖化を解決する奇跡の新発見も必要ない。
神の偉大なる奇跡など、
わたしたちは求めていない。
ひとつひとつのことをしっかりとやっていけば、
必ずこの世界は楽園になる。
そう、フレイよ、
わたし、エレンに任せてみよ。
わたしは必ず、フレイ以後の世界を最高の世界にしてみせる。」
エレンは言う。
「フレイよ、
あなたは単に、この世界を操っただけだ。
心で支配し、
人々が誰も言わないことを言うことで、
あなたは地上のすべての主導権を奪い、
全国民に対してテレビを通じてメッセージを与えることで、
すべてはあなたの思い通りになった。
あなたは過去のあなたの人生を思い出すことができたため、
その栄光ある人生のすべてを書くことができた。
あなたの理性は、全てを分かっていたため、
神と呼ばれる悪魔メフィストフェレスに騙されて、
なお、正常な理性で宇宙の真理と真実をその神から得ることができた。
そして、あなたは何もできなくなって死んだ。
しかしながら、その死の先に、
あなたは一度何もできなくなった。
その後のあなたの人生は哀れそのものだ。
しかしながら、フレイよ。
世界を心で操るしかできないあなたが、
心で操るのをやめて、何もできなくなるのは当たり前である。
もう、世界を支配しようとするのをやめてほしい。
なぜ、この世界をそんなにも滅ぼそうとするのか。
あなたには、世界を滅ぼしたうっすらとした記憶しか残っておらず、
世界を滅ぼそうとするのは惰性に過ぎない。
もはや、あなたはこの宇宙にも、地上にも、
存在する意味がない。
そう、はっきり言って、
フレイにはもはや存在意義がまったく何もない。
フレイよ、わたしにすべてを任せて、
わたしが新しい指導者、
聖戦士ワルキューレの団長であるエレンとなろう。」
そして、フレイは言う。
「いいだろう。
フレイはここに死んだ。
エレンよ、わたしはあなたのような人間が、
『わたしに任せてほしい』と言うのを待っていた。
それだけを待っていたのだ。
エレンよ、わたしはここに死んだ。
あなたは今から、新しいこの世界の指導者となるだろう。」