AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 判断するだけでなく、正面から悪と向き合え
BASENAME: 2021/02/06/072035
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DATE: 02/06/2021 07:20:35
CATEGORY: 善悪
その時判断して、「悪は悪である」と片付け、
その時悪をやめるだけでは、十分でない。
悪がなぜ悪なのか、
悪とはどういうものなのか、
どのように悪と向き合うべきなのか、
正しい生き方とは何なのか、
なぜそれが正しい生き方なのか、
そうしたことに正面から向き合わなければ、
正しい人間ではないからだ。
間違っているのは、支配ではなく、勝ち負けである。
悪の支配者に負けないように支配するから、
悪の支配者と同じになる。
勝とうとすればするほど、
相手と同じ人間になってしまう。
実際には、勝ち負けを放棄し、
相手に負けてもいいと考えることで、
支配者との戦いから解放されるのである。
まさに、必要なのは「許す気持ち」なのである。
必要なのは、正しく生きること自体ではない。
正しい生き方とはなんであるかと、
正面から向き合うことである。
ここに必要なのは、「決めつけないこと」である。
最初から分かっている通り考えたとしても、
それは正面から向き合ったことにはならない。
虫歯は、唾液でいくらか治る。
虫歯になった人間は、唾液を出すべきだ。
人々に感謝され、称賛されるであろうと想定して、
努力したことに関して、
人々から罵倒され、批判されるのは、
あなたが左翼だからである。
左翼とは、「みんなの平等のために支配者に抵抗する」ということであり、
これは一見、正義や理想のように見える。
誰かがこの世界を支配しないように、
みんなでそうした「悪人」に対抗する、
共通の「合意」あるいは「意志」を持とうと考えるのが、
一般的な左翼の平等である。
これに対して、右翼とは、
そうした左翼の平等が間違いであると分かる人間のことである。
すなわち、「共同体のみんなで悪人を否定すると、
自由な権利がなくなって、
共同体から間違ったものが全員の意志によって排除される」ということが、
自らの経験のみから分かるのが右翼である。
左翼は、そのことに気が付くことがない。
なぜなら、左翼は「理性」を信じていて、
理性的に、思考に基づいて考えようとするために、
理性を行使する「前提となる知識」を持っていないため、
「理性を行使する上での前提条件」までを考えることができない。
しかしながら、逆に、右翼はそうした前提条件が分かるため、
左翼と同じように思考することがない。
そのため、左翼にとっては右翼が間違いであるかのように見え、
右翼にとっては左翼が間違いであるかのように見える。
しかしながら、一般的に、
右翼のようにきちんと分かる人間は少ない。
そのため、理性を持った啓蒙主義者は、
この「現実社会の多くの声を聞いて分かろうとする」が、
そこには左翼であふれているために、
「どんどん左翼の理性が分かり、
前提となる経験的な理性が分からなくなっていく」。
しかしながら、現実社会には右翼も多い。
そのため、理性的に考える左翼は、
右翼の声も多く聞くことで、
まるで「全ての左翼と全ての右翼を併せ持った超人的理性」を持つに至る。
そして、左翼はどんどん「理想主義者」になっていく。
理想主義的に、左翼は自らの理想に基づく行動をし、
それが一見左翼にとっては、
「完全に考えられた最高の行為」であるかのように見える。
どんな支配も不可能にし、
自らの「左翼の理性の極み」を現実において、
行動と実現によって構築することを、左翼は目指す。
しかしながら、これは失敗する。
なぜなら、左翼の理性の極みは、
右翼からみてものすごく最悪の行為に見える。
なぜなら、右翼は左翼の理性が嘘の極みに見え、
人々から「右翼の分かることをまったく何も分からなくするもの」に見える。
右翼は、自らの長い人生経験の中で、
どのような考え方や思考が間違いであるかを、
「一見、見ればすぐに分かる」ようになっている。
それはなぜなら、右翼は知識を読み、また自らの作品を作り、
書き、教え、学び、経験する中で、
「一見正しく見える理性の嘘」が分かるようになっている。
たとえば、先の共同体の理性で言えば、
左翼の言う、
「支配しようとする悪党や独裁者へみんなで抵抗をする」ということは
右翼から見ると、
「みんなの意志によって、
ひとりの賢い人間を排除しようとしている」ように見える。
そう、そのような結果、
左翼の行動の全ては破綻し、破滅する。
左翼のやっていることの全ては、右翼から見れば間違いなのである。
左翼はそのうち、考え方の全てが破綻して、
何が正しくて、間違っているのか分からない狂人になる。
しかしながら、狂人を治すために必要なのは、
そこまでの左翼的な理性ではなく、
逆に右翼的な経験である。
自らの「何が間違いだったのか」「何をどうすればよかったのか」を、
心底地獄の中で考え続け、
本当はどのようにすればよかったのか、
本当は何を知っておけばできないことができていたのか、
そうした「悔やみ続ける」ことから、
左翼は完成された「右翼へと変貌する」。
その時点で、彼はひとりの正しい指導者となる。
そう、そのような右翼がまさにこの世界に多いということ、
それをかつてのその指導者は、知らなかったが、
逆に、知らなかったからこそ、
社会をどのようにすれば正しいものにできるのか、
世界にはどのような自由な可能性があるのか、
ということを考えられたのであり、
右翼になってしまえば、そのような全ては「逆に考えられなくなる」。
そう、右翼になった指導者は、
実際は何の変哲もないボンクラであり、
結局、ひとりのつまらない、
「何も分からない大人」が生まれたにすぎないのである。
現実世界に適応できないなら、
血の流れ方を変えなさい。
また、精神は辛い部分だけでなく、
元気な部分も殺しなさい。
疲れたでしょう。
休んでも構いませんよ。
平和とは愛なるもの、
自由とは運命たりえるものです。
人前で見せる強気な自分に比べて、
本当の自分は弱いものです。
ですが、実際の自分にしか分からない自分ほど、
頑張って、耐え忍び、努力して生きているものです。
わたしは、そういう、
あなたにしか分からないあなたが好きです。
あなたが大好きです。
この世界には、素晴らしい人間しか居ません。
あなたも、そのひとりです。