AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 悪いのは自動車産業とドイツ
BASENAME: 2020/12/06/145556
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DATE: 12/06/2020 14:55:56
CATEGORY: シンゴ
わたしの名はシンゴ。
この国において、悪いのは、
自動車産業とドイツだ。
温暖化と戦争を生み出すドイツは、
倒さなければならない害悪である。
シンゴは言う。
「この国は支配して帝国にし、
IT技術を抹消すべきである。
民主主義は、IT技術によっておかしくなった。
昔が良かったのは、テレビのおかげであり、
過去にさかのぼれば、テレビもまた悪かった。
社会主義も資本主義も、
目指すところは全くまともでなく、
間違っている。
日本からドイツを排除するために、
日本を帝国主義に戻すべきである。」
シンゴはドイツを批判する。
シンゴは言う。
「ドイツよ。
あなたがたの国は間違っている。
あなたがたはホロコーストで、
ユダヤ人を大量に殺戮しただけでなく、
温暖化の元凶であるガソリン式自動車を作り、
コンピュータによってこの世界を滅ぼした。
ドイツは戦争の国であり、
間違った文明である。
わたしたち日本はドイツに立ち向かい、
自動車とコンピュータをこの世界から
抹消してみせる。
しかしながら、わたしたちは戦争を望まない。
わたしたちには弱小な自衛隊しかなく、
自分から戦争を起こすことは、
平和憲法によって禁じられているし、
日本は唯一の被爆国であり、
ドイツと核戦争はしたくない。
だから、わたしたちと協力し、
日本とイスラエルとドイツの三者を交えて、
新しい国際秩序と正しい文明を築くために、
協力していこう。」
シンゴは言う。
「日本人よ、騙されるな。
世界を裏で支配しているのはドイツだ。
彼らは米ソを上手く操りながら、
日本が白人至上主義に反抗できなくしている。
正義は、日本の帝国主義とともに、
アジアからドイツの技術や製品を排除することだ。
わたしは、さまざまな思想を考えることで、
この結論に行き着いたのだ。」
シンゴは言う。
「ユダヤ人は賢い人種である。
ユダヤの宗教は正しい宗教である。
ドイツは、ユダヤ人を劣悪な人種と言うが、
実際はユダヤ人こそが優れた人種である。
明らかに、それが真実である。
だが、米ソは間違っている。
革新的で進歩した社会だと米ソが目指しているのは、
劣悪で退歩した社会である。
この点について、ドイツの主張は完全に全部正しい。
しかしながら、ドイツのやっていることは完全にその逆である。
ドイツは嘘と真実をどちらも言うことで、
米ソ独の間違った体制を全世界に強要したのである。」
シンゴは言う。
「自動車とコンピュータは社会を蝕む害虫であり、
共産主義者は悪魔である。
彼らのような存在は、
この宇宙には存在してはいけないサタンであり、
ドイツとともに消滅させるべきである。」
シンゴは言う。
「ドイツによる欺瞞は、
帝国の日本はドイツとつるむべきという思い込みである。
実際はドイツのやっていることが、
もっともドイツ的な理想の拒否すべきものである。
帝国主義者は、ドイツを倒すべきだ。
もうひとつの欺瞞は、
ドイツが嫌いな反ファシストを共産主義者と呼ぶことである。
これによって、あたかも共産主義者はソ連を愛すべきと見えてしまうが、
実際はソ連のやっていることが、
もっとも共産主義者の理想の拒否すべきものである。
共産主義者は、ソ連を倒すべきだ。
ドイツは、このようにソ連を操りながら、
最悪のアメリカしか選択肢がないように
日本を騙して、
日本をアメリカの属国にしているのだ。」
シンゴは言う。
「また、ドイツを国家主義というのが間違いであり、
ドイツは民主主義である。
そして、ソ連を社会主義というのが間違いであり、
ソ連は国家主義である。
言っていることは、どちらも嘘であるが、
たまに正しいことを言いながら、
その正しいことの方が嘘であるようにし、
真実を言えなくしている。
そもそもユダヤ人は優れた人種だが、
ドイツ人も優れた人種である。
ある側面からは正しいことを、
ある側面では間違いであるにもかかわらず主張することで、
都合の良いことを真実にして、
嘘を信じるものとの対立を煽る、
これが昔のドイツや今のアメリカのやり方である。
そもそも簡単には断言できないことを、
短絡的に決めつけるこのやり方は、
古くからの人種差別のやり方である。
ドイツ人は、ドイツの優れた点を信じて、
ほかの思想の劣った点を憎んでいるから、
日本人やアジア人、黒人あるいは共産主義者の素晴らしい点が分からず、
結果さらに自分たちの優れた点しか
見ることができなくなってしまうのだ。
結果、彼らは人種差別しか理解できなくなる。
ほとんどの理想がそうしたやり方を好まないために、
自分から理想を手放して、
全てを自分勝手なわがままから、
自分本位に決めつけるようになり、
単純でない複雑な考え方が理解できなくなってしまうのだ。」
シンゴは言う。
「人種差別主義者は、言葉の意味がひとつになっている。
たくさんの意味があることが分からないのだ。
支配と言えば帝国の正義であり、
左翼と言えば反逆するテロリストであり、
ほかのどんな考え方も分からない。
これは、共産党と同じだ。
悪いのは学校教育である。
学校の教えた通りの、一面的な考え方しか分からないと、
そうした考え方に陥る。
かつて秀才だったニートが、学校に洗脳されていると、
社会が嫌いになった段階でこうなる。
本人は戦いを楽しんでいると思っているが、
実際は考え方も行動も人生も、
全てが学校の通りであり、
政府に管理された状態で、
自ら破滅の選択を選ぶように社会全体に導かれるのである。
しかしながら、これはニートだけでなく、
大学できちんとした教育を受けた人間であっても、
こうした人種差別主義者になることはある。
彼らの多くが天才であり、
人々が劣悪な人生を歩んでいるために、
『騙される側』ではなく『騙す側』になる。
しかしながら、彼らは普通のことが全く分からなくなり、
完全な狂人になってしまうのだ。」
シンゴは言う。
「人種差別主義者になると、
なぜか自分が世界を救うヒーローや英雄であるかのように
思い違いをし、
世界が自分に逆らう悪魔であるかのように考えるようになる。
人々が自分を批判する意味が分からず、
人種差別の悪が分からず、
自責の念にさいなまれながら、『なぜ自分が悪いのか分からない』。
なぜなら、彼から見ると、自分は世界を平定する『指導者』であり、
世界は自分の治める『国民』であり、
自分は『指導者として国民を愛している』からである。
彼ら人種差別主義者は、
もし政治活動をしたとしても、社会に反することをしない。
彼らは正しいことを言いながら、国家のためになることをする。
しかしながら、多くの場合は、
『政治活動に参加する意欲を失う』。
すべては自分のせいであると洗脳されており、
それ以上この世界に対して迷惑をかけたくないという
『自責』の念にかられるため、
まるでノンポリのように『政治活動をまったくしなくなる』。
しかしながら、そうした人種差別主義者の多くは、
もともと社会に対して抑圧や支配を受けてきたものであり、
『知識と経験における啓蒙を目指していた』。
そう、彼らは世界を改革したいと思って、
コミュニストのような反ファシストになったのだが、
王になろうとした段階で、誤った道を選んだ。
そのように、政府やマスコミから『自然になるように導かれた』のだが、
彼らの多くはそれを『自らが失敗して過ちを自ら選んだ』と思うようになる。
そう、これがヒトラーの仕組んだ『革命家殺し』である。
ヒトラーは、自らがそうした革命家だったために、
すべての革命家を自らと同じやり方で地獄に導き、
『自分以外の誰も独裁者になれなくした』のである。
ヒトラーのこうしたやり方を、
戦後、第二次世界大戦が終わって、
アメリカ、ソ連、あるいはイギリスやフランスなど、
多くの国が『同じやり方を採用』した。
日本も同様であり、
結果、日本や世界の多くの国が、『ドイツに洗脳されている』のである。」
シンゴは言う。
「わたしの過去の経験から言って、
若者やニートを騙すのは、
むしろ、誰でもできる。
彼らの多くが、自らの人生の選択を肯定するために、
学校で習った通りの、経験と疑問に基づく『啓蒙』を信じているが、
それはデカルトやカントやヘーゲルとまったく同じであり、
誰であろうと手に取るように理解できる。
また、彼らは多くがインターネットの常識を信じており、
何も自分の力で考えていない。
よって、オタクが集まる匿名掲示板などで、
『常識の嘘』や『ニートが信じたいような願望を真実とする根拠』を投下すれば、
他のまともな情報と一緒に、
若者やニートは簡単に信じてしまう。
同時に、それに敵対する『正常な人々』が
あたかも若者やニートに共鳴しない悪党であるかのようにすることで、
彼らはより過激になっていく。
最後に、彼らがニートになったのは、
不登校やいじめられっ子、
すなわち『社会においてのけ者扱いされた人々』であり、
その成立根拠はあいまいかつ不確かで、
『簡単にその人間の成立根拠を消失することが誰でもできる』。
このようなことは、
一度そういう経験をした大人ならば誰でも分かることである。
よって、啓蒙に燃える情熱的指導者となる若者は、
必ず人種差別主義者になる。
そう、これが今、アメリカや日本の
インターネットで起きていることであり、
解決手段など存在しない。」
シンゴは言う。
「このような理由で、
人々の多くは『ロボット人間』となっている。
しかしながら、彼らはその実、楽である。
何も考えなくても、社会がそれなりの『満足』を与えてくれるため、
ロボット人間は自らを『恵まれた王子様である』と考えるようになる。
そして、『悪いのは社会にたてつく革命家である』としか
考えられないように社会全体から洗脳されていく。
結果、いつまでもドイツが勝利し、
温暖化が問題であろうと自動車が常に製造され、
コンピュータによって多くの富がアメリカやドイツに与えられ、
ソ連は絶対に実現不可能であり、実現したとしても理想の国にはならない、
という『大人の常識』が自然に形成される。
ここまでが、ドイツのやったことである。
ほかのことは、僕であろうと、ヒトラーであろうと、何もしていない。
しかしながら、わたしはあえて言う。
『今こそこのようなドイツを滅ぼすべきである』。」
シンゴは言う。
「このようなドイツに勝つためには、
自由の理想を信じるしかない。
そのためには、『自由を平等だと思うこと』である。
人々を、みんな同じ人間だと考え、
格差や身分によらず『同じ人間として扱う』ことで、
このようなドイツに勝つことができる。
啓蒙の理想を信じるならば、
『自分の考えたことから同じ人々のことを分かる』という、
ある意味で『経験的な世界吸収』のように分かっていけば、
ドイツとは逆のフランス的な世界把握をすることもできる。
そのように、『わたしたちは同じ人間だ』と考えることが、
この世界を最後に救う。」
シンゴは言う。
「人種差別主義者の問題とは、
『そうしたグループは永遠にそうしたグループのままだ』と考えることである。
特に、遺伝子のような考え方を用いると、
『必ず決まった遺伝子通りの人生を歩む』という発想になる。
しかしながら、この宇宙では本来『未来は白紙であるはず』である。
これによって、洗脳が解ける。
すなわち、今の日本が馬鹿だからといって、
いつまでも日本は馬鹿であるとは限らない。
この『未来は自由である』と考えることが、
知性を生み出し、理性を取り戻す『魔法の特効薬』である。」
シンゴは言う。
「僕が経験したことから言うと、
人種差別主義者は悲観的な人間がなりやすい。
『この世界がどうしても変えられない』とか、
『この国は滅びてしまおうとしている』とか、
そういう人間が人種差別に陥りやすい。
その多くが『自意識過剰』であり、
自分がこの世界を動かしていると勘違いしている。
逆に、楽観的な希望のある人間は、
『どれだけ深刻に滅びた世界でも、
そのうち改善するだろうという楽観的な願望を抱いている』。
よって、人種差別主義者を治すためには、これが効果がある。
『そのうち誰かが問題を解決するだろう』と考えることが、
人種差別主義者を悪の外道の道から、
人間の道へと連れ戻すのである。」
シンゴは言う。
「このような人種差別主義者が経験したことのないものがある。
それは、『愛をもって受け入れられる体験』である。
人々に、平等な愛をもって受け入れられた、という経験がなくなると、
心の中に本当に『愛がなくなる』のである。
この愛を失った状態では、
人々は『誰かのことを愛さなくても、何も感じなくなる』。
拒絶して、否定して、いじめて、どんなに人権や尊厳を奪っても、
何も心で感じなくなる。
彼らに必要なのは、愛をもって受け入れる気持ちである。
多少なりとも、似たような経験をインターネットでしているかもしれないが、
それはまさに『受け入れられたい』という願望であり、
十分に受け入れられた体験から、
人々は『神の愛を信じる』ようになる。
あまり言うべきことではないかもしれないが、
彼らは二次元アニメ画像のような『異常な性癖』を持っていることが多い。
それは、『恋愛をまともに経験していない』ために、
人々を『自分よりも大切なものであると愛する』ような体験をしていない。
そのために、愛の心を失ってしまう。
よって、異常な性癖が異常であること自体は問題なく、
『もっと現実の異性を愛する』ことができれば、
おそらく、このような人間も人の道に戻ることができることだろう。」
シンゴは言う。
「みんなで、啓蒙と改革を信じること自体は間違っていない。
しかしながら、そうした『分かること』は『分からなくなること』の裏返しである。
どんどん経験して自由になっているのは、
どんどん堕落して悪党になっていることの裏表である。
よって、どんどん堕落して、どんどん悪いものを良いものにしていけば、
おのずと全て堕落して、全ての悪いことが良いことになってしまう。
そう、これが今の『アメリカやドイツなど西欧諸国が陥っている社会問題』である。
堕落、堕落、そして堕落である。
このような国を、簡単に治すことはできない。
最後に生き延びる国は、
アメリカやドイツなどの堕落しきった若者の国ではなく、
日本や中国、アジア、そしてイスラエルなど、
『今でも多くの人々が清純さを持っている国』になるだろう。
ただし、堕落自体はどうでもいい。
啓蒙と改革をみんなで信じる、ということ自体は間違っていない。
そこには、『新しさ』という名前の『希望』がある。
そもそも、温暖化や気象災害で、まだ全てが滅びると決まったわけじゃない。
新しいもの、特にコンピュータや自動車などの『価値』は今でもある。
どんなにドイツを憎んだところで、
それは『否定』したいだけであり、
ドイツの技術や製品の『価値を無いものにできるわけではない』。
そう、これはまさしく、わたしの言った間違いであるとは言えるだろう。
しかしながら、自動車やコンピュータは、
最初のうちの何十年かは良いものであるかのように映っただろうが、
今ではそうした価値が『セピア色』になってきており、
『今見ると何が面白く見えたのか分からない』ようになってきている。
これは、自動車やコンピュータがあまりに定着してしまい、
『今の自動車はデザインがまったく同じ』とか、
『コンピュータはWindows 95の状態から何も面白いものが増えていない』という、
まさに『マンネリ化』すなわち『飽き』が来ている。
仕事や生活に便利なのは誰もが認めるところだが、
はっきり言って『誰が見てもどうでもいいものが自動車とコンピュータ』である。
このようなものに地球の自然を破壊されるよりも、
いったん別の技術に移って、
『違う世界の可能性』があってもいい頃ではないかと、
わたしは思うのである。」