AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 平和を司る女神アテナ
BASENAME: 2020/11/15/212631
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DATE: 11/15/2020 21:26:31
CATEGORY: アテナ
CATEGORY: トランプ米大統領
CATEGORY: 新しい政党
ここまでで、僕の人生にあったことや、
僕の考えた哲学・思想は全て記述された。
ここから、わたしは、
新しいこの世界の環境に適応するとともに、
この世界を本当に正しい判断力で、
正しい世界へと導いていかなければならない。
わたしの名はアテナ。
世界を最後に平和にするギリシャ神話の女神である。
アテナは考える。
「この世界に、真に必要なものは何だろうか」。
アテナは、今までの神々や天使と違い、
一瞬で既にある答えを述べるだけではない。
この世界の未来や人々の現状と向き合い、
この世界をどのようにすべきか、
長い時間をかけて考えるのである。
アテナは言う。
「全てが言葉で、たとえば日本語で、
簡単に表現できるわけがない。
数学や理論的な言葉も必要だし、
実際のデータや人々の現実世界も考えなければ、
そんなものはでたらめであり、
無意味である。」
アテナは考える。
「むしろ、実際の世界の声を聞く手段として、
YouTubeは正しい。
人々が実際の人生で何を考えているか、
YouTubeの中高生から大人にかけての
さまざまな声を聞けば分かる。
インターネットは、実際、
悪くないものである。
なぜなら、書籍をたくさん買ったとしても、
そこには机上の空論しか書かれていない。
必要なのは現実のリアルな声であり、
特にコンピュータ科学を知りたいのであれば、
書籍よりもインターネットにあたるべきである。」
そして、アテナは考える。
「実際のところ、
誰も失敗した社会主義など望んでいない。
いくら資本主義のままで社会主義を実現しようが、
そんなものは誰も望まない。
そもそも、哲学的な叙述など誰も読みたくない。
自分でいくら偉大な神話や哲学者を作っても、
自己満足に過ぎず、
そんなものが評価されるわけもない。」
アテナは考える。
「ひとりで、世界全てを、
果たして治められるものだろうか。
ローマの皇帝なら、そのようにするかもしれない。
しかしながら、自分の身近な家族や友人、同僚を、
手助けする方が簡単である。
そうした身近な人間を手助けした方が、
結局、いいのではないか、
というのがわたしの考えである。
国全体をよくするのであれば、
支配することによってよくすると言うが、
それは単に騙してロボットにしているだけではないだろうか。
本当は、社会問題に精通し、
何らかのアイデンティティ的な希望を持った人間が、
自らの悲願を達成するために支配するのが必要であり、
単なる自分勝手な主張でこの国を支配しようと言うのは、
身勝手な私物化であり、愚かと言わざるを得ない。
そうではないだろうか?」
アテナは考える。
「志がある、ということは、
どういうことを言うのだろうか。
会社を作ってビジネスを始めるとか、
武者となって将軍と戦うといったことは、
志があると言われるが、
まさに、国家や社会における成功者になるということが、
志があるということだろうか。
わたしは、そうではないと思う。
同様に、世界を変え、世界における第一の指導者として
世界のリーダーシップを発揮し、
人々の望みを自らの実行力によって改革していくような、
強く新しい指導者を志があるというのであれば、
そんなものは無意味である。
なぜなら、結局何かをしているように見えて、
世界全てを変えているように見えて、
人々は単に何もできない個人として、
孤独あるいは制限されているだけであり、
変えるべき『社会』というものはそもそも存在せず、
国家における『制度』あるいは『時代』を変えているだけに過ぎず、
そうした制度や時代を変えることで、
人々を新しい世界へと『強制的に連れていく』という行為が
そうした『世界を変える』ということであり、
そもそも何もできない個人に対して、
『集団という名の全体主義的強要』を、
強制的に与えているだけだからである。
要するに、世界を変えたとしても、
そんな世界はそもそも存在せず、
あるのはまったく弱い個人に対する集団という名の強要なのである。」
また、アテナは考える。
「富の豊かさが社会において重要なのは、
労働者階級は、日々の生活にも苦労しており、
富があれば生活の足しになるからであり、
たとえば、楽に生きること、暮らすことのできる、
最低限の一定の水準を超えてしまえば、
それは『金持ちやブルジョワにとっての過剰な富』となる。
しかしながら、この富には意味がない。
生活に必要な富はそうした富のはるかに下の水準に位置し、
多くの場合、そうした過剰な富はまったく無意味である。」
アテナは考える。
「よって、日本やアメリカの中産階級のように、
一度富を手にした人間にとっては、
むしろ『現状維持』が重要になる。
すなわち、自分が勝者のままで居て、
人々が敗者のままで居ればいい。
そのために、下層民は平等を信じるが、
中産階級は平等も自由も信じず、
どちらかというと『不自由なままで今の生活を維持できる』ことを望む。
これが、今、トランプのような指導者が支持される理由ではないか。
中産階級以上の階級にある人間は『全員が保守派』であり、
下層民を救えば救うほど、特に苦労して貧民だった人間こそ、
『今の生活をなんとかして維持したい』と考えるのであり、
中国や韓国などは『今の生活を破壊する元凶』である。
よって、アメリカや日本の中産階級は、
今、『極右化』しているのである。
イスラムの移民についても、
インドのスラムについても同じで、
下層民を救えば救うほど、
彼らは現状維持という理由で、
下層民から富を奪う外国人が嫌いになる。」
アテナは考える。
「しかしながら、最初の命題に話を戻そう。
富の豊かさは、楽に暮らすことのできる、
一定の水準を超えれば意味がなくなる。
そう、これは社会主義における正当性を同時に与える。
すなわち、一定程度、全員が豊かになって、
それが安定して維持されるのであれば、
それ以上の富は必要ない。
そう、『過剰な富よりも再分配があるべき』であるとする、
社会主義者・共産主義者の意見は、
よく考えると正しいのである。
よって、わたしが考えるに、
極右化の先には、さらに社会全体が豊かになった上での
平等な社会が訪れるだろう。
そして、その時初めて、第二のソ連が生まれるだろう。
しかしながら、おそらくそのソ連は成功しない。
なぜなら、『再分配はそもそもが泥棒』だからである。
彼らは、作り出すことをせず、短期的な再分配だけを行うため、
『長期的な展望を欠いている』。」
アテナは考える。
「そのために、最終的に訪れるのは、
ソビエト型の再分配の社会主義経済ではなく、
国家が長期的な展望を計画する『国家社会主義』となる。
そう、そうした簡単なことは、
わたしが考えなくても、誰でも分かるため、
全てが成長し終え、平等かつ豊かになった日本では、
こうした『国家社会主義の再来』が起きているのである。」
アテナは考える。
「しかしながら、ここに記述するのは、
あくまで『平等を目指した場合の話』であり、
わたしは、この平等の理想そのものが間違っているという
可能性を指摘する。
なぜなら、『人はそれぞれ個性があり、
違うということがもっとも幸福』だからである。
よって、わたしはこうした国家社会主義は到来することはないと考える。
到来するのは、『個人が自分らしく生きられる社会』であり、
それは要するに『今の民主主義の日本』である。」
アテナは考える。
「ここまで見たところ、
自由主義においても社会主義においても、
その根幹とする政策にはあまり違いがないことが分かる。
だからこそ、自由主義と社会主義は、
『資本帝国主義勢力だ』とか、『悪の独裁帝国だ』と言って、
いがみあうべきではない。
わたしたちは、『みんなが幸福に暮らせる』という共通の理想を持っている。
よって、違う思想を敵対し、排除するのではなく、
わたしたちは共存し、
多様性のもとに平和でなければならないのである。」
アテナは考える。
「しかしながら、自由主義が正しい。
なぜなら、このように考えると、
むしろ、『豊かにすることが必要なだけ』だからである。
社会全体を豊かにしていくこと、
それが必要であり、
そのためにはむしろ、自由にした方が良い。
自由な上で、競争原理の下に競い合えば、
社会全体は豊かになる。
今の社会は、そうした『自由主義における社会の発展』が
一通り終わって、
停滞している中で『現状維持だけを望む暗闇』になっており、
それが現状維持を破壊する『外国人への排他的感情』になっている。
しかしながら、ここでいったん我慢せよ。
ここで我慢していれば、
必ず社会全体へと富は少しずつ波及していき、
社会そのものが『幸福な平等の社会』となる。
そう、右翼化するアメリカやヨーロッパも、資本主義化する中国も、
こうした『同じ経済的原理』の中で政策を行っており、
結局、カール・マルクスの言う通りの『ソ連』が誕生するが、
同じようにそれは失敗し、
また、国家社会主義で『世界が破綻』するかのような、
独裁者ヒトラーと同じような指導者が現れる。
そう、政治経済など、それだけの話に過ぎない。
政治の話など、分からない方が良い。
独裁者ヒトラーは、心底クズで、最低最悪の人間だが、賢い人間だ。」
しかしながら、アテナはまだ考える。
「このように富という視点で社会全体を考えることが、
むしろ、わたしには無意味に感じられる。
単に豊かになりたい、というだけに過ぎない。
実際、社会にとって必要なのは豊かさではなく、
むしろ文化である。
文化をそれぞれが愛し、文化をそれぞれが生み出すことでしか、
社会は良いものにはならない。
そして、ここで必要なのは、
自由と不自由のバランスである。
たとえば、善良な人間ばかりが多いとすれば、
自由は善良なものになる。
しかしながら、凶悪なものがその中に紛れ込めば、
文化はいっぺんに消滅し、自由は凶悪なものになる。
そう、ヒトラーはこうした『邪悪な存在』のことを、
先ほどの『現状維持を破壊する外国人』と結び付けて、
単に『ユダヤ人』と呼ぶことにした。
しかしながら、わたしが考えるに、
そうしたものはユダヤ人ではない。
なぜなら、昔はユダヤ人がそういうものだったかもしれないが、
今の日本においては、
『インターネット上で誰もがそうした破壊行為ができる』からである。
そう、実際はこの問題がどんどん深刻になる。
なぜなら、破壊行為はインターネットで全てが繋がった現在、
特にLinuxのようなIT技術に精通した人間から見れば、
『設定や管理の不備があるサーバへの侵入など簡単』だからである。
今から、こうした問題がIT技術とともに深刻化するだろう。
ただし、また最初の命題へと戻そう。
社会にとって必要なのは豊かさではなく文化である。
日本人は、こうした『文化』の大切さに気が付きやすい。
なぜなら、日本人は和の文化というもっとも異なる文化の中で、
さまざまな外国の文化をごちゃまぜにした中で生きている。
このような文化は、最近は『オタク』と呼ばれるサブカルチャーで、
少し『子供っぽい文化』となっているが、
わたしが思うに、IT技術と同時に、この『幼児化が深刻』である。
大人たちも、子供たちも、インターネットやオタク文化のせいで、
どんどん幼児化し、『正常な大人として発育しなくなっている』のである。
そう、わたしが思うに、
もっとも今リスクが高いのは、
IT技術によるハッキングと、オタク文化による幼児化が、
『社会をきちんと成り立たせることすら不可能な社会になっていく』
という問題であり、
これが、トランプ以後、バイデンや菅などの首脳に課せられた課題である。
彼らははっきり言って『無能』であり、
『何一つきちんとすることができない』からである。
そう、ここできちんと日本が賢くならなければ、
地球はまさに『滅亡』するだろう。」