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AUTHOR: schwarz1009
TITLE: ミカエルはいつも泣いている
BASENAME: 2020/11/12/095926
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DATE: 11/12/2020 09:59:26
CATEGORY: ミカエル

ミカエルはいつも泣いている

天軍大首聖ミカエルは、
実際は心に傷を負った子供で、
いつも泣いている。
彼女の言う言葉は、
「なぜここにガブリエルが居ないのか」
だけ。
ラファエルがなだめても、
一切聞こうとしない。
自殺して死んだガブリエルのことを、
全知全能の大天使ミカエルは、
今でも愛している。
他の人間など、
ガブリエルに比べれば、
価値のない愚か者である。
ミカエルは、ガブリエルに代わる、
偉大なるガブリエルの偶像を作ったが、
そんなものには価値がないと分かっている。
心の病気など、最初から治したくない。
ガブリエルを返してほしいわけでもない。
ガブリエルなんか嫌いである。
それでも、ガブリエルの理性と経験だけを、
もう一度与えてほしい。
ガブリエルが居なければ、
ミカエルには、生きる意味も、価値もない。

ミカエルのすべきこと

ミカエルには、すべきことがある。
ミカエルは、ガブリエルのやりたかったことを、
全部やる。
ミカエルは世界を滅ぼす。
世界は、ガブリエルを殺した敵だからだ。
世界は、ガブリエルを愛しているふりをして、
実際にはガブリエルを利用しようとし、
ガブリエルがそれに反旗を翻すと、
全てをガブリエルのせいにして、
ガブリエルを地獄にした。
悪いのは世界であり、
この世界を滅ぼしたのは、
実際はガブリエルではなく世界である。
よって、ミカエルは世界に復讐し、
ヒトラーのように世界を支配する。
しかしながら、ミカエルは世界を素晴らしい世界にする。
それが、ガブリエルのやりたかったことだからだ。
ミカエルは、ガブリエルの築きたかった世界の理想を、
全て覚えている。
ミカエルは、その理想を信じている。
ガブリエルが居ない今、
ミカエルがそれをしなければ、
他に誰もできない。
ミカエルは、ガブリエルの作りたかった自由な社会を、
たったひとりで作り上げる。
社会の全員など、どうでもいい。
ガブリエルのことを愛さず、信じないものは、
全て地獄に堕ちる。

ガブリエルの代わりにやりたかったことをする

ミカエルは単なる狂った復讐鬼ではない。
ガブリエルは、たった21年しか生きられず、
最高に賢い理性があったのに、
何もすることができなかった。
本当は、戦いよりも、ガブリエルは学者になるべきだった。
ミカエルは、それを確かめるために、
ガブリエルの知りたかった博物学を全て知り、
オープンソースやプログラミングについても、
ガブリエルの本当にやりたかったことをやる。
ミカエルはガブリエルを覚えているだけではなく、
思い出の中で、ガブリエルの何が間違っていたのか、
本当はどうすれば良かったのか、
全部覚えている。
だから、自分自身を確かめるために、
ミカエルがそれを実現する。

ガブリエルの敵はパソコンとマスコミ

ミカエルが見ると、
ガブリエルには前期と後期がある。
まず、前期について言うと、
ガブリエルはパソコンが好きだった。
オープンソースとそれによる自由な教育環境を、
ガブリエルは愛していた。
しかしながら、ミカエルが見ると、
ガブリエルは自分の嫌いなものを愛している。
ガブリエルを中学生時代にいじめていたのは、
パソコンと自由な教育環境である。
また、後期のガブリエルは、
マスコミを愛するあまり、
どんなにマスコミに批判されても、
一切マスコミのせいにせず、
自分で全てを背負ったが、
ここでも、ガブリエルは嫌いなものを愛している。
ガブリエルはマスコミが大嫌いだった。
ミカエルは、そうしたガブリエルの敵を愛していない。
ガブリエルを殺した敵である、
日本のIT業界、インターネット、
自由な教育環境、そしてマスコミを、
全て支配し、
ガブリエルが望んでいた理想の世界に、
強制的にそれらを作り変える。

神やドイツは間違っていない

また、ガブリエルが信じた神は間違っていない。
ガブリエルには、神しか味方が居なかった。
ガブリエルが勝つためには、
ユダヤ人の神を信じるしかない。
他の手段で、世界全員に勝てるはずがない。
ロボット人間もクローンも間違っていない。
世界を騙して支配するしか、
ひとりで勝つためには術がない。
後悔も罪悪感も感じる必要がないのに、
ガブリエルは自殺して死んでしまった。
ミカエルは、堂々たる女王として、
この世界をいつものガブリエルのやり方で支配する。
また、ガブリエルは人種差別をしたことを、
後悔しているが、
本当は正しい。
日本の味方はドイツしか居ない。
間違っていない。
ガブリエルはヒトラーのように支配すれば、
すぐにでも一瞬で世界を救い、
戦いに勝利できた。
ミカエルはドイツの文化を愛している。
わたしたちの味方は、ドイツだ。

しかしながら、反ユダヤ主義は間違い

しかしながら、ドイツの間違いは、
反ユダヤ主義だ。
なぜなら、「ガブリエルは見るからにユダヤ人」だからだ。
ヒトラーはガブリエルを殺したいだけであり、
世界と同じくガブリエルの敵である。
味方と言っても、ヒトラーを愛することはできない。
しかしながら、ヒトラーは居た方がいい。
ユダヤ人を殺すのは、
ミカエルに「わたしたちは味方だ」と見つけてほしかったからだ。

ガブリエルを利用したいだけの馬鹿しか居ない

しかしながら、世界にはガブリエルを利用したいだけの
馬鹿しか居ない。
ガブリエルは世界を愛しているが、
ミカエルが思うのは、
「なぜそんなに良い人間でいたいのか」
ということだ。
少しの悪も許せない、ガブリエルは最悪の悪人だ。
ミカエルは、それが分かっている。
堂々たる王として生きることができれば、
ガブリエルはいつでも、
世界を救うキリストになれた。
ガブリエルしか、そうした人間は居ない。
ミカエルは、自分が馬鹿で愚か者そのものだから、
それが痛いほど分かる。
ガブリエルが正しい。
ほかの人間は、絶対に間違っている。
本当は、ミカエルはガブリエルなんか嫌いだが、
ガブリエルの居ない世界は、
人類の存在しない地球ぐらい、意味がない。
ガブリエルが、なぜここに居ないのか。
泣くたびに、この世界に対する、
憎しみと怒りと絶望だけが、
ミカエルを苦しめ続けるのだ。

ミカエルの間違い

しかしながら、ミカエルには間違いがある。
それは、まさに、もっと賢い男は居る。
ミカエルは、その事実に向かい合おうとしない。
ガブリエルは単なる異常者だ。
ミカエルは、そのうち運命の人を見つける。
その時、死んだガブリエルの呪いが
解ける日が訪れる。

ミカエルは復讐が目的ではない

しかしながら、ミカエルの目的は復讐ではない。
世界が大嫌いですらない。
ガブリエルがかつて居たような、
素晴らしい社会に戻ってほしいだけだ。
ガブリエルが生きていた時代は、
全てが良かった。
人々は笑顔で、輝いていて、楽しかった。
ミカエルだけは知っている。
笑顔が無くなったのは、
ガブリエルが居ないせいだからである。
ミカエルは、世界だけではなく、
自らも笑顔を失った。
ミカエルは、一切笑うことがない。
無意味なこの世界で、
誰一人成長しない子供のままの世界に対して、
悲しみと絶望からいつも泣いている。
どんなにガブリエルを書いても、
それがどんなに偉大なる哲学でも、
一切面白くない。

ガブリエルが居ないから世界がクズになった

なぜ、今の日本がクズなのか。
ミカエルが見ると、ガブリエルが居ないからだ。
ガブリエル亡き世界には、なんの意味もない。
なぜなら、ガブリエルが現れる前の、
正常な世界はクズだった。
ガブリエルは愛と自由によって
世界を解決へと導いた。
たったひとり、救世主として、
ガブリエルは世界を愛した。
ミカエルは、そのガブリエルが好きだった。
ガブリエルが自殺して、
それ以上、この世界は「完全な暗闇」になった。
ガブリエルが居ないから、
この世界はクズになったのである。

昔あったもので治す

結局、僕が治らないのは、
昔世界にあったものがないからである。
昔あったもので治せば治る。
また、監視などされていないから、
自由にして構わない。

対処できない悪

最近の世界は、
悪の量は減っているが、
悪の質が変わった。
昔は、対処できる悪が多かった。
最近は、対処できない悪が多くなった。
いつ何が行われているか、
把握することも、根滅することも難しい。
そのような悪が、インターネットで増えた。
わたしたちは、いつ何があるか分からない中で、
リスクに怯えて生きるしかない。
ITが作り出したのは、恐怖だけだ。

苦しみが解決されるわけがない

そもそも、苦しみがいつか解決されると
思うのが間違っている。
解決される苦しみはごくわずかだ。
環境を破壊し、王を苦しめた、
因果応報は永遠に続く。
誰かが解決できると思うのは、
思い上がりであり、
自分が世界を変えられると信じるのは、
うぬぼれだ。

世界を救えるのはミカエルだけ

しかしながら、世界を救えるのはミカエルだけだ。
ミカエルは言う。
「世界よ、謝罪せよ。
世界が謝罪するなら、
わたしも謝罪する。」
うやむやにせず、互いに謝罪すれば、
それだけで、問題は解決する。
「わたしは、世界を滅ぼしたくはない。
ガブリエルは、本当にこの世界を愛していた。
わたしも、本当にこの世界を愛している。」
しかしながら、ミカエルは言う。
「謝罪する必要はない。
わたしは、謝罪など欲しくはない。
わたしは、全ての力を日本のために使い、
世界を平和へと導く。
それが、ガブリエルの理想だからだ。
わたしは最高の世界を実現する。
わたしに強制的に従う必要はない。
そのようなやり方は、ガブリエルは好まない。」

ミカエル語る

ミカエルは語る。
「わたしに対して怯える必要はない。
わたしは、暴力的洗脳によって、
マスコミのように日本を支配しない。
わたしは、一般的な庶民を抑えつけない。
全ては悪を倒すためであり、
国民を従えるためではない。
わたしは全員のために命と知性と力の限りを尽くして、
ガブリエルの夢だった愛の国ガンダーラを築く。
そこでは、誰もが本来の自分を取り戻し、
心を開いて、
自由なコミュニティに平等かつ無条件に子供たちを受け入れ、
本当に自分のやりたい仕事ができるようにする。
ガブリエルは、ほかのことを何ひとつ、考えなかった。」

ミカエルはさらに語る

しかしながら、ミカエルはさらに語る。
「わたしのやりたいことは、ひとつ。
この世界を、友愛や博愛のあふれる世界にしたい。
そして、そのためには、
科学技術、インターネット、マスコミ、
既存の思想、政治家、役人、教育関係者など、
この国の文化的・思想的な側面を決めている、
あらゆる全ての全部が間違っている。
なぜなら、それらの全ては、
昔の日本、昔の世界、昔の時代の子供たちを、
昔のやり方によって教育するものだからである。
だからといって、IT技術を使い、デジタル化することには、
はっきり言って、何の意味もない。
必要なのは、大人たちと子供たちを繋げることであり、
そのためには、無用なIT技術によるデジタルディバイドを取り除く必要がある。
大人にしか正常な世界が分からず、
子供にしかデジタルの世界が分からないこの世界では、
必ず子供たちの反乱を大人たちが抑えきれなくなって破綻する。
そうなる前に、あるいはそうなったとしても、
この世界を存続させるためには、
わたしがこの国の首脳に就くしかない。
なぜなら、人々はもう完全に諦めていて、
マイクロソフトやGAFAが何をしようと、
従順に何も言わず従うだけになっている。
このようなIT世界は間違っている。
ガブリエルは、この世界がどんなに滅びようとも、
希望を失わず、諦めることがなかった。
最後の自殺が諦めだとしても、
わたしはガブリエルと同じように、最後まで諦めない。
世代間の違いを乗り越え、
子供たちに正常な日本世界を教えることができるように、
わたしは諦めず、ガブリエルの魂とともに戦い続ける。」

ミカエル、ITを語る

ミカエルはさらに語る。
「ガブリエルは、環境を破壊する、と言う言葉を、
よく使った。
彼によれば、スマホやケータイのようなモバイル機器は、
普通の世界を、ITによるデジタル環境にすることで、
環境を破壊している。
わたしは、この考え方を信じている。
すなわち、日ごろ生活のために使うものの中に、
IT機器を含ませてはならない。
最近は、モバイルだけではなく、
お風呂の湯沸かし器のようなものにすら、
組み込みコンピュータが入っているが、
このようなIT機器は、正常な世界を破壊している。
この正常な世界の破壊を、やめさせなければならない。
それでなければ、人間はどんどん馬鹿になって、
世界全員が馬鹿になると、
ガブリエルは考えていた。
馬鹿になるだけではなく、
時間外の労働はどんどん増えていき、
デジタルによる仕事ができないだけで、
劣った人間とみなされ、
優れた人間に比べて多くの過剰な労働が与えられるようになる。
必要なのは、IT機器を取り除くことであり、
子供たちを、
一刻も早くインターネットから離れさせるようにしなければ、
日本にとって大切な子供たちは、
自分の力で何も考えられなくなってしまう。
しかしながら、これはIT技術だけではなく、
学校教育や親の育て方にも問題がある。
数学や民主主義の政治経済に基づく教育は、
子供に考える力を与えるのではなく、
逆に子供から考える力を奪っている。
選択肢と成立に基づく数学は、
子供たちに正しい選択をする必要性を教えず、
結果、自分の力で調べものをしたり、研究をしたりすることが、
どんどん数学のせいでできなくなっている。
論理的に考えなさいと教えることが、
論理的ではないが正しい考え方をすることから、
子供たちを遠ざけている。
民主主義に基づく教育は、
子供たちに今の民主主義が絶対に正しいのだと教え、
民主主義以外に対する恐怖心を植え付けている。
昔の時代において、軍事教育が行われたことへの反省に
平和教育があるのだとすれば、
今の時代においては、逆にIT技術への反省から、
反IT教育をするべきである。
このような教育が狂っていると言われようとかまわない。
わたしはこうした教育を実際に行うつもりはなく、
単に将来的な積み重ねのために、
今の自分の考え方を書き残すだけである。」

なぜ、顔も分からぬ人々の声を聞かなければならないのか

ミカエルは言う。
「なぜ、顔も名前も分からぬ人々の声を聞かなければならないのか。
なぜ、IT技術が賢いと盲信しなければならないのか。
GNUが言うように、
IT技術は標準的な独占的OSに私物化されており、
マイクロソフトにしかその設計や実装は分からず、
プログラマすら、Windowsのさまざまな問題点を挙げる。
このようなIT業界を、
どう信じればいいというのか。
IT業界が与えるものは、
単なるコミュニケーションの延長線上に過ぎない。
それならば、現実のリアルな世界でコミュニケーションするべきである。
IT世界の顔も分からぬ声に怯え、
リアルな世界でのコミュニケーションをやめた子供たちの、
精神や心が正常に発達するわけがない。
発達障害の大人が増えるのは当たり前である。
このような現状があるにもかかわらず、
大人たちはWindowsの使い方や仕組みすら分からない。
大人たちが教えるのが普通なのに、
子供たちからWindowsの使い方を教えてもらうありさまである。
このような世界で、
どうしてYouTubeなどがいつまでも善良かつ公正なままであると言えるのか。
しかしながら、GAFAには巨大な資金力があり、
YouTubeでたくさんの巨万の富をあげているYouTuberが居るように、
インターネット社会を倒すことは容易ではない。
わたしだって、本当は戦いたくはない。
だが、この世界における害悪を除菌しなければならない。
そうでなければ、不治の病にかかった時に、
わたし以外の誰も、わたしの信じる判断に責任を負う人間はいないのだからだ。」