AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 遠い記憶の中に、正常な世界があるとしたら
BASENAME: 2020/11/08/191258
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DATE: 11/08/2020 19:12:58
CATEGORY: 遠い記憶の正常
遠い記憶の中のどこかに、
正常な世界があるとしたら、
わたしはそれに向かって歩み続ける。
このような異常極まりない世界で、
ひとつだけの唯一の希望、
それは、わたしの記憶の中の正常である。
そもそも、この世界には何もない。
あるのは、学校と結婚だけである。
人々は、何も存在しないこの世界で迷い、
生きるためだけに自由と時間を犠牲にして金を稼いでいる。
最後までこの世界で宝を探し求めるが、
何も見つかることはなく、
人々は自分の人生には何もなかったと思っている。
しかしながら、見よ。
この文書に、全てが書かれているだろう。
いざゆけ、世界よ。
新しい未来を、ここから作り出そう。
そう、この世界には、
端的に言って「何もない」のである。
この世界は、何もない世界である。
人々は自由において
今まで快楽に溺れて生きることしか知らず、
一般的普通の人間には
科学の価値も宗教の奇跡も分からない。
そう、この世界には何もない。
季節が変わり、気候が変わっても、
そこには何も見出すことのない、
一般的な普通の人間こそが、
普通の常識と理性を持っているのだから、
そもそも、狂人ではないまともな賢い人間など、
この世界には存在しないのだ。