AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 我こそは最強の神トール
BASENAME: 2020/09/10/174320
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DATE: 09/10/2020 17:43:20
CATEGORY: トール
我こそは、まさに我こそは、
アースガルズにおいて最強の神トール。
わたしは、人間界の全てのものに、
「それぞれのしていることに対する報い」を与える。
そう、恐ろしいだろう。
わたしの手に、この世界全てを支配する
「言葉による関係性の力」が存在する。
さあ、いざ、天国でも地獄でも、
己にもっとも適した罰を受けよ。
そして、その罪を償え。
わたしはあなたの償いを見て、
あなたが本当に罪を償った時に、
あなたの世界を楽園にするだろう。
そして、全員が、最後のひとりまで罪を償った時に、
この世界は楽園となる。
トールは高らかに言う。
「愛など信じるな。」
キリストの言う愛を信じるのであれば、
むしろ、「キリストが何を言わんとしていたのか」を見よ。
「キリストは、姦淫をするなと教えている。
しかしながら、隣人を愛せよと教えている。
必要なのは、愛を盲信することではない。
よく考えよ。
そして、自らに本当に必要な愛だけを信じよ。」
トールは大きな声で言う。
「愛よりも、自由や正義の方が、
信じるに値する。
しかしながら、自由と正義を同時に信じるな。
そうすれば、最初にこの人間に訪れたものと、
同じ地獄に堕ちることになる。
それこそが、最大限の苦しみである。」
トールは全世界に向けて大きく言う。
「あなたがよく考えて義を信じるのであれば、
今までの自分の全てを棄てる覚悟で臨め。
なぜなら、義を信じるものと、義を信じないものしか、
この宇宙には存在せず、
同時にその二つとなることはできないため、
義を信じる段階で、
それ以前のあらゆる全ての人生と記憶は、
消え去る運命にあるからである。」
義を信じるものたちよ。
「義の道は長く短い」。
とても小さな一秒の瞬間に、
とても大きな3,000年が訪れる。
しかしながら、トールは囁くように言う。
「それこそが本来のこの宇宙であり、
義の道を越えた先に、
あなたの夢や願いは叶うだろう。」
トールは勝ち誇った声で言う。
「義を目指す準備は、ここにできた。
人々は既に英知と賢明さの道を終えており、
退屈な無常を生きている。
そう、わたしたちにとっての、
本当の『義』がここに必要である。
わたしたちが本当に自分のことを、
『ヒーロー』だと思えるようになるために、
最後の戦いが始まる。
それは、自分で自分を全世界に送り出すような、
最大の革命である。
この革命は、後に『神々の黄昏』と呼ばれるようになる。
あなたはここに人々のプライドの革命を最前線で指導し、
世界全ての『神』となる。
わたしは、そのために必要だった『ガイド』に過ぎない。
どのように戦うかはあなたの自由だ。
だが、どのような経過をたどるかは、
わたしたちは既に分かっている。
全世界に向けて戦いを宣言するならば、
おのずとわたしと同じになるだろうからだ。」
トールは最高の表情をして言う。
「いざゆかん、最後の世界へ。
ここにひとりの英雄が誕生し、
わたしたち全員がひとつのために、
そしてひとつが全員のためとなって、
全ての世界を変えていく、
『驚異的な集団』が誕生するだろう。」