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AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 西洋哲学(現代)
BASENAME: 2020/09/07/190524
STATUS: Publish
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DATE: 09/07/2020 19:05:24
CATEGORY: 哲学
CATEGORY: おすすめ

ニーチェ

ニーチェは、キリスト教を批判した哲学者。
キリスト教を、
「天国ばかりが価値があると言うせいで、
今のこの地上の世界の価値を見失っている」
などと批判した。
神に変わって「超人」の概念を導入し、
真理など存在せず、
「権力への意志」によって「解釈しているだけだ」とする。
彼の思想はセンセーショナルでかっこよかったが、
反ユダヤ主義思想を生み出す元凶となったなど批判も多い。

マルクス

マルクスは、共産主義の創始者。
労働価値説と剰余価値説という考え方に基づく
独自のマルクス経済学を築き、
「生産様式」や「階級闘争」をベースに、
社会は資本帝国主義によって
資本家の搾取と疎外によって労働者は不利な立場に置かれており、
また、資本主義は生産過多によって滅びるため、
革命を起こして計画経済と国営化をベースとした、
共産主義経済に移行すべきだとする。
知識人や下位階層の労働者に対して受け入れられた思想ではあったが、
マルクス・レーニン主義はソ連という大失敗を生み出した。

フッサールとヤスパース

フッサールとヤスパースは、現象学の哲学者。
フッサールは、「厳密な科学」によって
宇宙や世界のさまざまなことを「意識の現象」であるとする。
ヤスパースは、集団の中で没するのではなく、
本来の自分に立ち返ることで、
真理を取り戻すことが出来ると考える。

ウィトゲンシュタイン

ウィトゲンシュタインは、
独自の「言語哲学」と「分析哲学」を生み出した哲学者。
独自の明晰な分析により、
この世界全てを冷静かつ冷徹に見つめるかのような文章を叙述する。
「語りえない場合は沈黙するべきである」という言葉が有名。

ハイデガー

ハイデガーはドイツの実存主義の哲学者。
ナチス・ドイツにコミットしたともいわれるが、
その哲学は存在論でありながら一種の唯心論であり、
「それが関心されていないなら、それは存在していない」と考える。
こうした関心を「ゾルゲ」と呼ぶ。
人間を「現存在」と呼び、
存在の「了承」と「超越」を「時間化」から考える。
まるで戦争の最前線にいるかのような「緊迫した文章」を、
自分が「全て分かっている知性と頭脳」から書き記していく。
彼の著作「存在と時間」は20世紀最大の哲学書と呼ばれる。

サルトル

サルトルはフランスの実存主義の哲学者。
ハイデガーとは対照的に、マルクス主義へ傾倒した哲学者である。
「人間は自由の刑に処されている」とか、
「実存は本質に先立つ」という言葉が有名だが、
この意味は、自由の中で人々は本質を見失い、
本質が定まらないまま、
その本質が成立していることを前提に生きることを強制されている、
すなわち自由の刑に処されている、
などといったことではないかと思う。

フーコー

フーコーは、現代哲学者。
フーコーは、知を権力だと考え、
また、人間の規範や規則は訓練であり、それは政府や権力による訓練だと考えた。

デリダ

デリダは、現代哲学者。
デリダは、脱構築と言う考え方から、この世界を再考する。