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AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 仏教
BASENAME: 2020/06/18/181916
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DATE: 06/18/2020 18:19:16
CATEGORY: 宗教
CATEGORY: 仏教

仏教の基本

仏教では、私達の生きているこの宇宙以外にも、たくさんの宇宙があり、そのどれにも仏という最高の存在が居るとする。
四千年前に、この宇宙が存在する前からあった、この宇宙の教えを悟ったのが、釈迦如来である。如来とは仏という意味である。
釈迦は創造主ではなく、この宇宙の真理を悟り、それを人々に教える教主である。釈迦は、この宇宙の真理を、小学校、中学校、高校のように、みなに順番に教えた。とてもたくさんのことを教えたため、たくさんの経典にそれぞれ名前がついた。
この世界は常に移り変わり、同じままで留まるものは一つもない。だが、移り変わるということ自体は変わらない。常に移り変わる、ということが、常であり、あらゆるものが常であることはない。これを諸行無常とする。
ものは、あるでもなく、ないでもない。ものは、あるわけでもなく、ないわけでもない。これを空とする。
人間には、生老病死の苦しみがある。これが人生である。これを四苦とする。
人間は、生きている間にした悪行の全てを背負って、生まれ変わる。このカルマは、自分のした全ての善と悪の業を刻み込む。だから、生きている間に善根を生まなければならない。

仏教史

釈迦すなわちブッダは、たくさんの教えをさまざまな経典に残したため、一部の教えを取り出してさまざま宗派が生まれた。
東南アジアに伝わった小乗仏教は、僧侶になった一部のものしか悟りにあやかることができない。そのため、小さな乗り物とする小乗仏教と呼ばれる。
これに対して日本などに伝わった大乗仏教では、誰でも簡単に仏の力にあやかれる。
真言宗では、大日如来を信仰しているが、悟りを得るためには出家して修行をしなければならない。
それに対して、阿弥陀如来を信仰する浄土宗では、阿弥陀仏に全てを委ねて、阿弥陀経の念仏を唱えれば、死んだ時に極楽浄土に往生できるとする。どんな人でも、悪人でも極楽浄土に行ける。
この分かりやすい簡単な教えは、鎌倉時代の飢餓や飢饉で、末法の世と呼ばれる苦しい社会の中で、人々の救いを求めて爆発的に広まり、今でも日本人は浄土宗やその流れをくむ浄土真宗を信仰している人が多い。
また、禅宗では、釈迦の言葉自体には意味がないとし、座禅を組んで瞑想し、雑念を廃すれば、波立つ水面が綺麗になり、悟りを写し取れると考えている。禅宗は武士道と結びついた。

仏教哲学

仏教には、哲学的な側面があり、四諦や八正道など、自ら考え悟るための哲学を教えている。
四諦とは、苦とは何か、苦の原因とは何か、苦を滅するとは何か、苦を滅する方法とは何か、というブッダによる悟りの教えである。また、八正道とは、八つの正しい生き方と方法であり、これらによって人々は解脱し、仏となる。