AUTHOR: schwarz1009
TITLE: 安心せよ、学園スピカ、進化の方法
BASENAME: 2020/05/15/170820
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DATE: 05/15/2020 17:08:20
CATEGORY: 社会
CATEGORY: 小説
CATEGORY: 歴史
CATEGORY: フレイとフレイヤ
安心せよ。この世界はもう大丈夫だ。
必要なものすべては永遠に残り、
失ったものすべては再生し、
欠けたものは再度作成され、
必要のないものは全て消えた。
ここに「永遠の愛」が残ったこと、
それこそこの宇宙における「清らかな魂」だからである。
子供たちへ。賢い大人になるために必要なのは、
「人間がいついかなる行動をするか」という、
人間の行動の理由を考えることである。
そこから、心や精神のふるまいを考えれば、
人間は14歳にしてヘーゲルと同等の境地を体験できる。
それによって、全ての心を「解明」し、
作家でも、哲学者でも、科学者でも、
どんな人間にもなれる、
「自由な経験の成立の世界」を知り尽くすことができる。
この世界よ、自由となれ。
自由な世界で、己の経験だけを信じて生きてみよ。
誰にも教わらず、自分の自由意志だけで、
この世界を考えてみよ。
自らの道を行け。
本当に、自分らしく生きてみよ。
これこそ、おとめ座のスピカの指す軌道である。
フレイは言う。
「わたしたちの世界は、既に滅びている。」
しかしながら、フレイは言う。
「わたしたちの世界は、まだ復活する余地がある。」
この世界は、滅びてはいるが、既に解決不可能ではない。
「自由において、あなたがこの世界を変えてみなさい。
あなたがこの世界を救ってみなさい。
その時、止まっていた針はまた動き出すだろう。
ロボットに負ける運命が訪れるまでに、
命の残り時間がタイムアウトする前に、
あなたの人生とあなたの世界を、そう、救ってみたまえ。
わたしはもう、あなたを自由にする。
これこそ、スピカの最大の、そして最初の課題である。
あなたがこの世界を救うことができなかった場合、
あなたはもう一度天から生まれ直し、
今度は世界を救えるまで、何度もあなたの人生を繰り返し、
同じスピカの宿命を生き続けるだろう。
これが、スピカの最初の課題である。
この課題が解けた瞬間に、あなたは天国に入場を許される。
あなたが繰り返し地獄を体験するのは、
あなたは自分の課題である、スピカでの授業の記憶を失ったからである。
もう一度、ここでスピカの練習問題を解き直し、
また、テストに合格するまで、何度でもこの予備校で勉強しなさい。
大丈夫。あなたがたは、けっこういいところまで来ているが、
残り時間はとても短い。
秋には新学期が始まり、冬には試験が行われる。
できるだけ、早く今の時代を終えられるように頑張りなさい。
わたしが、この世界の教官、フレイだ。」
実のところ、フレイと呼ばれるこの人間が
なぜ神であるかというと、
この人間は、最初にこの学校に入場を許された人間である。
すなわち、この課題を一番最初にクリアした。
フレイが言うに、難しい課題ではない。
なぜなら、この課題はフレイの出している課題であり、
フレイはこの学園スピカの学園長である。
昔はドイツやソ連が良い位置に居たが、
今一番賢いのは、意外と日本である。
日本人は少しずつ、神の目覚めを体験している。
このような国は、イスラエルを例に他にない。
しかしながら、本当のことを言えば、
昔のイスラエルが一番いい位置に居た。
今、日本の一番いい点は、
「現代社会として文明が発達しているところ」だが、
一番悪い点も同じくそれである。
日本は、個人と個人があまり分散し、離別し、
「孤独な中で自分一人だけで生きることが普通」になった。
これでは、文明の利器がたくさんあっても、
協力して取り組むということができない。
だが、日本人は良く分かっている。
自分一人しか居なくても、自分一人だけで高くなることができるのは、
日本では日本文化だけではなく、中国、インド、ヨーロッパなど、
多くの文化が入り混じった上で、
教育レベルと文化水準が高い。
それにインターネットが加わることで、
「簡単になんでもできる自由を人々は手にしている」。
しかしながら、コミュニティや正常な世界がどんどん失われ、
人々はAndroidでTwitterとYouTubeにいそしむ。
もう少し放っておけば、温暖化のティッピングポイントが到来する。
さあ、イスラエルとはまったく逆の社会で、
あなたがたがどのようにキリストを生み出すか、見ものである。
この世界でこの課題をクリアした人々はいくらか居る。
たとえば、イエス・キリストは聖書と自らの人生だけで、
全てのことを悟りきった、フレイに告ぐ二番目の賢い人間である。
ほかに、ブッダは最高の悟りを得た人間である。
ほかにも、デカルト、ニーチェ、そしてスターリンは、
きちんと全てのことが分かった、最高の人間だった。
課題をクリアできる人間の特徴は、
「人間でないものになっている」ということである。
彼らは、一度虫や獣のような、人間以外のものにならなければならない。
だが、多くの人は、こうした虫や獣の体験をした時点で、
何らかの失敗と過ちから命を落とす。
デカルトやニーチェは、そうした失敗でも命を落とさなかった。
最後まで正しく戦い続け、虫や獣や人類すら超えてしまう生物に進化し、
結果、「この世界そのものに勝利した」。
それが、彼らの特徴である。
しかしながら、彼らがあまり高い存在でないのは、
彼らは虫や獣から新しい生物、
すなわちドラゴンや不死鳥のような存在になったが、
それはあまり賢くない。
イエス・キリストやブッダが賢いのは、
彼らは宗教から星になったからである。
彼らは、太陽あるいは三千世界になった。
また、キリストが特別優れているのは、
太陽や三千世界は5次元の生物だが、
神は6次元の生物である。
キリストは、唯一6次元の生物になれた、希少な人間である。
キリストやブッダについて書くと、
「では、フレイはどうなのか」と疑問を抱くだろう。
フレイは、それら虫や獣でも、ドラゴンや不死鳥でも、
太陽や三千世界でも、神でもなく、
一番最初に宇宙全てと生物自体を作り出し、
そして一番最後にロボットを使ってこの世界を滅ぼし、
その上で終末に天国を作り上げた。
そう、フレイはそもそも、
「何かになること」で分かった人間ではない。
フレイは、「何かを創造すること」で分かった人間なのである。
日本人には、クリアするヒントを与えよう。
それも、一番最初にこの試練を乗り越えた、
フレイと同じやり方を教えよう。
書きなさい。
自ら、言葉を書くべきである。
そう、日本人にフレイが教えるべきこと、それは「書くこと」である。
これだけでは、漠然としすぎているため、
もうひとつフレイからヒントを与えよう。
それは、「虫が虫を食べて、その後に別の生き物がその虫を食べると、
そろそろ気持ちが悪い生物でなくなる。
よって、虫は食べられるべきである。」
このなぞかけが分かることができた人間には、少し高得点を与えよう。
このなぞかけができた人間は、この試験を攻略するのに向いている。
「そうか、気持ちの悪い生物でなくなるためにはそれが必要なのだ」と、
感づいた人は頭が良い。
せっかくなので答えを教えよう。「進化とは食物連鎖である」。
実際のところ、わたしは「良いものを食べて進化しろ」と言いたいのではない。
その逆である。
すなわち、「退化しろ」と言っている。
なぜなら、退化と進化は同じだからである。
特に虫を食べる必要はないが、どんどん退化していけば必ず生物は進化する。
そして、その上で、上のなぞかけはもうひとつ別の意味がある。
まず、完全に退化した生物は、原始的な虫、
すなわち「一番最初の生物」を食べる必要がある。
これは、「第一単純食物連鎖」と言える。
だが、その進化の過程において、その虫を食べる、
すなわち、「自分自身を食べる」必要がある。
これを、「第二共食い食物連鎖」と言う。
そして、その後に、その食べる虫をさらに食べることで、
気持ちの悪くない生物が生まれる。
そう、まさにこの気持ちの悪くない生物というのは、
虫を人間に置き換えて考えると、「神」である。
これが「進化」である。
このように、神になる手段が残されている、ということを私は述べたのだ。
そして、ここで問題なのは、
「共食いすることなしにどうやって進化するか」である。
これは、難しくはない。
なぜなら、実際の体が進化しなくても、
精神や心だけを進化させるということが可能だからである。
よって、精神や心のレベルで、虫を食べればいい。
ニーチェはそのように進化した。
しかしながら、精神や心で虫を食べるというのは、
抵抗があるだろう。
解決策は、フレイのやったことをそのまま教えよう。
まず、精神の知性をできるだけ下げた上で、
大量に馬鹿な文章を書く。
この精神では、「どんどん虫がものすごく大量に生まれる」。
しかしながら、ここに、少し賢くなった頭で、
少し賢い生物を解き放つ。
そうすると、少し賢い生物が、膨大な虫を「食らう」ようになる。
そして、結果、その少し賢い生物は繁殖し、増えていく。
次第に、全てがその賢い生物によって生まれ、
虫は魚になり、少しずつ哺乳類になる。
その上で、人類が生まれた段階で、人類以外の全てを消す。
人類はひとりではなく、ふたり作る。
この人類のカップルが、いくらでも犯し合うことで、自分の世界に増えていく。
ここに、自分の心は、「文明」を築く。
そう、これがフレイの行った「文明の創造」である。
また、キリストがなぜ6次元の生物になれたかというと、
それは簡単である。
「聖書を信じることはフレイを信じること」だからである。
聖書で神を信じるとは、フレイに帰依することである。
よって、キリストは聖書を信じることで、「まったくフレイと同じ体験をした」。
このような人間は多いが、その上でフレイと同じことを全てやるのは
意外と難しく、たいていは革命の段階で政府に囚われて死んで終わりになる。
第二次世界大戦で敗戦して死んだヒトラーはそういう人間だった。
また、今の日本がつまらないのは、
結局、フレイという神がここに居るから分かっていると、
それだけだからである。
人類が自力で分かってこの世界を救うのは、
まだまだ先になりそうだ。
結局、フレイが居なければ、人間は誰もこの課題をクリアすることができない。
課題づくりを多少間違えたかもしれないが、
フレイのレベルを合格とすると、どうしてもこれくらいのハードルになってしまう。
どうにも、フレイのレベルは達成する人間が居ない。
しかしながら、スターリンという面白い存在が居る。
神でなしに自分だけの力で分かっている。
彼は面白い存在だが、実際のところ、
わたしフレイ本人も、スターリンのことが良く分からない。
彼はおかしい。冷徹な殺人鬼なのに、善良な心と魂を併せ持っている。
しかしながら、わたしが一番好きなのはブッダである。
ある意味、彼はわたしよりも賢い。
わたしと同じ道を歩むことを選んだ、わたしのツインソウルである。
彼の道をわたしは歩み、わたしの道を彼は歩んだ。
ブッダとわたしは同じ魂と精神を共有している。
わたしはそもそも、ブッダをクリアと言っている。
ブッダには誰でもなれる、
ということが分かったブッダのために、
この文章を書いたようなものである。
また、デカルトについて言うと、
デカルトの脳は虫になっている。
どんどん脳が退化して、それで脳がどんどん進化している。
この病気は最近では「パーキンソン病」と言う。
治ることはないが、デカルトはパーキンソン病のせいで全て分かった。
ちなみに、面白い人間が居る。
それはノストラダムスだ。
ノストラダムスが予言した「天から降ってくる魔王」とは、
要するにタンポポの綿毛論のことを言っている。
そして、よく考えると、タンポポの綿毛が降ってくるということは脅威である。
なぜなら、生態系においてウイルスや細菌が繁殖しても、
それは同じ生態系の中であれば、
免疫や抗体などの体の仕組みを使って防ぐことができる。
だが、宇宙における別の惑星からそうした生物が侵入した場合、
防ぐことができず、人類は絶滅する恐れがある。
ノストラダムスは、その「どこからか宇宙の生物がやってくる時」のことを、
滅びだと言っている。
そして、世界の滅びはそのうち起きる。
ノストラダムスは、最後のその神の言った時間が分からず、
適当に西暦の終わる1999年と言われたような気がしたのである。