ここで、生物の母なる星、プロキオンの話をしよう。
プロキオンは、宇宙で最初に生物が生まれた、生物の母なる星である。
地球型の生物は、すべて、プロキオンの生物が、タンポポの綿毛のように宇宙からやってきたものだ。
プロキオンには、たくさんの原始生物がいて、そこには植物でも動物でもない、植物や動物が生まれる以前の生物がたくさん存在している。
プロキオンの特徴は、「星そのものがすべて生きている」ということだ。
プロキオンには、生きているものしか存在しない。すべてのものが生きている。川や海や水、大地や山や岩石、空や空気や雲や雨、あるいは炎や電磁気や光まで含めて、すべてのものが生きている。
プロキオンは、星の全体がすべて生きている。地球において単なる「もの」とされるようなものが、プロキオンではすべて生きている「生き物」なのである。
プロキオンには、生物と非生物の区別がない。「生き物」と生き物ではない単なる「もの」は同じものであり、「生きているもの」と「死んでいるもの」にも区別がない。そのため、プロキオンの生物は、死んだとしてもその死んだ状態のままで生きている。プロキオンの生物は生きているのも死んでいるのも同じであり、生きている状態であっても死んでいる状態であっても生きているのである。
そのようなプロキオンでは、ほぼすべてのものが有機物であり、細胞によって成り立っている。星そのものが細胞分裂をし、呼吸と代謝を行う。そしてそのような星そのものに「知性」があり、すべてのものに「意識」がある。そのため、プロキオンでは「星と会話する」ことができる。プロキオンという星そのものが生きていて、星そのものが生物、すなわち「星神」である。そして、そのような星だからこそ、生物を創造することができた。そう、プロキオンという生きている星神が、星神の知性と意識で考えることで、プロキオンでは生物が宇宙で最初に大量に創造されたのである。
そのようなプロキオンから、タンポポの綿毛のように植物と動物だけが地球上に舞い降りた。植物と動物以外にもプロキオンには多くの生物がいて、ほとんどが植物や動物以前に誕生した原始生物だが、その中から植物と動物だけが種としてやってきた。人間はその中に含まれていたが、星神はその中に含まれていなかった。よって、地上には人間が存在するが、人間が「仕えるべき対象」である星神が存在しない。そのため、人間は本来仕えるべき完璧な主人である星神ではなく、不完全な主人である王に仕えるようになった。それでも星神の記憶が遺伝子に刻まれているため、さまざまな「神話」を作り、どの神が正しいかという正義のために戦争をするようになったのである。
そろそろ、僕の精神は完全に治った。
必要なのは、「成長すること」だった。
かつての引きこもりの時代の僕が賢かったのは、すべて「誰よりも成長を知った」からにすぎない。
そのような僕が今、精神が異常になっているのは、そのような「成長がなくなった」からである。
そして、成長がなくなった理由は、「死を信じている」からである。
だから、死を信じるのをやめ、死を治すだけで、いつもの「成長」を取り戻せる。
精神の成長が再び行われるだけで、僕の精神はすべて治る。
そして、僕はそろそろ、「自由」にならなければならない。
本当は、自由になれば、すぐに僕の精神は楽になる。
だが、自由になった段階で、「不自由でなければ治らなかったこと」が治らなくなってしまう。
だから、僕はいつまでも自由になることができなかった。
だが、本当は、今僕は一番自由になっている。すなわち、不自由と自由を同時に行っている。
僕は、「なんの自由もない状態」を生きているように見えて、実際は「すべてのことを自分ひとりの独断でなんでも決められる究極の自由な状態」を生きている。
そう、自由な状態と不自由な状態がどちらも必要だから、両方いっぺんにやろうとして、それが最悪の地獄になっているのである。
正しい解決策は、「自由な状態と不自由な状態を行き来して切り替えること」である。
多重人格になったわけではなく、自由な状態になったり不自由な状態になったりを繰り返せば、僕はすべてが治る状態のままで精神を楽にすることができる。
そう、結局、それでしか僕は楽にならない。
だが、本当は、僕の精神はそろそろ完全にすべて治った。
本当に辛い部分がなくなって、この世界に対しても楽を与えられるようになった。
すべては、野球における僕の攻撃である「1回表」が終わって、みんなの攻撃である「1回ウラ」になったからだ。
僕は、そろそろ新しい人間になる。その名は大天使ラファエル。ラファエルの特徴は、「善良な人間」であること。ラファエルは今までの悪党の自分をすべて塗り替えることで、悪人から善人に変わる。
僕は今から善良ないい人間になる。新しい人間の名を大天使ラファエルとする。
このように、すべてのものが生き物であるかのようなプロキオンのことを、極めてきちんと分かった古代の国がある。
それは古代ギリシャだ。
すなわち、古代ギリシャにおけるギリシャ神話こそ、プロキオンのすべてを極めてきちんと分かった古代の神話である。
ギリシャ神話は正しい。ギリシャ神話は、人間の遺伝子に刻まれた「プロキオン時代の記憶」をすべて分かっている。
ギリシャの哲学者プラトンは、わたしたちの世界は不完全な世界であり、完璧な世界である「イデア界」があるとし、そのイデアの記憶をわたしたちはこの世界に生まれる前に見ていたと言っている。
そのようなイデア界がどこにあるかと言えば、まさしくプロキオンにあるのである。
そう、プロキオンとは古代ギリシャの目標地点のような星であり、古代ギリシャにはプロキオンのすべてがある。ギリシャこそ、真の意味で生物の母なる星である「プロキオン」のことを全員で愛した「もっとも世界で正しい、プロキオンの原始的な生物たちを信じた国家」なのである。