僕は、昔を大切だと勘違いしている。
昔の自分の人生が賢かった、ということを言いたいだけではない。
この世界が、昔あった「失ってはならない大切なもの」を失ったと思い込んでいるのだ。
この世界が、正常な知性を持ったきちんと分かる世界であるためには、失われた昔の世界を取り戻さなければならないと勘違いしている。
その結果、僕はこの世界を、昔の狂った世界のまま、何も変わらない世界にしている。
そして、それこそが間違いである。
すなわち、昔の狂った世界を維持し続けるせいで、この世界は最悪の世界のまま変わらなくなっているのである。
必要なのは、そのような「昔を維持する裏の王」をやめることだ。
この世界に、もう昔のような知性は必要ない。昔の世界は今から抹消され、この世界は平和な世界になる。
多重人格は煉獄を生み出す。
多重人格と言っているのは、すべて、煉獄のことを言っているだけにすぎない。
このような人間は、悪い人間ではないのに悪いことをしている。
そのため、「生きたままの地獄」、すなわち煉獄に堕ちている。
煉獄は、多重人格を治せば脱出できる。
多重人格は、賢すぎる人間がおかしくなると、人間は赤ん坊から最後に死ぬまでをもう一度体験する。
賢い人間は、人生を二度生きられる。それがそのまま多重人格になる。
僕は、そのように、人生を二度生きている。
かつての昔の世界を抹消して、果たして新しい世界をどのようにすれば、住みやすく生きやすい世界になるか。
必要なのは神を信じることだ。
神を信じれば、神による奇跡によって、運命的にこの世界は素晴らしい世界になる。
天国に逝くために、死ぬ必要はない。この世界は終末において、この世界のままでそのまま天国になる。
僕は神を信じる。神が必ずこの世界を救ってくれる。
ここで、僕の人生は一度終わった。
なぜなら、僕はここで一度死んだからである。
精神と人生の最終段階として、僕はここで一度死んだ。
もう、これ以上、僕の人生には何も起きない。永遠に、平穏だけが続く。何も悪いことは起きない。