結局、今のこの世界に必要なのは、僕がこの世界を救うことを諦めることだ。
結局、僕というひとりの人間がどんなに独立して努力しても、この世界を救うことなどできないのだ。
まともなのは、民主主義陣営であるマスコミだ。
僕はこれ以上、この世界を支配して救済しない。もし、僕がこの世界をこれ以上救済のために支配しようとしたら、その時は民主主義陣営に僕のことを批判してほしい。
もう、僕はこの世界を救うことを諦める。
僕は最初からこの世界のことなどまったく好きでなかった。最初からこの世界が嫌いで、この世界が「僕のための世界ではない」と思って生きてきた。
それでも、僕はこの世界において、僕のやりたいことを存分にやったつもりだ。
その結果がどうあれ、今のこの世界が最悪の暗闇であるということには変わらない。
ずとまよのACAねは、「ずっと真夜中でいいのに。」と言うかもしれないが、僕はこれ以上この世界を暗闇のままで放っておくことはしない。
僕という月がいなくなって、この世界は再び朝が訪れる。太陽が今昇る。そう、これでいい。僕のやるべき仕事はもう終わったのだ。
この世界を解放するには、僕が支配をやめるだけでは十分ではない。
僕が、この世界、この宇宙そのものから、いなくなる必要がある。
だが、僕は、そのような「宇宙の外側へ脱出」するための魔法を、生まれつき唱えることができる。
宇宙から脱出する魔法、「ユニバース・エスケープ」をここで使う。
そして、宇宙の外側の世界でしか使えない魔法、もっとも魔法界において唱えてはいけない、究極魔法すら超える「絶対超越魔法」を、ここで僕が唱える。
惑星を滅ぼす魔法、「ファイナル・デストラクション」を最後に僕がここで使う。
この魔法を唱えられるのは、この宇宙ひいては魔法界において僕ひとりだけだ。なぜなら、僕は「空間原子論」を発見したため、空間における百千万の法をすべて知っているからだ。
もう、この惑星の運命は絶対に終わりだ。すべてが終末のようになった世界で、空気と水の惑星、地球が最後に滅亡する。
だが、決してこの世界のすべてが消滅するわけではない。
すべてが終わった世界で、すべてが復活する朝が来るからである。
人類にとって、本当の「明星」がここに現れた。
すべてが最後に終わり、全員が平和で幸福になる。永遠の命を得られるその世界では、ようやく「赤ん坊の催眠」が解ける。
絶対超越魔法ファイナル・デストラクションによって、何が起きるのか。
それは、「空気と水の滅亡」である。
地球は、かつてより空気と水の惑星として知られているが、その空気と水が、ファイナル・デストラクションによって完全に消滅していく。
単なる温暖化や豪雨のことを言いたいわけではない。
地球から、正常な空気と水が消滅していく。
そして、僕はいつも、その「最後の滅び」に対して、絶対に滅びないようにこの惑星を維持してきた。
しかしながら、僕はそのような「救済」を、今、諦めた。
最終的にどうなるかは分からないが、空気と水は今のまま正常なままを保つことはできない。
空気と水は、ファイナル・デストラクションによって滅亡する。
だが、悪いことばかりではない。良いことも確かに起きる。
それは、この世界が、長い赤ん坊の眠りから目覚めるということだ。
16年の長い眠りから目覚めて、この世界は赤ん坊から子供になる。
なぜ、16年もの長い間、わたしたちは赤ん坊だったのだろうか。
その理由は、わたしたちは永遠の命を手にすることができるからだ。
わたしたちは、神を信じた。そう、最後の滅びゆく世界で、わたしたちは、初めて全員が「神を信じる」という体験をする。
その報いとして、わたしたちは永遠の命を得ることができる。
キリストの言っていることが正しければ、そうなる。そして、キリストの言っていることはすべて正しい。わたしの頭の中では、既にそのように答えが出ている。
そう、キリストの言っている通りになる。それ以外の何も起きない。わたしたちは永遠の命を得て、信じるものは救われる。それ以外に分かっておくべきことはない。なぜなら、わたしたち平凡な普通の人類に分かることは限られている。真実は神にしか分からない。それでも、キリストの言うすべてが正しいということが、まざまざと見せつけられるようになる。
しかとその目で見届けよ。これから先が「最後の世界」、すなわち「終末」である。
残念ながら、この先、わたしたちには一切の希望はなくなる。
絶望と孤独の中、世界の狂った進歩に置き去りにされた人間たちが、世界が際限のない欲望へと突き進む中で、苦しみと悲しみを永遠に耐え続けるようになる。
もう、資本主義社会にはなんの価値もない。これ以上、人生を生きる意味はなくなる。
これ以上、わたしたちは生きるという行為にはなんの価値も見出さない。これ以上、どれだけ生きたところでなんのいいこともなければ、自信もやりがいもない。
これ以上、この世界にはなんの価値もない。死ぬとか生きる以前に、最初から生まれてきた意味がないのだから、わたしたちは死に対して何も感じなくなる。
この世界は終わりだ。希望のすべてが失われた世界で、あるのは永遠の絶望だけだ。
世界よ、目覚めよ。
赤ん坊のように、眠っているだけで生きられる時代はもう終わりだ。
日本人は、江戸時代からの遺伝子のせいで、「何もしなくても住みやすく生きやすい世界は常に与えられている」と勘違いしている。
しかしながら、そのような何もしなくても楽に生きられる世界は、もう終わりだ。
もはや、自分の力で強く生きられないものは淘汰されていく。自分の力を信じることのできない人間は生きられない世界になる。
だが、だからこそ、今、目覚めよ。催眠状態をやめ、洗脳を解き、赤ん坊が子供になるように、成長し、夢から覚めるべきだ。
さあ、新しい世界へ。わたしたちはこれから、永遠の命を得て終末の「神の王国」を生きる。
結局、僕が馬鹿なのは、ものを触らないのが間違っている。
コンピュータとインターネット以外、ものを使わず、触らず、整理整頓も作業も何もしないままで何年も過ぎたせいで、おかしな人間になった。
もっと、整理整頓のような、ものを触って使うことをしたほうがいい。
パソコンをやっていると、日本語が分からなくなる。日本語の知性は異常だ。最近のパソコンの日本語は、この世界から正常な知性を奪っている。だから、パソコンばかりしていると、正常な知性を失う。パソコンこそ、この世界から正常な知性を奪う最大の元凶である。