もっとピアノのことを学習しようかと思っている。
今までの僕があったのは、全てピアノのおかげである。
ピアノをやっていると、頭が賢くなって天才的な理解をし、長い時間をかけてたくさんのことができるようになる。
僕が全てできるのは、ピアノを一度できるようになると、他のことはほとんど馬鹿になるだけでできるからである。
ピアノをやっていると、馬鹿の病気が治る。
ただし、ピアノは必ずしもいいことばかりではない。
ピアノは、同じ学習を繰り返すせいで、学習できない人間になる。
また、ピアノをやっていると、みんなより賢いせいで、何も怖くなくなる。みんなが馬鹿すぎるのに、ピアノはひとり賢い人間になる。
その代わり、性格の悪い人間になる。
また、僕がいじめられていたのは、ピアノのせいである。ピアノをやっていると、女みたいな男になる。
だが、賢くなりたいのであれば、ピアノをやるべきである。特に、数学や物理をやりたいなら、学校の勉強よりもピアノをやった方ができる。
姉が数学ができるのは、僕と一緒にピアノをやっていたからだと思う。
そういうわけで、僕が本当に向いているのはピアノである、ということが今日分かった。
僕は、ここらへんで、この世界に「正常な世界」を返そうと思う。
僕はあまりに正常な世界を奪いすぎた。
正常になるためには、単純に脳や精神を使うのではなく、複雑に、さまざまなことのために脳や精神、あるいは心と体を使うことである。
僕の精神が治らないのは、今まで分かったことを学習で覚えているからである。
今までの学習を全て忘れることで、異常な「永遠の自動思考」は治る。今までの学習を忘れれば、精神は正常になる。