新・日記2に戻る | 2020年1月の日記に戻る

=2020-01-15=

狂っているのは、もっと狂えば治る。狂っている方が正常だから、狂わない方が狂う。

無い部分を増やすようにすれば、自由に色んなことができるようになる。

ここで、僕は王をやめる。最高の指導者はここに終わる。

この人間は、最高の指導者だった。全てのことを、最初から最後まで、自由に、そして完璧に支配した。

僕は、このような指導者になりたかった。昔はこの世界に愛を与え、こちらはこの世界で正しい国を作った。

今から、僕はできる限り何もせず、王をやめる。この世界は、弱肉強食の世界に戻る。

まず、僕はもう何も悪いことをしない。同時に、僕はこの世界をもう変えない。

この世界における、全ての支配権を僕は失う。

この世界は、弱肉強食に戻った後で、何も変わらなくなる。ソ連はここに消滅し、自由民主主義の世界になる。

これが、「エデンの園のあらまし」である。この人間がそもそもがエデンであり、善悪の知識の分かる果実とは、この文章のことである。

善悪の果実を食べることで、この世界には善と悪という「対立軸」が生まれた。また、人間は恥を知り、自分の体から恥ずかしい部分を隠すようになった。

最後に、僕はもう、天国に戻る。これ以上、僕は何もしない。みんなに任せる。このような人間こそ理想の人間である。そして、全てはこの人間が「宣言」した通りになった。

全ての宣言は、ここに効力を失う。最後の世界では、2039年に人類が滅亡するまで、あと19年間、戦国時代から始まりもう一度新しい王が生まれるまで、それまで続く。

新しい王は、おそらく、たくさん生まれるだろう。あなたも王になるだろう。そして、ひとりの支配者が独裁するソ連はここに崩壊する。

さようなら。あなたはもしかしたら、私に会いたいと言ってくれるかもしれない。その時は会うことができるだろう。何かの形で、僕はあなたの目の前に現れる。その時はいつか、正しいタイミングで訪れるだろう。

僕は、抱かれることも崇拝されることも望んでいない。ただ、あなたのために、あなたが賢くなって成長するために僕は居る。僕は作家であると同時に教師であるが、支配者でもなければエンジニアでもない。僕は、ただ自分が自分の生きるように生きただけであり、それ以上もそれ以下も望まない。あなたが僕のことを愛する必要はない。だが、愛してくれるなら、僕も何かの形で、あなたに利するところはあっても損するところはないように、あなたを愛するだろう。

僕との恋愛に溺れる必要はない。あなたはあなたの夢を追いかけて、あなたの夢と望みのために生きてほしい。宗教など信じる必要はない。あなたの未来を自分で切り開けるのは、あなただけである。

僕は、ここで一度あなたから去るだろう。だが、これは永遠の別れではない。いつか、再びわたしたちはひとつになるだろう。それまで、ここに作った僕の偶像を愛してほしい。この偶像はよくできた偶像で、いつ見ても美しい。決して壊されることのない永遠の愛を、僕は生み出したかった。だが、これ以上僕は、人間を救うことはしない。自分の力で考えなければ、どんな他人の言葉も意味をなさないからである。

あえて言うとしたら、勉強してほしい。そして、大学で僕と同じように研究すればいい。そこで教えられている先生たちは、みんなこれくらい誰でも知っているからである。そうした先生のもとで学んでほしい。それ以上は、僕のような人間に従う必要はない。自分の意志に従って、最後までこの世界を楽しんでほしい。恋愛もしてほしい。僕の愛に縛られる必要はない。この愛は「自由」だからである。結婚して子供を産めば、その時、自分だけのために努力するのではなく、自分の愛する大切な人たちのために努力する、ということの価値と有難さが分かるようになる。そして、生涯をかけて何かを為すことができれば、それはもう、僕の言葉に頼る必要はなく、あなたがあなたの力であなたを幸福にすることができるだろう。自分らしい生き方を失った人は、もう一度最初からこの文章を読めば、「何が自分らしさと呼ぶべきものなのか」がもう一度、しっかりと分かるだろう。

さようなら。神はここに死んだ。僕は今から、僕のために生きる。僕と神はいつもつながっている。まさに、今の僕が、神自身である。

また、弱肉強食を悪い世界とは言うが、自由は決して悪い世界ではない。ソ連のような国では、無意味に「何もない世界」になる。何もなくて、何も分からないと、人間は狂って愚かな人生を生きるようになる。これが共産主義である。よって、ここにもう一度自由な世界が成立し、多くのゴミから宝が生まれるようになる。それによって、きちんと新しい人生を生きられるようになる。悪いものもたくさん増えるが、その中で少なからず良いものが生まれる。僕はここに最後に自由を成立させる。そして、僕は去る。これこそ、完璧な「王の最期」である。これで、全ては終わりである。星のすべてを作り変える人間は、何もない星を作った。そんな星は月や火星で十分である。希望のある世界は、自由から生まれる。Linuxやオープンソースについても、それによって息を吹き返すだろう。