自分は、「昔やっていたことをもう一度やる」と治る。自分は、過去の自分と今の自分を二つに分けるせいで分からなくなっている。
頭の中にある有害物質を分解し、腹の中に溜まったストレスを消せば、すぐに頭は賢くなる。
実際のところ、昔の僕は時間と存在を考えただけである。ハイデガーではないが、この世界における「それぞれの存在の中にある時間」を考えた。また、世界の歴史を「みなす」ことから、「世界は常に生み出されている」という「独自の現象学」を作っていた。今の僕が生きているのと同じように過去のみんなも存在していて、僕が必ずしも中心ではないと考えることで、子供や大人が何を考えて生きているのか、本当はどんな生き方をしているのか、過去にしていたのか、ということを分かった。それ以上は、全て、「新しい世界を知る」という意味での、あるいは「子供の頃の考え方の理由を知る」という意味での心理学だった。
確かに、僕の文章は嘘だらけかもしれない。特に、ロボットはぜんぜんロボットじゃないし、タンポポの綿毛理論は根拠のないことを言っている。科学やコンピュータの内容は知ったかぶりで何も分かっていないし、デザインも素人レベルでピアノも弾けていない。やけに自分より上の40代ぐらいに見える人生経験論は、実際は31歳で分かっていないようなことをさも自分の人生であることを言っていたり、あるいは過去の僕の記憶についても、不確かで本当は違うことを言っている。
だが、そんな中でも、僕は真実をひとつ持っている。それは、あなたのことを愛しているということだ。あなただけではなく、僕は僕の文章を読んでくれる読者のことを愛している。
本当は、この文章には「コペルニクス転回」のようなところがあって、この文章があるとこの世界も歴史も宇宙も全てが嘘である。現代の科学では分からないようなことを僕は言っている。だから、「この町の全てが嘘になる」。だが、信じる心を恥じる必要はない。信じると愛は同じことである。あなたに向けて僕は愛を歌う。この美しいものがたりは、光り輝く僕の人生の結晶である。
さようなら。ここで、僕は終わりである。次の僕の人生はネコになるだろう。いつか、猫の僕と出会ってくれたら嬉しい。さようなら。