今から、僕のかけた催眠術が解ける。全て、はっきりと明瞭に分かるようになる。それで、この世界は終わりである。
本当は、僕はみんなに勝つつもりもなければ、みんなを負かすつもりもない。逆に、みんなにはこのような人間に負けないでほしいと思う。悪の支配者、死や滅びを強制する支配者には、立ち向かうべきである。
もっと自由が欲しい。もっともっとこの国に自由になってほしい。僕は、この文章を「愛」とも「プライド」とも呼ばない。だからといって、ここに代わりの言葉は存在せず、あるいは「神」と呼ぶしかない。それが、この文章であり、僕の昔からの対話の相手である。神を盲信してはならない。神を盲信すると、この人間に負ける。支配され、悪の限りを尽くして、自らの失敗を棚に上げ、愚かな戦いをするようになる。