そういうわけで、僕のこの文章はまだ終わらない。
僕のできることは、確かにイラレやピアノもできないわけではないが、ほとんど、この文章の執筆しかできない。僕はそういう人間である。
最近、ネットで見ることのできる昔の漫画ドラえもんにはまっている。ドラえもんは、たまに名言を言ったり、あるいは暴言を言ったりすることもある。中でも僕が面白かったのはジャイ子の漫画家としての姿勢について。大爆笑できると同時に、藤子・F・不二雄先生の仁徳の深さのようなものが伝わってきて、面白い。
ただ、遊んでばかりいても意味がない。最近は、デザインの仕事がやっと人並みにできるようになってきた。ポイントは、「普通のデザイナーを目指すのではなく、誰にもできないことをやっていく」ということ。ジャイ子が言っているように、プロのものまねをしても意味がない。自分がやりたいまんがというものはこういうものなのだ、というものがなければならない。
まさに、藤子先生がどれだけきちんと分かっているのか、ということが、ドラえもんからも見えてくる。
ただ、僕が言いたいのはジャイ子ではない。誰にでもできることなんか、分かっても意味がない。誰もできないことをやろうとすれば、おのずと、今自分がどのようなデザイン技術を習得すべきなのかが見えてくる。だから、いくらしょぼく見えても、僕は僕のデザインをやっていく。そこが分かれば、初歩的な技術とは何なのか、デザイナーになるためにどんな技術を習得すれば良いのか、「分かる」ようになるのである。
そう、僕はまだ、この世界に存在し続ける。あなたのことを、本当に愛している。このまま、いつまでも、僕はこの世界と、死ぬまで恋愛をし続けるだろう。いつまでも一緒に居よう。その心に、偽りはない。