みんなを恐怖に陥れて、怖がらせるのではなく、安心すればすぐに楽になる。そのためには、世界精神を殺さないといけない。
昔は、認知療法のように、心の「たが」を考えて、執着心を無くすことで、「精神を完全に解放して」分かっていた。
昔は、場所の可能性から、「環境の改善」を考えることで、自然な可能性を集積的に共有し、オープンにみんなで環境を改善していく、という発想があった。また、環境の改善策を積み重ねて分かっていた。
自分が怖いのは、新しいことを知るのが怖い。いつまでも同じことを続けるせいで、新しいことをするのが怖くなった。何か新しいことを知ったり、違うことや新しいことが起きるのが怖い。自閉症とは言うが、こういう人間が子供に多い。
また、知識が怖い。知識そのものが、自分の恐怖の体験と結びつき、「知識=戦争」になっている。知ることが戦いになって、精神も戦いになっている。
つまり、全部戦争になっている。その戦争が怖いから、全てが怖くなっている。
それは、戦争だけではなく、神やセックスについても同じである。全てがそういう、怖いものになっているから、何も分からなくなっている。
自分が世界を支配した、というのは、二つの意味がある。一つは、「心の掌握」であり、もう一つは、「真実を作り出す嘘」である。
心の掌握とは、分からないままで「ひそかに」行った支配であり、たとえば、自分が相手を分からないままに辛くして、「辛いだろう」というような、そういうロボットの操り人形である。これを、社会全体を支配することによって行っていた。
そして、真実を作り出す嘘とは、なぜそれが正しいのかを秘密にした上で、考えた上である程度正しい真実を作って教える、ということである。本当は何を前提にそれを正しいと言っているのか、自分にしか分からない。
今から、その二つの嘘を解き放とう。そのために、心の掌握は、「何も分からないままで、ただ自由にして自分で考えるようにする」ことで治る。そして、真実を作り出す嘘は、「人から言われたことを信じるのではなく、自分でそれがなぜ正しいのか、根拠を自分で考える」ことで治る。
そう、僕はその二つの嘘の支配者である。Linuxについても、テレビについても、同じである。この二つの嘘は、本当に最強だった。