今日は、13日の金曜日だ。そして、今日は世界の終焉の日だ。この僕が最後に居なくなって、この世界は元に戻る。全ての意味は無くなり、何もない世界になる。
昔は、人生の全てを書いていた。完全に全ての、人生全てのことのようなことを書いていた。カントから分かるとか、そういうことを言っていた。
環境の根源的な意識を考えていた。地域の歴史と経験の回想から、この世界の根源的な意識の全てが分かった。
現実的に考えなさい。日本の中で出来ることで、現実的なことをしなさい。非現実的なことと、意味のないことはしなくて良い。「自分が現実的に出来ること」をしなさい。「自分のできる範囲」から考えなさい。
今日は最後の日だ。この日を境にこの世界は変わる。無限大の夢のあとの、何もない、やるせない世界だ。昔夢見ていたことを叶えるだけの、夢のような「誰にも気付かれない偉人」は終わりだ。
最後に、夢は覚める。この夢には「奇跡」という名前が付いている。奇跡は終わった。奇跡は永遠のようでいて、本当はどうでも良い、どこかの夜にあった、どこかのストーリーだった。
そして、それは死であり、生まれ変わりである。この季節は、決して戻ってこない。だからこそ、今を大切にしよう。この時間を僕は愛している。あなたを愛している。本当は、世界を正常にしたいと望むこと、それだけは真実であり、美しい。たとえそれが嘘だとしても、僕の今までしたこと、分かったこと、教えたこと、言ったこと、そのこと全てに、嘘はなかった。
ここで夢は消える。こんな宇宙もどこかにあるという。この宇宙のことを、「シュバルツ・スペース」と呼ぼう。シュバルツの黒い宇宙では、まっすぐで、そして恐ろしい、無限大の夢の昇天と、終わらぬ愛のエクスタシーがあった。